Trinityの社員インタビュー

未経験からものづくりの前線へ。日中の橋渡しとして交渉する開発通訳の醍醐味とは
事業部/役職/ニックネーム
開発チーム/翻訳・通訳/かすみ
2022年1月入社

中国の工場と日本のデザイナー・設計陣をつなぎ、図面のやり取りから金型・サンプル・量産までを伴走する。それが、かすみさんの仕事です。単なる言語の橋渡しにとどまらず、単価や金型費、リードタイムなどの現実的な制約を両者の納得いくように翻訳して、前へ進めるのが腕の見せどころ。前職のホテル業界で鍛えた観察力と段取り力を、今は開発の現場で発揮しています。産休・育休とキャリアの両立も視野に入れつつ、将来は企画開発にも挑戦したい。そんな素直な野心と等身大の言葉が、チームメンバーの信頼を集めています。

事業部/役職/ニックネーム
開発チーム/翻訳・通訳/かすみ
2022年1月入社

直訳では前に進まない。
お互いの背景を踏まえた交渉スキルが重要

具体的な担当業務を教えてください。

私は中国の工場と日本側をつなぐ窓口として、プロジェクトの始まりから終わりまでを一気通貫で担当します。要件資料や図面の翻訳、サンプル検証、修正指示の整理・伝達はもちろん、さまざまな見積りや条件の交渉までを私がまとめます。修正が発生すれば再設計→再サンプル→再検証を繰り返し、OKが出たら量産移行の準備に入ります。翻訳の仕事でありながら「製品を発売できる状態に整える」ことが私の主な役割です。

製品化までの大まかな流れは?

まずマーケット情報を集め、社内でラインナップを検討して方向性を決めます。並行して見積り依頼を出し、金型を起こす製品は費用と期間の目処を固めます。初回サンプルは仕上げが甘いことも多いので、実使用に近い状態で問題点を洗い出し、外観や強度、フィット感をチューニングします。ここで妥協すると後工程で大きな手戻りが出るため、原因と修正方針をその背景を踏まえて工場に伝えることが重要です。すべての要件が合意できたら、正式発注を経て量産に進みます。

中国側との交渉で心がけていることは?

交渉は直訳せず、「なぜその条件が必要なのか」という理由を日本語でも中国語でも噛み砕いて共有することです。日本側の「品質基準や価格競争の事情」と、工場側の「工数や材料コストの現実」は、どちらも正しい前提です。どちらかの言い分を押し通すのではなく、背景も踏まえて相手の言葉に置き換えると建設的な案が出てきます。たとえば、単価が厳しいときは仕上げ工程の優先順位を一緒に引き直したり、逆に品質を死守すべきポイントは写真や検証結果で立証して、譲れないポイントを明確にしています。

年間の流れやスピード感は?

スマートフォンの発売時期を見越して、1年先の提案を工場に相談し始めることもあります。見積やサンプルの往復は最短で回しつつ、品質が揺らぐポイントには時間を投資する。その緩急のつけ方が勝負どころです。繁忙期は情報が錯綜しがちなので、議事録と依頼書式を統一してタスクを可視化します。スピードが上がるほど、土台の整え方が成果を左右すると感じています。

ホテル業界から開発職へ。
未経験から飛び込んだ異業種への挑戦

前職と転職のきっかけを教えてください。

前職は軽井沢にある外資系ホテルでレストランとフロントを担当していました。顧客情報の連携や段取り、瞬発的なコミュニケーションが鍛えられる環境でしたね。最初は日本語があまり得意ではなかったこともあり、大学で学んだ日本語と実際の言葉の違いに苦労したものです。
3年契約の満了を機に次のキャリアを考え、元々興味のあったスマホアクセサリーの世界に飛び込みたいと思ったのが転職のきっかけです。就労ビザの条件や日本語運用の不安もありましたが、トリニティの仕事内容と待遇・福利厚生、そして面接での雰囲気が決め手になりました。

入社後に特に伸びた力は何ですか?

「工程全体を見通して要件を翻訳する力」です。翻訳は言葉を置き換える作業ではなく、相手の背景を理解して「課題→打ち手→合意」を設計する仕事だと実感しました。また、図面や各種検証の意味を学ぶほど、交渉の質が上がります。たとえば、仕上げ工程の優先順位付けや、サンプルでのクオリティの詰め方などは、現場で揉まれて身につきました。

未経験で不安はありませんでしたか?どう乗り越えましたか?

最初は専門用語や意思決定のスピード感に戸惑いました。そこで、毎回のミーティング後に「誰が・いつまでに・何をするか」を自分の言葉で要約し、翌日のタスクに落とす習慣をつけました。わからない言葉は必ずその場で確認し、メモはスクリーンショットと写真で見える化を。工場宛の依頼書もテンプレート化して、依頼忘れや条件の齟齬をなくしました。小さな改善の積み重ねで、気づけば不安が自信に変わっていました。

トリニティはどんな雰囲気ですか?

