- 9月
- 2024年10月
今回は少し趣向を変えてコンピューター上での文書作成について書いてみたいと思います。テーマはタイトルの通り「字下げ」です。
このウェブログでは行頭の字下げを行なわないというポリシーで書いています。一般的に日本語では行の頭は字下げを行なうことによって読みやすさを確保し、それまでの文章との区切りを付けていますが、私はウェブ上での読みやすさは字下げでは実現できないと考え、代替手段をもって字下げを廃止することにしました。
その代替手段とは、このような段落分けです。この1行空ける段落分けスタイルは本来の書いたり印刷されたりする文書の段落とは少し意味合いが異なり、段落として分けるほどではないまでも区切りとして分けられる部分において改行を入れているのです。
現在のところ、ディスプレイ技術やOSなどにおける文字の表示技術が印刷された文字に追いついていないため、同じようなスタイルで記述しても読みやすさは格段に落ちてしまいます。これはウェブやメールの文章を真剣に頭に入れて読みたい場合に印刷したくなるという本能がそれを表わしているのではないかと思います。
そこで、ポリシーとしては文章をできるだけ細かな固まりに分け、それぞれを改行で離すことによって文字を目で追いやすくし、横方向の1行の文字数は全角で30文字程度に抑えるようにしています(このトリログは少し多いですがデザイナーへのリクエストは全角35文字でした)。
そうした場合、本来段落分けではない場合にも字下げが入ってしまうことや、行の左端が揃っている方が見た目の美しさとして優れているのではないかという理由から字下げをなくしたのです。
ウェブの仕様上、どんな環境で見られるのかを基本的に想定できず、ユーザーのOSやフォントの設定に依存する状況では、たとえばきれいに字下げしていたとしても実際には揃っていない場合も出てきてしまいます。
最終的に印刷されることが目的として想定される文書の場合には「基本的に」字下げを行なっています。この場合には、区切るための改行を行なっていませんし、フォントの種類、行間、文字間、文字数などをこちらの意図通りに設定できるため、読みやすさ、美しさは設定の問題となる場合が多いからです。
ところが、これがコンピューター上で見るもの、印刷されるものというだけで2元化できると簡単なのですが、そうは問屋が卸してくれません。
正直に言えば、理由はあまり定かではないのですが、メールでの文章に関しては私はいまだに行頭の字下げを行なっているのです。ウェブ上の文章と同様に、区切りとしての改行を入れているのにもかかわらず、です。なぜかと聞かれれば、その方が良さそうだからということしかいえないのですが、漠然と思っていることが1つだけあります。
このウェブログにせよ、基本的にウェブデザインにおいてウインドウの左端に文字が来ることはあまりありません。必ず余白を用意するようにしているのですが、メールでは文字を左端に寄せることはウインドウの端を意味する場合が多いといえます。ここになにか、読みやすさを損なうと感じる部分があるのではないかと思っているのです。
メールでの文章作成の際にはおおよそ30文字で強制的に改行を入れています。ウェブ上(このトリログでは)での文字制限はテーブルで行なっています。そうすると、ウェブ上ではテーブルの端が文字の端になるため、左右の余白がほとんど同じになります。メールの場合には、相手の環境にも依存しますし、実際に自分がメールを作成しているウインドウでは右側に大きな余白が生じています。
はっきりと言える確固たる理由はないのですが、ここらへんに原因の源があるような気がしてなりません。ただ、どちらかといえば、なんとなくメールの文章も字下げを止めたいな、と心では思っています。
みなさんはどのようなルールにしていますか? また、私のメールにおける字下げの理由がわかる方はご意見をお寄せいただければと思います。
今回も長々と文章だけを連ねてしまいましたが、たまにはこういう話も良いですよね?
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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