銀座で空振り、少し考えてみる

2009.03.12

投稿者 : ほっしぃ

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予告通り、いつもは乗らない通勤ラッシュの電車に乗って開店30分前にアップルストア銀座に到着しましたが、その時点ではまったく誰もいませんでした。そして、近くの吉野屋でエネルギーを補充しつつ開店直前に再度行くも誰もおらず。それもそのはず、店内で聞いてみるとまだiPod shuffle(3rd)は入荷していないとのこと。入荷していないということ自体は仕方ないとしても、まだ入荷しないということが周知の事実で、だからこそ誰も来ていなかったということなのでしょうか?

というわけで、寂しく店内をうろうろしつつ、近くの喫茶店に入ったところです。

shuffle02.jpg

昨日、エントリーを書いて以降、どんなアクセサリーがあったら自分だったら欲しいだろうか、楽しいだろうか、と考えていてその後、早朝から銀座にきてしまったのですが、ここでちょっと冷静にiPod shuffle(3rd)について考えてみました。

・VoiceOver

最初、iPod nano(3rd)を見たときにコントロール部分が本体になく、「しゃべる」というキーワードがあったので、しゃべって操作するのだと思いました。それであれば、ある意味かなり斬新なアイディアであり、冒険でもあったので、「すごい!」と思いました。しかし、実際にはVoiceOverの名前の通り、ナレーションのように曲名などを読み上げてくれる機能でした。しかし、そうなると、iPod nano(4th)ではすでに実現している機能で、日本語など14ヶ国分のローカライズが含まれるようになったというのが新しいのですが…。

・日本語をしゃべれるのか?

これまで、Mac OS Xの読み上げ機能も含めて、言葉に関しては日本語のサポートはあまりなかったと言っても良いと思います。Nike+iPodの場合、しっかりと人がしゃべった感じがするのですが、あれは基本的には決まった言葉を録音してあったからです。合成して出していたのは数値くらいだったため、かなり自然に聞くことができました。

今回のVoiceOverでは日本語をサポートしたものの、ウェブ上の音声を聞く限りにおいてはちょっと「機械的」な印象が拭えません。また、iTunes Storeにあるものは最初から用意されている可能性があるとして、自分で取り込んだもので「THE 虎舞竜」のようなアーティスト名を読めるのか(たとえが古くてスミマセン)、という疑問が沸きました。そう、日本語は漢字があり、音読みや訓読み、そして当て字のような文化があるために、理解していない人が読み上げるというのが非常に難しい言語なのです。

で、これに対応するには「ルビ(ふりがな)」を振ることなのですが、iTunesにそういった機能が見あたりません…と書いていたらiTunes 8.1へのアップデートが出て下記のような画面がありました(前にはなかったですよね?)。

shuffle03.jpg

ここに入れていくことで読み上げをしてくれるのかもしれません。しかしアーティスト名は良いとしても、曲名をひとつひとつ入れていくというのは至難の業ですね。その苦労をしない場合、変な読み方をされて逆に興ざめしてしまうことがないか心配です。

まぁ、まだ使ってもないのに書いているので、実際は素晴らしい解決方法があるのかもしれません。

・スペースがあるのにあえて外した理由

iPod shuffle(3rd)は以前のものと比べると容積自体は少なくなっていますが、縦長になっており、クリップと反対側のいわゆる表側はのっぺりとしてなにもありません。ここにロゴ入れるんじゃないかな、と思った私はデザインのことが分かっていないだけなのかもしれません。ただ、実際使うシチュエーションで考えれば、クリップは裏側に来るわけですし、使っている人が「Apple製品」だとアピールしてくれるので、非常に良いブランディングなのではないかと思うのです。

それはそれとして、よく見てみれば、ここに音楽のコントロールのボタンを付けることは物理的に可能です。それなのにあえて外した理由はやはり、「斬新さ」をアピールしたかったということなのでしょう。ここにコントロール部を付けてしまうと、そちらを使うことが多くなり、そうすると今までのiPod shuffleとそれほど変わらないということになってしまいます。

また、使い勝手が良いとばかりにボタンを付けまくって失敗した他のオーディオプレーヤーの例もあるので、これが正解とは言い難いです。ここに操作パネルがあったら、こんなに驚かなかったかもしれないですし。

ただ、声で操作ができればリモコンと使い分けることによって操作性の向上が見込まれるだけに、コントロール部はなくしても実現して欲しかったです。声で操作をすることは恥ずかしいよ、という向きもあるかもしれませんが、彼の国ではBluetoothによる通話が一般的で、なにも持っていなくても独り言のように通話している人はとてもたくさんいます。また、電話を声で操作するというのもかなり普及してきているため、それほど恥ずかしいという感覚はないはずです。そして、そんな新しいスタイルを作っていくのがAppleなのではないかな、と思いました。

・自分のヘッドフォンが使えない

これはすぐに話題になりましたが、現在のところは純正のヘッドフォンを使わない限り、再生や一時停止などのコントロールが一切できません。きっとサードパーティからアダプターが出ることでしょう。ウチでもなんか格好良いのを作りたいなとは思いましたが、あんまり差が出せませんね。しかし、これは店頭で間違えて買ってしまって、操作ができないという問題が多く発生しそうな予感がします…。

と、つらつらと書いてみましたが、とにかく早く使ってみたいというのが正直なところです。

このブログを書いたスタッフ

プレジデント

ほっしぃ

音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。

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