私の世代だと、帰ってきたといえばコレなのですが、今日は帰ってきたXperia Zということで一言書かせていただきたいと思います。前から使っていたんじゃないのか、という話もありますが、そこには深い訳があるのです。

Xperia Zを手に入れてから、Androidマシンのいろいろを知るためにいぢっていました。しかし、当社で販売している極薄カバーにはいろいろとありまして、中国工場で実機を使って検査するのにXperia Zが足りないということになり、泣く泣く2週間くらいだからということで中国送りになったわけです。

そこからがもう、聞くも涙語るも涙の悲しいストーリーがあるわけです。

当社から中国工場に送ったは良いのですが、通常日本から送った場合は翌日か翌々日には配達されるところ、なぜか一向に届きません。よくよく調べてみると、中国国内に入る税関で止められているということがわかってきました。その理由はリチウムイオンバッテリーでした。

中国ではリチウムイオンバッテリーの問題が多く発生しているということで、中国の安全規格に則っているかどうかの証明をしないと輸入許可を出せないというのです。しかし、個人的な携帯電話で日本からたった1個を輸入するのにそこまでの証明ができるわけもありません。しかも、メーカーの証明書が必要という無理な要求をされ、バッテリーを外せば許可を出しても良いというこれまた無理な話で（Xperia Zはバッテリーが外せないタイプです）、結局のところ、このままでは輸入許可が出せないということになりました。

しかし、どうしても対応することができないので、一旦返却してもらい、手持ちで持って入ろうということにしました。さきほどの論理では手持ちでも持って入ると危険ということになりますが、それを言い始めたら旅行者なども含めて電子機器を持ち込めないことになりますから、実際にはバッテリーの証明書など無くても中国に持っていくことは可能なのです。

ということで返却依頼をしたのですが、一向に帰ってきません。なぜかまったく音沙汰がなくなったり、急に別の書類を要求してきたり、いろいろな理由で返してくれません。まさか、これは返さないつもりでいるのではないかと疑うほど、結局のところもう2ヶ月くらいは中国の税関で止められていたのです。

せっかく買って、Xperia ZとBlu-rayレコーダーの組み合わせなども試してみたかったのに、この2ヶ月間まったく使用することができませんでした。さらにいえば、その後にXperia Aという後継機種が出て、Xperia Zは生産終了になってしまうという悲劇が起きました。購入してすぐに手を離れて、実際に使い始めるまでにいきなり旧機種になってしまうという珍しい体験をさせていただきました。Android端末は製品サイクルが早すぎるということもあるのですが、それにしても悲しい状況になってしまいました。

それでも、旧機種になってしまったとはいえ、いきなり使えなくなるわけでもありませんから、これからいろいろと活用してみたいと思っています。