クォリティ基準に満たないアンチグレアフィルムの販売終了について

2011.10.29

投稿者 : ほっしぃ

Film00.jpg

昨日(10/28)、当社としては重要な発表「Simplism アンチグレア保護フィルムに関するお詫びとお知らせ」を掲載しました。

先日から発売しているSimplismブランドのアンチグレアフィルムに「ちらつき」が発生しているのを発見し、このクォリティではみなさまにハイクォリティということでご支持をいただいているブランドに関わるということで、現在発売している製品は販売終了として、後継機種をリリースさせていただくことにしました。リリースにもあるように「ディスプレイ自体の機能を阻害したり、健康に支障がでるもの」ではないために、そこまでしなくても良いのではないかという声もいただきましたが、Simplism製品をご支持いただいている方々への裏切りになってしまいますので、どんなに費用がかかっても対応すべきと考えました。

すでにご購入いただいたお客様や、お薦めいただいた販売店の方、その他関係者の方々には多大なるご迷惑をお掛けしてしまい、本当に申し訳ありません。今後、このようなことがないようにしっかりとクォリティチェックを行なう所存です。

なお、すでにご購入いただいたお客様には、無償にて新しいフィルム(フィルムのみです)をお送りいたしますので、大変お手数ではありますが、お知らせページをご参照いただき、ご連絡いただきますようお願いいたします。

この問題は、業界に激震を走らせた「iPhone 4Sでは環境光センサーの位置が違う」という事件(この件については別エントリーにて)がきっかけでフィルムをチェックした際に発見しました。ここではリリースでは触れていない詳細について書いてみたいと思います。

そもそもアンチグレアフィルムとは「つや消し」や「反射防止」とも呼ばれ、元々は太陽光や蛍光灯などの光源からの反射を防ぎディスプレイを見やすくするという機能を提供するフィルムですが、昨今はタッチパネルデバイスの普及により反射防止機構の副産物として発生する指の滑りが良くなる「サラサラ感(スムースタッチ)」と指紋があまり目立たないことから人気となっています。

反射を防止するためにフィルム上に細かな凹凸を付けることで光を乱反射させて拡散し、画面がチカチカするのを防止するのですが、それに伴い、どうしても若干だけ視認性が落ちることと、光の乱反射による「ちらつき」が発生するのが欠点でした。私たちも、このアンチグレアフィルムの品質向上に力を入れ、これまで使ってきた台湾製のフィルムから日本製のフィルムに変えて人気が出たのがiPhone 4用のフィルムからでした。そして、iPad 2用のフィルムではBCNランキングで常にトップ5に居続けるなど高い人気を誇りました。

それは、気泡ができにくいバブルレス機構もさることながら、比較的透明度が高く、ちらつきがほとんど気にならないレベルまで低減していることが総合的に高い評価に繋がったと考えています。

今回、新しい製品ラインナップにするために、これ以上の品質向上は技術的に非常に難しく、新しい特長として「抗菌」コートを施すことにしました。これについても別途エントリーを書きたいと思っていますが、これまでのフィルムに抗菌コートをするというだけで、コストは上がりつつもこれまでに無い特長を提供できるということで自信を持ってリリースに踏み込みました。

しかしながら、素材工場側では事情が異なり、バブルレス機構の特殊加工ができる工場と、抗菌加工ができる工場が異なり、素材を手配してくれている会社が抗菌加工ができる工場にバブルレス機構をできるように依頼していたのです。こうなると、実際には機能は同じでも、素材として変わってしまうことになるのですが、私たちとしては「同じもの」という認識でおり、結果的には「ちらつき」が発生していました。

Film01.jpg

写真の左が当社のこれまでのバブルレスフィルムアンチグレアで、右側が今回のアンチグレアフィルムです。iPhone 4Sで撮影した写真なので少し不鮮明ですが、「ちらつき」が見てとれると思います。ホーム画面などではわかりづらく、白いバックグラウンドの画面ではないとわからないのですが、人によっては見づらいと感じると思います。

実際には市場に溢れている安価な製品にはこのような「ちらつき」があるものもあり、もっとヒドイものもたくさんあったりしますが、それは私たちの製品とは一線を画すもので、私たちはクォリティを追求していかなければいけません。

これは素材を手配してくれている会社に責任を押しつけたいという意味ではなく、クォリティチェックを怠ってしまった当社の責任なのですが、その経緯だけは説明しておきたかったのです。この会社も私たちと共に新しい素材を開発するのに大変な努力をしてくれているので、今後もクォリティを大前提とした新製品を作っていきたいと考えています。

今回の不手際により、本当に多くの皆様にご迷惑をお掛けしましたこと、重ねてお詫びすると共に、今後このようなことがないようにしっかりときっちりとチェックをしていきます。

なお、後継機種は型番もパッケージも新しくなり11月中旬に発売する予定です。

このブログを書いたスタッフ

プレジデント

ほっしぃ

音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。

ほっしぃのブログ一覧

コメントを投稿

ログイン

登録

会員登録せず購入する

ログインせずに投稿する場合には名前とメールアドレスを入力してください。


管理者の承認後、コメントが表示されます。

カテゴリー

コメント

このページのトップへ
このページをシェアする

ブランドから探す

端末を選ぶ
  • Tablet
  • Android
  • Laptop
  • AirPods
  • Apple Watch
  • iPad
  • iPhone

機種から探す

シリーズを選ぶ

機種を選ぶ

カテゴリーを選ぶ

機種から探す

カテゴリーを選ぶ

カテゴリーから探す

端末を選ぶ
  • Tablet
  • Android
  • Laptop
  • AirPods
  • Apple Watch
  • iPad
  • iPhone

カテゴリーから探す

端末を選ぶ
  • Tablet
  • Android
  • Laptop
  • Apple Watch
  • iPad
  • iPhone

カテゴリーから探す