9月10日のAppleスペシャルイベントの際に突如現われたiPhone 5ケースですが、これを見た瞬間に「ダメじゃん」と思ったのは私だけではなかったようです。

AppleはiPhone 4の時に背面カメラ用にフラッシュを搭載し、その光がケースに反射して撮影した映像に映り込んでしまうというのを「途中で」認識して、以降、ケースガイドラインとしてはケースのカメラ用穴は大きく開けるべし、と指導してきました。そのガイドラインはiPhone発表後少しすると公開されて、それを元にサードパーティーはケース設計を行ないます（コレが出る前にケースが出ているという指摘はおいておいて）。

特にApple Storeではこのガイドラインに沿っていないと取り扱いをしないという明確な方針がありつつ、実際に販売されている製品は大きく穴が開けられています。

しかし、今回発表されたその名もiPhone 5ケースは明らかにカメラホールが小さいのです。私はウィットが足りないようで「そりゃないぜ、ジョニー（(C)iをありがとう）」とは思いませんでしたが、「ずるぃ！」と一人でつぶやいていました。特にiPhone 5s用の方はものすんごい穴が小さいです。

当社がリリースしたiPhone 5s用ケース【Simplism】iPhone用 抗菌クリスタルカバーセット [Crystal Cover Set for iPhone 5s]と比べてみましょう。

違いが分かりますでしょうか。もうひとつ【Simplism】iPhone用ファブリックカバーセット [Fabric Cover Set for iPhone 5s]も見比べてみてください。

実は当社のiPhone 5s用ケースも相当カメラ用の穴が小さくなっています。実は、私たちは独自の情報ルートからこのApple iPhone 5ケース（一般名称過ぎてApple純正かどうか分かりづらい）の情報を事前に得ており、同じように設計していたのです。

というのは冗談で（ごめんなさいごめんなさい）、実のところiPhone 4の時代からカメラ用穴は小さく設計していました。フラッシュが搭載されたときに、確かに一部のカラーは撮影した映像に映り込みが発生していました。しかし、このガイドラインに基づいてケースを設計すると、非常に不格好になりつつ、保護という意味ではあまり意味を成さなくなってしまうと考えたのです。

実際に、日中で使っていたり、多少暗くても白飛びなどの関係からフラッシュを使わない場合の方が多いと感じていたので、その非常に希なシチュエーションのために不格好で保護性能も低いケースを日常使い続けるのはナンセンスなのではないかと考え、あえて、この穴はこれまで通りにしたのです。

特にiPhone 5から、背面の上限に素材の違いによるカラーや質感の分かれ目が発生していたため、これを跨いで穴を作るとものすごく見た目が悪いということもあって、さらに小さくしてこのラインに合わせるようにしたのです。なので、当社のiPhoneケースはフラッシュに弱いです。ただ、どうしてもというときにはケースから外してしまえばいいわけで、それほど大きな問題とは感じていません（実際に光が映り込んでしまったというクレームは一切ありません）。

というわけで、このApple iPhone 5ケースを手に入れてフラッシュ干渉テストをしてみないと分かりませんが、もしも干渉するようでしたら（この穴のサイズだと、すると思いますが）、私たちの考えが正しかったということが証明されたとも言えます（言えないかも）。どこかでApple Storeのバイヤーと遭遇したら、チクリと言ってみたいと思います（言えないかも）。

そんなわけで、ケースを作っているサードパーティーメーカーの胸の内を代弁して、この言葉をリピートしておきましょう。

「そりゃないぜ、ジョニー」