iPhone 5/5sの時から人気のCOPICとのコラボシリーズはiPhone 6/6 Plus向けにさらに進化を遂げました。

プラスチック素材を使ったハードケースは古くはiPod nanoの時代から作り続けてきました。レザーケースなどと比べると薄く作れること、透明な素材を使うことでデバイスを見せることができること、固い素材なのでカッチリ感を保つことができるなどのメリットがあります。ただ、ひとつ大きな問題を抱えていたのです。

これまでポリカーボネート（PC）という素材は発色も良く、透明度も高いために採用してきました。しかし、iPhone自体がどんどんと薄くなってきて、それに合わせてどんどんと薄くしていくようになりました。薄ければ薄いほど透明度も上がり、持った時にもケースに入っているという印象がなくなります。

ただ、どうしても落としたときに割れてしまうという問題がありました。iPhone自体に傷を付けないためにケースと使っていると考えると、身を挺してiPhoneを守ったということでは本望ではあるのですが、それでもケースを買い換えなければいけないというのもユーザーとしては困ってしまうわけです。

iPhone本体も、カメラがかなり端まで来たりして、カメラホールの上部などは非常に細く薄いために切れるように割れてしまうことが多くありました。このことから、ただデザインやカラーが格好良いというだけでなく、薄いながらも、割れない素材はないのだろうかと考え続けて、探し続けていたのです。

今回iPhone 6/6 Plus向けに設計するときに、数々の素材や製造の工法をテストしていく上で、割れないケースを作ることができるようになりました。長い間やりたかったことが実現したのです。それでいて、0.7mmという薄さも実現することができました。0.1mmの世界は多くの人にとっては、そこまで細かいところでこだわらなくても良いのではないかとなるとは思いますが、iPhoneも0.1mmの世界で薄さを極めてきています。iPhoneが薄くなってもケース側が厚ければ、Appleの努力を潰してしまっているともいえます。

なお、この0.7mmという数値ですが、実際にうたうのはかなり難しいものでもあります。これはケースを成形する際にある程度の誤差があるため、なかなか0.7mmにコントロールすることができないからです。実際問題としては0.79mmまでは0.7mm台ということで範囲内となります。世の中にあるケースで厚みを明確にしているものを見つけるたびに購入してみて測ってみているのですが、そのほとんどが実際の厚みとは異なっていました（0.5mmとうたっているものが実際には0.7mmだったりということが多くあります）。コントロールするのが難しいのは我々も理解していますが、それでも数値とほぼ変わらないように作らなければいけないと思います。

他のiPhone 6/6 Plus向け製品と同様に、落とさないためのストラップも同梱するようにして、薄くて美しく、割れない素材でなおかつ落とさない対策が施されているということで、私たちの中でも非常にお薦めの製品です。そしてなんとなんとiPhone 5/5s用は1,887円（税込2,037円）だったところが、iPhone 6用では1,800円（税込 1,944円）となっており、割れない素晴らしい素材を使いつつ、落とさないためのストラップも付属したのにもかかわらず、価格としては安くなっているという驚きの事実に注目していただきたいです。