先日に書いた「タッチタイピングは必須スキル」ではコンピューターにおけるタッチタイピングの重要性を書きましたが、それではモバイルデバイスであるiPhoneやiPadなどではどうでしょうか。

私はメインマシンにMacBook Pro 15″ Retinaディスプレイモデル、モバイルではMacBook Air 11″、そしてモバイル端末/電話としてiPhoneを使用しています。以前にもiPadを使わない理由を書いたかもしれませんが、私にとってiPadもしくはiPad miniは毎日使うデバイスとしては候補に挙がりません。それは、簡単に言えば「iPhoneは外せない、iOSデバイスだけで完結できないことが多い、3台持ち歩くことはナンセンス、MacBook Air 11″でiPadの代わりになる」などの理由がありますが、一番大きな問題が文字入力です。

ソフトウェアキーボードはどうにもこうにもタッチタイピングには向いていません。なんといっても、ホームポジションを保つことができませんし、タッチしたときに指先のフィードバックがありません。なので、思考のスピードで文字入力をできないということは私にとって仕事の効率が格段に落ちるということなのです。タッチタイピングができないので、キーボードを見ながら打つことになり、入力中の文字を見られないことからミスタイプしても気づかずに入力を続けてしまったり、キーボード部分と文字入力部分の目線移動が多くなるために目が疲れてしまうのです。ソフトウェアキーボードは押すという動作がないために、ほんの少しでも触れただけで文字が入力されてしまうので指を常にキーボード面からあげておかなければいけないという問題もあります。

だからといって、外付けキーボードを一緒に持ち運ぶのであればMacBook Air 11″で良いということになります。それでも、キーボード付きカバーが売れているということですから、MacBook Air 11″を持ち運ぶよりもメリット感じている人が多いのかもしれませんが、私には効率が落ちてしまう選択肢はないわけです。

それではiPhoneではどうしているかというと、正直、やはり思考のスピードにはついていけません。なので、ブログを書くようなことはなかなかできませんし、長文のメールや文書作成をiPhoneでやろうという気にはなりません。しかしながら、フリック入力をかなり練習したことである程度のスピードまでには達することができました。SkypeなどのチャットではiPhoneからだと気づかれないくらいの速度でやり取りすることができます。

それでも、それでも、iPhoneで文章を書くことはストレスが溜まりますので、どうしてもMacBook ProもしくはAirで文字は入力したいのです。

最後にiPhoneにもiPadにもいえることですが、文字入力の快適さ、速度を大いに左右する仮名漢字変換の精度がかなり低いといわざるを得ません。ただでさえ、タッチパネル上での文節切り替えや入力ポイントの操作が面倒なのに、それを何回も要求してくる変換システムはいかがなものかと思います。しかも、iOSのキーボードはなぜだか矢印キーがないので、変更したいポイントをタップして1秒くらい待つという非常に非効率的な動作を行なわなければなりません。もうこれだけでイライラして仕方ないわけですね。できれば、Appleにはこの部分を開放していただいて、ATOKのような定評のあるサードパーティー製の仮名漢字変換システムが使えるようにしていただきたいです。特定アプリを使わなければいけないというのはナシです。メールやSkypeなどさまざまなアプリで使いたいわけですから。

というわけで、モバイルデバイスにそこまで求めるなという話もあるかもしれませんが、この文字入力環境についてはまだまだ改善の余地があると思っています。最近では、iOSの音声入力の方が早く正確に入力できると思っているくらいです。こちらはこちらで固有名詞や記号などを入力しづらいという欠点があるのですが。

みなさんはどのように工夫してiOS上で文字入力をしているでしょうか。なにか良い方法があれば教えていただけると嬉しいです。