帝国データバンクの発行する「帝国タイムス」が読ませる

2018.11.25

投稿者 : ほっしぃ

みなさんは、「帝国データバンク」という会社もしくは言葉を聞いたことがあるでしょうか。新聞を読んでいたり、時事ニュース、特に企業関係のニュースに関心があると、よく出てくる言葉なので知っている人がいるかもしれません。

会社概要・沿革を見てみると、創業が「1900(明治33)年」となっていますから100年以上続いている相当歴史の古い会社です。たくさんの事業をやっていたり、細かいところまでを知っているわけではありませんが、コアとなるビジネスは「企業の信用調査」です。一般的には倒産情報なども公開しているので、そこで目にすることがあるかもしれません。

当社以外がどうしているか分かりませんが、当社ではこの帝国データバンクのサービスをかなり活用しています。それについてはまたの機会に書きたいと思います。今回はその帝国データバンクの発行している「帝国タイムス」という業界紙がとても「読ませる」内容なのでご紹介します。

帝国データバンクとしては企業情報を集め、それをさまざまな形で活かすサービスを行なっており、そこから得られる情報や業界の市況など、一般的にはあまり得られない情報が掲載されています。業界が異なると、「そうなんだ」という程度の感想しか抱かない記事もあります。

その中で、私が愛読しているコーナーが2つあります。

ひとつ目は「話題の倒産を追う」というシリーズです。こちらは企業が起業してからどのようにビジネスを立ち上げ、創業期から成長期を経て、安定期に行かずにいきなり倒産に向かっていったり、安定期がありつつも、そこから落ちていく様を描いています。当然、フィクションではなく、現実に起きているリアルな事例であり、帝国データバンクの調査員だったり、記者だったりが取材をして組み立てている記事です。

一気に会社が大きくなりすぎて、マネージメントが付いていかなかったり、成長しているように見えて実は自転車操業だったり、代表者が有名になりつつも実はビジネスモデルとしては貧弱ですぐに模倣されてしまって一気にしぼむ、などなど、たくさんの企業模様、経営者の人間模様が浮かび上がってきます。まさに、事実は小説よりも奇なり、というのに近いような記事で、とても興味深いです。

もうひとつの「熱血弁護士が駆ける!」は、企業債権をサポートする弁護士の戦いを描いたノンフィクションです。事情が事情なので実名は明かされていない場合があるものの、企業が破綻寸前もしくは一度破綻してからどの様に再生していくのか、仕入先や顧客、金融機関との交渉などの過程が弁護士の目線から語られています。時には酷い仕打ちを受けながら、それでも企業再建のために日々戦っている姿は、企業の代表として尊敬しかありません。もちろん、我々はお世話になることがないようにしなければならない、という戒めの気持ちを新たにしながら読み進めています。

特に帝国データバンクに頼まれたわけでもないのに宣伝のようになりましたが、企業経営者であれば読んでおくべき内容が多いので紹介しました。

このブログを書いたスタッフ

プレジデント

ほっしぃ

音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。

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