iPod touchの世代区別はなかなか難しい

2010.04.19

iPodtouch01.jpg

先日のiPhone OS 4プレビューの際に驚いたのは現行のiPod touchを第3世代(3rd generation)と呼び始めたことでした。これまではiPod touch(late 2009)という名前が正式な呼び名だったのですが、世代を明確にするために今回から第3世代と呼ぶように変更したようです。(前記リンクのページでも「iPhone OS 4の互換性」という項目で「第3世代」と書かれています)

昨年の9月に刷新されたiPodシリーズですが、表面的な機能としてはiPod nanoのビデオカメラ搭載というのが非常に大きなインパクトを持っており、iPod touchは価格と容量が変更され、iPod classicも容量がアップしただけのマイナーアップデートと思われていました。ただし、実際のところ、iPod touchは8GBと32GB/64GBでは大きく異なっており、8GBは戦略的に価格を抑えたモデルで、上位の32GB/64GBはプロセッサーやメモリー容量が強化されていて、本来は(カメラが搭載されて)第3世代となるべきモデルでした。さまざまな理由により、全体をひとくくりで「Late 2009」と呼ぶことにしたようですが、iPhone OS 4を走らさせる段になって、その前の第2世代と呼んでいたモデルとの明確な区別をする必要が出てきたので、今回急に第3世代と呼ぶようになったと思われます。

しかし、ややこしいのは、前述のように8GBは第2世代とまったく同じ仕様のため、第3世代としてiPhone OS 4を走らせるスペックを満たしていないのです。そのため、前記のアップルのページでも「第3世代のiPod touch(2009年秋に発売された32GB、64GBモデル)」とわざわざ機種の容量を指定しています。

また、アップルのサポートページにある「iPod のモデルを区別する方法」のところでも、32GBと64GBだけが第3世代として記述されています。ところが、同じくアップルのサポートページにある「iPod touch (第三世代) – 技術仕様」では8GBが第3世代として記述されています(本エントリー時点において)ので、アップル社内でも急遽変更が伝えられて混乱していることが伺えます。

なお、ここらへんの経緯はiPod系情報サイト「ありがとうiPod」の「iPod touch (Late 2009)が「第3世代」に区分変更された理由」にも詳しく考察されています。

さて、一部のアクセサリーメーカーや工場などが昨年9月の時点から第3世代と呼んでいたこともありましたが、当社としてはアップルの正式呼称として「iPod touch(Late 2009)」というものを採用して第3世代と呼ぶことを控えていました。また、外形がまったく変わらなかったため、ケース類も新たに開発することもなく、ラインナップを引き継いだために第2世代用として作られていたパッケージに「2009年発売モデル対応」というステッカーを明示的に貼付することで、お客さまにはわかりやすいように表記してきたつもりです。ちなみに、当社の場合、型番に該当iPodモデルの世代を織り込むルールになっているため、TC2と記載されています。

当社のアクセサリーだけに限っていうと、外形の寸法が同じためにそれほど影響はないように思いますが、店頭などではわかりやすく伝えるのが難しいと思います。また、iPhone OS 4のために32GB/64GBを買おうという動きも出てくるかもしれません。逆に、分からずに8GBを買ってしまって、iPhone OS 4が出たときに揉めるようなことにならないと良いのですが…。

余談ですが、iPod classicなどは非常に困ります。iPod classic 160GBは2つサイズがあり、現行の160GBとひとつ前のモデルの120GBは外形寸法が変わらないため同じもの使えますが、その前の160GBモデルは厚みが異なるために使えません。そうすると、「120GBおよび2009年発売160GBモデル対応」というややこしい表記になり、問い合わせがあった場合には「いつ購入されましたか?」などという質問をせざるを得ないのですが、実際、9月より前に流通していた在庫を買ったかもしれませんし、なかなか明確にモデルを区別することができません。

当社のサイト内やその他の表記でも順次第3世代との記述も併記していくようにしたいと思いますが、もう少しわかりやすくしてもらえると助かります(後から変更もしないで欲しいです)。

このブログを書いたスタッフ

プレジデント

ほっしぃ

音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。

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