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中国の電子マネー「WeChat Pay」は、中国の支払いを変えた

投稿者: ほっしぃ 日時: 6日(日) 22:34

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このトリログを読んでいただいているみなさまにおかれましては、中国のテンセントという会社が提供しているWeChatというチャットサービスをご存じでしょうか。日本ではLINEに相当するチャットサービスを基本とした音声通話などがメインのコミュニケーションツールです。これが、中国では爆発的なユーザー数の伸びを見せ、現在では10億以上のアカウントが作成され、常に5億人以上が使っているという巨大なサービスです。日本のLINEはどうしても国内と一部の海外でのサービスとなるため、人口の母数が少ないため1億人までにはまだまだ時間がかかりそうということなので、そこから考えると恐ろしい規模のサービスだといえます。

そのWeChatをベースにWeChat Payというサービスが数年前に開始され、これが瞬く間に中国全土に広がりました。私たちの手掛けるNuAns NEO [Reloaded]などに搭載されている「おサイフケータイ」機能などと違って、機種に依存しないバーコードを利用した仕組みであるというところがハードルを大きく下げたため、誰でも使えるようになりました。当社も中国の工場に生産を委託している製品が多いため、私自身もよく中国に行きますが、最近はもうほとんどすべての場所でWeChat Payが使えると言ってもいいくらいの普及率です。

そんなWeChat Payを、ちょうど中国に出張に行ったということもあって、試しに使ってみました。

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今回、試しに使ってみたのが私が宿泊しているホテルの1階にあるマクドナルドです。普段はマクドナルドに行くことは余りないものの、NuAns NEO [Reloaded]の発売の時にもマクドナルドのクーポンが使えるということで試しに行ってみましたので、それ以来ということになります。

ちなみに、このWeChat Payはまだ日本の環境では簡単に使えるようになっておらず、少しトリッキーながらもこちらのサイトを参考にして、中国スタッフに現金と引き換えにWeChat Payで送金してもらいました。この方法は正式な形ではないと思いますので、私ができたからといって、他の人もできるかは分かりませんし、今後この方法が使えなくなるかもしれませんので、やってみようというよりも、そうなんだ、くらいに思っていてください。

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マクドナルドに限らず、中国のほとんどの買い物をする場所ではこのようなバーコードリーダーが設置されています。または、WeChat Payはスマートフォンの画面にバーコードを表示させ、それをスマートフォンのアプリで読み取って送金を実行するということができるので、このバーコードリーダーすらも必要が無い場合も多いのです。そうすると、実質スマートフォンさえあればレジシステムが一切無くてもお店で支払いを受けることができるということになります。これが、前述のスマートフォンの機種を問わないのと併せて、WeChat Payが急速に、爆発的に普及した理由なのだと思います。

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実際に支払うといっても、WeChatのアプリからマイウォレットというメニューにいき、マネーというところをタップするだけで上記のようなバーコード表示画面になるので、それをさきほどのリーダーにかざすだけです。初めて使う時は緊張しましたが、特に何の問題もなくすんなりと支払いができました。NuAns NEO [Reloaded]のおサイフケータイ機能はそれすらも必要なく、ただリーダーにタッチするだけなのでそこはアドバンテージがありますが、日本国内でしか使えないということもディスアドバンテージです(おサイフケータイ機能は支払いだけではなく、さまざまなサービスの相乗りもできるため、プラットフォームとしては素晴らしいです)。

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支払いが完了するとすぐさまレシートが送られてきます。マクドナルドはこれをプロモーションにも紐付けていて、それ以降クーポン情報などが送られてくるようになりました。これは少々、やっかいな仕組みですね。もしかすると、設定で情報を渡さないようにする事ができるのかもしれません。

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残高は簡単に見られて、履歴もすぐに出てきますので、すべての支払いをこのWeChat Payにすることで家計簿としても使えるかもしれません(きっとそのようなサービスも出てくるでしょう)。中国では、屋台のお店であったとしても、前述の通りその運営している人の個人のスマートフォンで支払いを受け取ることができるので、本当に深圳あたりではほとんどすべてWeChat Payで事足ります。ちなみに、NuAns NEO [Reloaded]の開発を委託している会社の入っているビルのフードコートは現金が使えず、すべてWeChat Payで支払うようになっているとのことでした。

実際問題、すべてをWeChat Payにすると、お店を運営している会社も数え間違いだったりとか紛失、盗難などの心配も無いわけですから、ほとんどの人が使えると仮定するとどう考えてもメリットしかありません(考えられるデメリットは支払いできない人がいることですが、そのようなケースはほとんどないとのこと)。日本では古くから食券の券売機という形でやっていましたが、それが中国では飛び越えてしまいデジタルで処理するようになったわけです。

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中国ではもうひとつ大きな問題があり、それがWeChat Payを普及させた一因でもあります。それが偽札問題です。一時期かなりの量の偽札が出回り、ATMでお金を下ろしたら偽札が混入していたというような話もあるくらい(しかも銀行では交換してくれない)、偽札がそんなに珍しくない状態があり、そうすると自分が支払ってもらったお金を信用できないことになります。しかし、WeChat Payであれば必ず明瞭会計、偽札問題もありません。

1企業が流通させている通貨が、中国においてはものすごく大きな金額になり、フィンテックどころではない騒ぎになっています。そのうち、個人間決済、BtoCにおいては紙幣は使われなくなるのではないかと言われているくらいです。しかし、バーコードは偽造ができたり、読み取るだけで支払いになるため、しっかりとセキュリティ関係を担保してもらわないと大変なことになりますし、使う側もある程度の知識が必要になってくるかもしれません。

日本で、NuAns NEO [Reloaded]を使っておサイフケータイは本当に便利で、紙幣や小銭を使わなくなる時代がもうすぐ来ると思っていましたが、中国の方がもっと早くその時代になりそうです。

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#1781 Wechat 掲示板 2017年8月27日 22:10 返信

https://www.fonepaw.jp/bbs/wechat/
この支払い方がいいですね~日本でも使えばいいです

#1817 Wechat 掲示板 2017年10月16日 18:33 返信

なぜマックの写真を使いますか?
見ると食べたくなりましたよ!

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