- 11月
- 2024年12月
当社オリジナルブランド「Simplism」としては久しぶりの「通電」製品をリリースしました。もちろん、私たちが考えるのはただのバッテリーではありません。新しいスタイルのバッテリーなのです。
【Simplism】iPhone型バッテリー [iPhone Shaped Battery]という名前を見て、なんだろうと思われた方も多いのではないでしょうか。簡単にいえば、iPhone型バッテリーということで「iPhone 5/5sと同じ形のバッテリー」です。それでも、ただiPhoneと同じ形にしてAppleファン、iPhoneユーザーに買ってもらいたいということで作ったものではありません(もちろん買って欲しいですが)。
この形には、ワケがあるのです。
近年、iPhoneやスマートフォンが普及してきて1人1台時代になり、生活の中では無くてはならないものになってきました。しかし、まだまだ毎日ずっと使い続けるにはバッテリー容量が足りません。せっかくのデバイスを1日心置きなく使い続けたいという思いから、最近はモバイルバッテリーも1人1台時代になってきました。
ニーズがあるから供給がある、ということでモバイルバッテリー市場は空前のブームになってきています。低価格で大容量のものが出てきたり、キャラクターを使って無機質なバッテリーを可愛く見せたりと、各メーカーが差別化を競っています。その中で、ひとつ感じたのが「ケースと違ってバッテリー本体のバリエーションを作るのには限界がある」ということです。
私たちのようにiPhoneケースなどを作っていると、さまざまな用途に対してさまざまなバリエーションを用意しています。それはファブリックだったりレザーだったりアルミ削り出しだったり、精度の高いプラスチックだったりもします。10人いれば10通りの好みがあるわけです。それをケースよりも値が張るバッテリーで満たすことはほぼ不可能に近いと思ったのです。
そんなとき、iPhoneと同じ厚みとうたうバッテリーを見かけました。同じ厚みならばいっそのこと同じ形にしても良いんじゃないかな、と考えていたら、iPhoneと同じにすればiPhone用のケースが使えるではないかというように連想したのが始まりです。思い返せば、もう1年以上前のことです。
さまざまな困難が待ち構えていて、もっと早くリリースする予定だったのが今に至ってしまいました。それでも、リリース後のネット上の反応を見る限り、かなり好印象を持っていただいているようなので安心しました。すでに持っているiPhone 5/5sのケースを装着しても良いですし、バッテリーなのに高級なレザーカバーを付けても良いと思います。世の中に星の数ほどあるiPhone 5/5sのケースが使えるのですから、ほとんど着せ替えは自由自在といっても過言ではありません。
一般的なモバイルバッテリーにLEDフラッシュライトが搭載されている場合があります。私たちもこのiPhone型バッテリーにもLEDフラッシュを付けようと考えました。その最大の理由が、iPhoneにはカメラが付いており、ほとんどすべてのiPhoneケースがカメラ用にケースに穴を開けており、このiPhone型バッテリーにiPhoneケースを装着したときにぽっかりと何もない無意味な穴が空いているということを避けたかったからです。iPhoneケースが使えますといいつつ、iPhoneケースを使うと間抜けな穴が残ってしまうというのは何としてでも避けたかったのです。
ちょうど、iPhoneにはカメラがあり、フラッシュもあることから、ここにフラッシュを付けたら良いのでは無いかと考えました。しかし、iPhoneにフラッシュが付いているのに、バッテリーにフラッシュが必要なのだろうか、と考えてみたところ、iPhoneのフラッシュとは違う用途のフラッシュにすることにしました。それが、拡散タイプのレンズを付けてモノ撮りや食べ物を撮るときに使えるようにしたのです。
カメラなどにフラッシュが装着されていますが、ある程度のハイエンドユーザーは明るさを稼ぐためにはフラッシュを絶対に使いいません。それは一般的にフラッシュは光量が強すぎてなおかつ直接的過ぎるので被写体を白っぽくしてしまったり、不自然な影を付けてしまったりするからです。そして、みなさんプロのカメラマンが撮影する現場で、フラッシュに布を貼っているのを見たことがあるかもしれません。それにより、フラッシュの光を拡散させて柔らかい光を当てるようにしているのです。
そこまでの高度なものではありませんが、iPhoneに搭載されているLEDフラッシュとは別の用途として使うのにはディフューザータイプのフラッシュを付けた方が良いと考えたのです。そして、iPhoneで食べ物を撮る場合など、このLEDフラッシュを使って食べ物の後ろ側から優しい光を当ててもらうと、美味しいそうに撮れますのでお試しください。
なお、LEDフラッシュを点灯させるのに、iPhoneのスリープボタンと同じ位置に同じサイズのボタンを配しているのもニヤリとして欲しいポイントです。
サイドにバッテリーの残量インジケーターとスイッチがあるのもiPhoneケースに合わせた仕様です。カメラホールと一緒で、サイドにはボリュームボタンとマナースイッチがあるのでiPhoneケースのほとんどはここを開けるように設計されています。したがって、ここもただの空きになってしまうのを防ぐためにボタンと4つのLEDを配置しています。
というわけで、私たちが久々に出したモバイルバッテリーは、これまでのバッテリーは格好良いのがない、自分なりのスタイルにしたいという不満と要望に応えたまったく新しい発想のバッテリーでした。多くの方にSimplismのケースと共に使っていただきたいですし、もちろん、さまざまなスタイルのケースがありますので自分の好きなカラーやパターン、素材などを楽しんでもらえればと思います。
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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