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NuAns NEOにおけるContinuum機能について(後編)

投稿者: ほっしぃ 日時: 24日(日) 13:21

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この記事は「NuAns NEOにおけるContinuum機能について(前編)」の後編です。前編からお読みいただくことをお勧めします。

Windows 10がもたらすContinuum(コンティニアム)という機能はライフスタイルにどのような影響を与えるでしょうか。前回、スマートフォンの性能が高まったために、スマートフォンという枠を越えて使えるようにするのがContinuumだという紹介をしました。つまり、ディスプレイ・キーボード、マウスを接続することで、スマートフォンという画面のサイズが限られているフィードバックの少なさと、指で入力するインプットの難しさを解決し、そして画面が大きくなった場合の操作性向上を見込むことができるようになります。これによって、スマートフォンというデバイスながらも、それ以上の機能を提供することができるようになるのです。

そして、このことが私たちのライフスタイルに大きな変化をもたらしてくれるのではないかと考えています。

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実際のライフスタイルを想像してみると、自宅やオフィスにディスプレイとキーボード、それにマウスを用意しておけば、重たいラップトップPCを持ち運ぶ必要もなく、なおかつ移動中にも作業をすることができます。たとえば、NuAns NEOをContinuumでディスプレイに接続しておき、まずは自宅で朝にメールチェックをして返信をしたり、添付されたExcelファイルを確認したり、少し手を加えたりしつつ、外出時間になったので編集していたExcelファイルはそのままにNuAns NEOを持って家を出ます。この間はすべてワイヤレス接続ですから、特にケーブルの抜き差しも発生しません(あえて言うならば、充電はしておいた方が良いので充電器からは外します)。

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電車で移動している間にはNuAns NEOでそのまま自宅で編集していたExcelファイルを開いて作業を続けることができます。画面は小さくなるので簡易的な処理になるにせよ、「同じファイル」をそのまま編集し続けられるのです。なぜなら、家にいる時と同じでNuAns NEO同じファイルがそのままそのNuAns NEOに存在しているからです。クラウドが普及してきて、クラウド経由での同期ももちろん可能ではありますが、同じファイルをそのまま編集しているか否かは大きな違いです。

そして、オフィスに到着したらNuAns NEOをワイヤレスのままディスプレイに接続し、自宅と同じ環境で作業を続けられます。これも、電車の中で編集していたExcelファイルがそのままNuAns NEOにありますので、ファイルの同期や転送といった作業は一切必要ありません。サンプルとしてExcelファイルということにしましたが、これはWordやPowerPointなどでも同じ事です。

なお、マウスはNuAns NEOをトラックパッドにすることもできるので不必要とも言えますが、ディスプレイ側に出力するアプリと手元のNuAns NEOは別のことができるため、個人的にはマウスは別途用意する方がContinuumの機能を十分引き出せるのではないかと考えています。

前回も書きましたが、PCと完全に置き換わるというほどまでは不可能ですが、一般的に使われるアプリケーション、たとえばウェブブラウズ「Edge」、メール「Outlook」、それにオフィスのExcel、Word、PowerPoint、OneNoteあたりを使うワークスタイルでいえば、このContinuumを活かしたライフスタイルで実現可能なのです。これまでのように重たいラップトップを持ち運んだり、ファイルをオフィスと自宅で転送して作業をしたりすることも必要ありません。

これが私たちNuAnsのコピーである「New lifestyle needs new answers」のひとつではないかと考え、Windows 10 MobileをOSとして選んだ理由のひとつでもあります。

・Universal Windows Platformとユニバーサルアプリについて

Continuumのことを紹介する上で重要なのがWindows 10の新しい考え方であるUniversal Windows Platform(UWP)とその上で動作するユニバーサルアプリです。上記のように紹介したContinuum機能を実現するのにMicrosoftが用意したプラットフォームがUWPであり、Continuum上で動作するアプリとして「必須」なのがユニバーサルアプリである、ということです。大事なことですので繰り返しますが、ユニバーサルアプリでないとContinuum上では動作しません

ここらへんの背景を理解していただくために、まずUWPとユニバーサルアプリについて簡単にご紹介します。なお、私はWindowsの世界においては新参者でこれまでの歴史をよく知ってるわけでも、技術者でもないので技術的な詳細をここで語ることはできませんので、いわゆる概要と我々の提供するNuAns NEOにどのように影響を与えるかについてを紹介するだけで、詳しくは専門のサイトなどをご覧ください。

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MicrosoftのWindows 10はこれまでのアップグレードとして数字が増えていくだけでなく、大きな変革を伴うOSです。そのひとつがUWPという概念を実行に移したということです。AppleのiOSとMac OS(OS X)やGoogleのAndroidとChrome OSのようにデスクトップPCやラップトップPCのようないわゆるコンピューターと、タブレットやスマートフォンのOSを分けるのではなく、Windows 10というひとつのプラットフォームをすべてのデバイスで展開し、アプリケーションもコアの部分は共通化しようというのが新しいWindows 10のUWPという仕組みです。その上で動作するのがユニバーサルアプリと呼ばれるアプリケーションです。デバイスを問わずに使用できることを目的としたユニバーサルアプリは、デスクトップやラップトップPC、タブレット、スマートフォン、そしてXboxやIoTデバイスなども含めてすべて共通に動作することができます。

