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「のっぺらぼう」のiPod touch登場

2013.05.30

touch.jpg

ほとんどの人がノーマークだっただろうし、私自身も他の方に集中していたので突然現われたこの背面が「のっぺらぼうな」iPod touchには驚かされました。

基本的にはこれまでのiPod touch(5th)から背面のiSightカメラとストラップ機構Loopを省いた16GBモデルで、上位の32GB/64GBモデルとは前から見たところはまったく同じですが、背面には何もないモデルとなります。

価格は16GBでなおかつカメラもLoopも付いていないのにたったの2,000円しか下がっていないので、普通に考えればまったく意味の分からないモデルで、もしかするとカメラが必要ないシチュエーション向けの特別なモデルではないかと最初は思いました。

しかし、アメリカの価格では「のっぺらぼう」が229ドル、従来のタイプが299ドルなので差額70ドルということで結構意味のある価格差なのですね。24,800円という上位モデルは円高真っ最中の時に付けられた価格でおおよそ為替レートにして79円換算になっており、22,800円の今回のモデルは95円換算ということになります。

最近は1ドル=100円を超えている場合が多いので、もしも100円で計算すると22,900円に消費税が付いて24,045円なので、上位機種と同じになってしまうのですが、上位機種は価格を上げずに据え置きにしたのはなにか戦略的なところなのでしょうか。

現状の価格設定では、日本においてはこの「のっぺらぼう」を買う理由は盗撮を疑われたくない人くらいでしょうか。こうなるとこれから発表されるAppleの新製品はここらへんの為替レートを使ってくる可能性が高いので、今までと比べると割高になってしまうかもしれません。
これに伴ってiPod touch(4th)が終息方向になっています。こちらはおそらく新モデル(5thのこと)がまだ価格的に下がらないということでまだ残していたモデルですが、この廉価版と言える「のっぺらぼう」が出てきたことで存続していく理由がないということなのでしょう。ただ、日本においては旧タイプが2万円を切っていたのでお買い得だったわけで、実質値上げというような形になってしまっています。

価格の部分はさまざまな事情があるのでしょうし、ラインナップとしてはちょっと疑問がありますが、一番大きなのはカメラを無くすという選択が正しいのかというところでしょう。

なにかの調査からカメラがあまり使われていないという結果が出ていたのかもしれませんが、目的が価格を下げるということだけだったとしたら、カメラを省くというのは禁じ手だったのではないかと思います。Appleのモノ作りの基本としてユーザーに楽しんで使ってもらえるということがあると思いますが、iOSのアプリランキングでもカメラアプリや写真加工アプリが人気なように、カメラ/写真はひとつのカルチャーになっていると言えます。また、バーコードスキャンやAR(拡張現実)などなどたくさんの楽しみ方を拡げるのがカメラだったと思いますので、これを無くしてしまうというのはユーザーの楽しみを奪ってしまうということに繋がるのではないでしょうか。

少なくとも、UP by Jawboneでも食事の記録にカメラを使っての撮影や、バーコードを読み取る機能を搭載していますからそれらが使えなくなります。フロントのFaceTimeカメラはこういう用途には使えません。なぜなら、画面側になるので何を写しているか見えないからです。

iPodシリーズはAppleにとってそれほど大事な製品ではないかもしれません。しかし、携帯会社と契約をしなくて良い手軽なデバイスとして、iOSがフルスペックで動く仕様にしておくのは大事だったのではないかと思います。それにしても、iPad miniとの価格差が6,000円というのも微妙なラインナップ構成なので、1万円台のモデルは残しておいた方が良かった気もします。

さて、困りました(何が、かはここではあえて書かずに終わります)。

追記:この記事を書いて寝たあと、全体の価格改定も行なわれたようです。これで全体としての価格レンジはつじつまが合ったと思いますが、製品が変わっていないのに容赦なく値段をぐぐっと上げられるのはトップブランドにしかできない技ですね。我々のような製品では、代替品に取って代わられてしまいますのでなかなかできることではありません。

このブログを書いたスタッフ

プレジデント

ほっしぃ

音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「 Simplism 」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は24時間365日のウェアラブルデバイス「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。

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