[All About NuAns]クリエイティブユニットTENT

2017.02.06

TENT.jpg

写真はTENTのウェブサイトから借用しています。どうして、腕組みをすると巨匠に見えるんでしょうね。

さて、NuAnsを構成する唯一にしてメインキャラクターであるのがクリエイティブユニットTENTです。NuAnsは彼らがいなければ生まれなかったですし、一緒に考え、悩み、苦労をしながら作り上げたブランドがNuAnsであるといえます。同じ会社のスタッフではないにもかかわらず、同じ方向を向いてものづくりをできたのは、私にとって幸運だったといえます。仕事が人生のすべてではありませんが、人生の中でもひとつの大きなマイルストーンであったといえます。私から言うのもおこがましいですが、上記の写真でもNuAnsのTシャツを着てくれているところからも、TENT側も一緒にNuAnsを作り上げてると思ってくれているのだと思います。

NuAns.jpg

TENTは治田 将之氏と青木 亮作氏という2人のデザイナーのユニット名です。この2人は相通じるところも多くありつつも、性格やデザインの特徴などはそれぞれ違って、とても面白い関係性を築いていると思います。デザインの仕方としてもそれぞれが案を持ち寄って、主観的にも客観的にもそれぞれの案を見つめて、方向性を揃えていくというように進めているように見えます。共通する「良いもの」は「気持ちいいもの」でもあって、「自分でも使いたい」と思うものという価値観が揃っているので、細部において多少意見が違っても、最終的にお互いをリスペクトしているところも滲み出ていて、一緒に仕事をし始めて何回も何回もミーティングを重ねている中で私が感じたのは良いバランスでした。

私の個人的な印象からすると、青木氏は感覚の人。治田氏は理論の人。青木氏はミスターNuAnsで、そのコンセプトの根幹を担う人で、これまでのキャリアでカッチリとした「固いもの」を作り続けてきたところから、今は「柔らかい」ものを志向していると思います。治田氏はシンプルかつシャープなデザインを志向していて、緻密な計算をしているのだと思います。(ぜんっぜん違うかもしれませんが(笑))

NuAnsの製品でいうと、青木氏のデザインはROLLDOCKに表われていて、治田氏のデザインはTAGPLATEに表われています。この2つの製品を見比べてもらうと、それぞれの志向が分かると思いますし、前述のような印象も理解していただけるのではないかなと思います。

私はプロダクトデザイナーとの深い付き合いは今回が初めてなので、他の人がどうしているのか分かりませんが、TENTの2人は、ミーティング中によく悩みます。そして、本当に私の意見を聞いてくれます。聞いてくれるというのは、言うことを聞くという意味ではなく、どのような印象なのか、方向性は同じなのか、などある意味とても尊重してくれているとも言えます。そして、最終的に必ず腑に落ちるところにしっかりと落とし込んでくれます。一度、アイディアが良すぎて、というか、自分では形としてはまったく思い浮かんでいなかったものの、漠然とこんなものと伝えていたことを、まさにそのままの提案をしてきたことがあり、少しの間ボーッとしてしまったことがあるのですが、それが「言わないけれども方向性が違う」と感じ取られて違う案を考え始めてくれたこともありました。

実際に一緒に仕事をしたプロダクトデザイナーはほとんどいないのですが、TENTを選んだ理由でもあり、実際に一緒に仕事をしても感じることは、TENTの作り上げる力です。大企業から独立してフリーのプロダクトデザイナーとしてキャリアを再スタートされた方は何人も見てきていますが、私の知る多くの方が、最終的に製品を完成させていません。組織という縛りがないので、いつまでもプロトタイプを作り続けます。自分が満足するまでやってしまうので、終わらないのです。TENTは結成から2年ほどでしたが、実際に自分たちで企画し、デザインし、作ってくる工場を探し、宣伝したり、販売してくれる店舗を探したりして自分たちの製品をすでに販売していたのです。それが、TENTと一緒にものづくりをすると決めた理由です。

TENTが忙しくなってしまって、私たちと一緒にもの作りをできなくなると困ってしまうのですが、TENTは本当にお勧めのクリエイティブユニットなのです。そんなTENTNuAnsを一緒に作る事ができて、本当に良かったと思います。

[All About NuAnsバックナンバー]
・Vol.1 はじめの一歩
・Vol.2 はじまりのはじまり
・Vol.3 TENTとの出会い
・Vol.4 クリエイティブユニットTENT
・Vol.5 TENTとトリニティ、そしてNuAns
・Vol.6 NuAnsというブランド名に込められた想い
・Vol.7 基本のコンセプトは「ニュアンスのある生活」を提供すること
・Vol.8 これまでにないニュアンスを提供するために【素材編】
・Vol.9 新しい回答は、ケーブルとの戦い。
・Vol.10 NuAnsの最初の製品「MAGDOT」は一番シンプルなケーブルホルダー
・Vol.11 デバイスたちの居場所を定義する、「MAGMAT」と「MAGFIT」
・Vol.12 ケーブルを再発明。すべてを再設計したケーブル「BANDWIRE」
・Vol.13 最高の使い勝手と心地よい手触り、インテリアとも馴染むモバイルバッテリー「TAGPLATE」
・Vol.14 これまでにはなかった、まったく新しいスタイルのモバイルバッテリー「ROLLDOCK」

このブログを書いたスタッフ

プレジデント

ほっしぃ

音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。

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