元同僚の後押しでカムバック。挑戦と再出発を支えてくれた仲間の存在

入社前の経歴を教えてください。
2017年、ワーキングホリデービザで台湾から日本に来ました。最初は京都の着物レンタル店で受付を担当し、約1年半勤務しています。途中、就労ビザに切り替えて働き続けましたが、その後大阪へ移り、某子ども服ブランドの店舗スタッフとして約1年半勤務しました。
当初は中国人観光客のお客様が多かったのですが、コロナ禍で来店が激減し、1日1〜2人の日が続くようになりました。4人出勤していたスタッフも最終的に自分ひとりに。さみしさを感じたこと、そして東京のほうが中国語を活かせる仕事が多いと聞いたことが重なり、販売職を退職しました。
入社前の経歴を教えてください。
上京後は貿易会社で勤務していましたが、そこが割とグレーな業務をしていて(苦笑)転職を考えるようになりました。そんなとき、求人サイトで中国語が話せる人材を募集しているトリニティを見つけたんです。中国語や貿易会社で培ったオペレーションの経験が活かせると感じ、応募に踏み切りました。
カムバック入社の経緯を教えてください。
はじめに2023年6月に入社し、2024年2月に退職。その後、2024年8月に再入社しています。いったん退職したのは、友人の友人から「起業を手伝ってほしい」と誘いがあったためです。ところがその会社にもグレーな部分があり、就労ビザの更新にも不安を覚え、退職する決断をしました。
退職後もトリニティの元同僚とは交流があり、「戻っておいでよ」と声をかけてもらっていました。最初は戻るのが恥ずかしかったのですが、何度も背中を押してもらったおかげで復帰することができました。みんなが温かく迎えてくれましたし、法令順守が徹底されている会社なので、今は安心して働けています。
予定通り、が一番うれしい。
トラブルを防ぐ影のリスクマネジメント

いま担っている主な業務を教えてください。
中国の工場への発注書作成、出荷依頼、生産状況の確認、船や飛行機の手配、納品までを担当しています。出荷前はパッキングリストを作成し、出荷後は工場の出荷明細書と突き合わせて数量・型番をチェック。問題がなければシステム上で仕入・納品・売上の処理へ進み、最後は納品書を作成してお客様に送付します。書類仕事が中心で、1日の大半はPCの前で進めています。
発注数量や工場の選定はどのように決まりますか。
初回の工場選定は開発側で決まっており、リピートはそのルールに沿って発注します。数量は営業側のデータを前提に、必要に応じて生産リードや輸送手段の選択を調整します。やり取りは中国語や英語で行うことが多いです。
物流で起きやすい問題と、その対処を教えてください。
港のヤード(屋外の荷さばきエリア)混雑、コンテナ船そのものの遅延、通関許可待ち、トラックのシステム障害など、物流ではさまざまな理由で遅延が起きます。そのため、台風などの季節要因も見込み、出荷依頼の前倒しや輸送手段の切り替えでリスクを最小化します。到着後は倉庫の混雑で届いているのに出せないこともあるため、到着前から段取りを固めています。
どの工程にやりがいを感じますか。
予定通りに納品できたときが一番うれしいです!さまざまなトラブルがある中で、うまくスケジュールを組んで予測できたときにやりがいを感じます。後工程の方が困らないよう、見えないところで道をならすのが自分の役割だと思っています。予定通り進んだら誰の目にも留まりませんが、問題が起きないことこそ私の仕事の醍醐味です。
外国籍でも安心して働ける環境。
社内サークルで広がる安心の輪

オフィスの雰囲気やカルチャーはどう感じていますか。
優しい人が多く、外国出身だからといって差別を感じたことはありません。ただ、まだ自分の日本語に自信がなく、他の人に聞かれるのが恥ずかしいので、オフィスのブースをよく活用します。ブースなら個室で集中して電話できるのでありがたいです。日本語に自信がないときでも、環境に助けられて前に進めています。
好きな福利厚生や社内コミュニティは?
提携レストランでの無料ランチは楽しみの一つです。社内サークルも活発で、美術館巡りの部活や謎解き部、グルメ食べ歩き部などに参加しています。活動には補助金があり、5人以上で活動すると1人3,000円の補助が出ます。サークルのおかげで普段あまり関わることのない他部門の人と交流でき、話す機会が増えました。もし社員旅行が復活したら、みんなで行きたいですね。
今後挑戦したいことは?
ドイツ語を勉強してみたいです。ヨーロッパ旅行が好きなので、現地の言葉が分かると世界が広がると思います。仕事では日本語、中国語、英語を使っていますが、ドイツ語も将来どこかで仕事につながるかもしれません。
一緒に働きたい人物像を教えてください。
よく笑う楽しい人、そして助け合える人です。困ったときに「手伝って」と言い合える関係は、トラブルの多い物流の現場だからこそ重要だと感じます。明るく前向きで、細かな確認をいとわない方とご一緒できればうれしいです。