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AppleとGoogleの提供する環境と異なり、Windows 10というひとつのプラットフォームにおいて、ディスプレイのサイズやインプットの方式(マウスかタッチパネルか)などで見せ方を変えていくことはあってもコアの部分は同じなため、複数のプラットフォームをそれぞれ開発することがなくなるので開発コストが削減できたり、また配布・販売などもMicrosoftストアを通じてデバイスを問わず行なうことができるため、非常に効率良くアプリケーションを作る事ができます。

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裏側にはいろいろな技術があるのはいったん脇に置いておくとすると、画面の大きなデスクトップやラップトップのPCと、6インチから9インチ程度のタブレット(ファブレット)、そして4インチから5インチ程度のスマートフォンのそれぞれに最適化した画面(ウインドウレイアウトとユーザーインターフェース)を出力させるというのは、ウェブサイトの「レスポンシブデザイン」によく似ています。NuAns NEOのウェブサイトもレスポンシブデザインになっており、PCでアクセスした場合とスマートフォンでアクセスした場合とでは同じウェブページでも見せ方が異なり、それぞれに最適化したデザインになっています。

Continuumでは、スマートフォン用のアプリケーションのユーザーインターフェースだけでなく、ディスプレイに接続した時にはPC用のインターフェースが必要なので、まさにこのユニバーサルアプリのレスポンシブデザイン機能が必須になるのです(それ以外にも理由があるとは思いますが)。PC用のインターフェースがないアプリはContinuum上で起動してもスマートフォン用インターフェースを大きく映し出すだけになり、これだとiOSやAndroidと変わらなくなります。

正直に言って、ユニバーサルアプリはまだまだ少ないです。これは、これまでの仕組みでアプリケーションを開発してきた会社が移行するのにそれなりに時間がかかるためです。しかしながら、これからWindows 10がメインとなる時代がやってきて、どんどんユニバーサルアプリが増えてくることと予想しています。また、Windows BridgeというiOSやAndroidのアプリをWindows 10ユニバーサルアプリに移行させるためのツールも提供されているため、これをうまく使うことで他のプラットフォームからの移行も比較的簡単にできます。

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現状、NuAns NEOは日本において唯一のContinuum対応デバイスです。また世界においてもLumia 950シリーズのようなハイエンド機ではなく、手頃な価格帯でのWindows 10 MobileデバイスはNuAns NEOのみと言えます(Snapdragon 617を搭載したWindows 10 MobileはNuAns NEOが世界で最初のデバイスです。のはず、です)。それがゆえに、NuAns NEOのContinuum機能には大きなご期待をいただいていると思います。ただし、ご説明したとおりContinuum上で動作させるにはユニバーサルアプリであることが必須で、まだまだ少ないというのが現実です。ただ、Windows 10 Mobileはまだ生まれたばかりで、これから育っていくプラットフォームです(iOSがiPhone OSだったころを思い出してください。サードパーティーアプリはインストールできなかったのです)。これからアプリ開発者の方々、そしてユーザーが育てていくプラットフォームです。

そして逆に、iOSやAndroidと違ってアプリの市場においてもまだまだ小さいので参入した場合にはトップを取れる可能性が非常に高いです。App Storeに新作アプリを投入してもまったく目にも付かない状態になるほど数多くのアプリがある中で、Microsoftストアでは「いまなら」トップシェアを取れる可能性があるわけです。iOSやAndroidで人気のアプリも是非とも前述のWindows Bridgeを利用して移植してWindos 10に参入してきていただきたいです。私は絶対に買います(笑)

今回も長くなってしまいましたが、Continuumによる新しいライフスタイルの提案、そしてUWPとユニバーサルアプリについての説明をしました。まだ完璧な提案ということにはなっていないながらも、未来は明るいと考えています。現状物足りなくても、広い心と暖かい目で見守って、応援していただければと思います。私たちはNuAns NEOというデバイスをデザインし、新しいコンセプトを提案していますが、Windows 10は私たちが直接的に何かをできるわけではありません。それでも、これからに期待して、応援していきたいと思っています。

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#1497 @nkmn17 2016年1月24日 15:22

NuAns NEOにおけるContinuum機能について(後編) | トリニティ株式会社  http://trinity.jp/blog/2016/01/nuans_neocontinuum_2.html …

#1498 @naokoueda 2016年1月24日 21:32

"クラウドが普及してきて、クラウド経由での同期ももちろん可能ではありますが、同じファイルをそのまま編集しているか否かは大きな違いです。" NuAns NEOにおけるContinuum機能について(後編) | トリニティ株式会社  http://trinity.jp/blog/2016/01/nuans_neocontinuum_2.html …

#1499 @hosinity 2016年1月25日 00:09

[ #TriLog ]「NuAns NEOにおけるContinuum機能について(後編) | トリニティ株式会社」頑張って後編も書き上げました。Continuumは新しいワークスタイルの提案です。  http://trinity.jp/blog/2016/01/nuans_neocontinuum_2.html …

#1504 @Masa_ss 2016年1月25日 23:40

NuAns NEOにおけるContinuum機能について(後編) | トリニティ株式会社  http://trinity.jp/blog/2016/01/nuans_neocontinuum_2.html …

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