残業を前提とする空気はなく、定時で帰る選択が尊重されますし、「困ったときはいつでも相談して」と言ってもらえます。部署を越えた連携が多いので、明るい挨拶や小さな声かけが、想像以上に仕事を前に進めると感じます。会社への要望としては…人員が限られるときは一人でタスクを抱える状況になりがちなので、もっと人手を増やしてもらえるとうれしいです!

子育てもキャリアも、どちらも大切にできる柔軟な会社

産休・育休の予定と、復帰への考えを教えてください。

2025年12月から法定の産前産後休業を取得する予定です。育休は状況を見ながら会社と相談のうえで決めていきますが、現時点では2026年4月頃の復帰を視野に入れています。担当工場や案件の細部を把握している自分が、できるだけスムーズに戻ることがチームにもプラスだと考えているからです。ただし、子どもの状況が最優先ですし、会社側からも「1年間の育休取得でも大丈夫」と言ってもらえているのが心強いです。無理のない形で、長く働き続けたいと思っています。

育児と仕事の両立の不安は?

正直、不安がゼロになることはないと思います。でも、トリニティにはリモートワークや時短勤務の相談ができる環境があり、上司も同僚も柔軟に耳を傾けてくれます。残業を当然視する雰囲気がなく、チームで助け合う文化が根づいているのは大きいです。

今後挑戦したいことは?

将来的には企画開発にも挑戦し、自分で責任を持って一つの製品を世に送り出す経験を積みたいです。店頭で「これ、私の企画なんだ」と胸を張って言える日を目標にしています。

どんな方と一緒に働きたいですか?

明るく前向きで、ミスが起きても原因を一緒に整理して次に活かせる人。翻訳や交渉はチームプレーなので、最初の一声や小さなフォローができる方だと、とても心強いです。専門知識は後からいくらでも伸ばせます。大切なのは、誠実さと、相手の立場に立てる想像力だと思います。
最初の一歩さえ踏み出せば、学びの機会と支えてくれる仲間が待っています。誰かの正解に合わせるのではなく、チームで自分たちの正解をつくっていけるのがトリニティです。ぜひ、一緒に次の一歩を踏み出しましょう。

一日の働き方の例

09:30-13:00
メールチェック・返信
13:00-14:00
お昼休み
14:00-16:00
MTG
16:00-18:20
メールチェック・返信

さあ
どこを伸ばそう?

開発
スマホアクセサリーや通電製品などの企画開発しています。
制作
製品パッケージのデザインや販促物制作を行なっています。
セールス
自社の製品やサービスを顧客に提案・販売しています。
Web・EC
ホームページやECサイトの管理運営と販促活動を行なっています。
広報・プロモーション
社内外への情報発信を行なっています。
オペレーション
国内外の出荷手続きや在庫管理などモノの流れを効率的に管理・最適化しています。
カスタマーサポート
顧客からの問い合わせに対応しています。
総務人事
社員の採用や労務管理、職場環境の整備などを行なっています。

いま募集して
いなかった...

でも大丈夫!

トリニティは少数精鋭のため、人材の募集を行なっていないこともしばしば...
同様に、トリニティが人材を募集しているときに、あなたが職を求めていない、ということもあると思います。

そんなミスマッチを減らすため、トリニティでは「気になるボタン」システムを採用
トリニティが募集をかけたときに通知を受け取れるから、「気がついたら募集が始まり、終わっていた」ということを防げます。

FAQ

副業はできますか?

はい。副業は自由に行えます。
トリニティでは、一人ひとりが自分らしく働き、キャリアを広げていくことを応援しています。
本業と両立できる範囲であれば、副業もスキルアップや新しい経験につながる大切な機会。
社内で得た知識を外で活かしたり、逆に外で学んだことを社内に持ち帰ったりと、プラスの循環を歓迎しています。

産休・育休の実績はありますか?

はい。産休・育休を経たキャリアパスを尊重しています。
社員のライフイベントに合わせて柔軟に働き方を調整できる環境を整えており、安心して復職できるよう会社としてもサポートしています。
実際に産休・育休を取得した社員のインタビューも掲載していますので、ぜひご覧ください。

リモートワークは可能ですか?

はい。状況に応じてリモートワークも取り入れています。
たとえば「熱中症対策リモートワーク推奨デー」という仕組みがあり、暑さ指数が33を超えたときには出社にこだわらず、安心してリモートワークを選べるようになっています。

社員の服装や髪型のルールについて
教えてください。

服装や髪型は基本的に自由です。
個性を尊重する社風なので、自分らしいスタイルで働いている社員が多いですが、もちろんTPOに合わせた身だしなみは推奨しています。
「ちょっとの+(プラス)」を大切にする会社だからこそ、見た目も自分らしさと相手への配慮のバランスを大切にしています。