こんにちは、ごうです。

嫌な気候が続いていますが皆さん元気でお過ごしでしょうか。

僕はもう10年近く通っている行きつけの美容院が新宿にあるんですが、コロナの影響もあり時短営業が続いてしまい、なかなか行ける機会がなく髪の毛が伸びっぱなしになってしまっています。行きつけとはいえ、僕が住んでいる志木から新宿までは結構な距離があるので、本当は近場で済ませたい気持ちがあるのですが、そろそろ近場でもいいから行かないとなと思いつつも、新しい美容院って開拓しにくいというか、行きつけの美容院って楽なんですよね。

いつもお任せで長め、短め、超短めなど適当にオーダーしているんですが、毎回それなりに仕上げてくれます。流石プロという感じですね。やっぱり居心地の良さや、気兼ねなく行ける、持ち合わせがない時は付けにも出来るw　そういう付加価値が良くてなんだかんだ通ってしまうんですね。

美容院は開拓するのが億劫なんですが、飲み屋なんかは結構積極的に開拓していますw

僕が住んでいる志木にもいくつか行きつけがあるんですが、最近大好きだった「BUNCA」というコーヒーショップが残念ながら閉店となってしまいました…。本当に残念です。

めちゃくちゃ良いスピーカーがあったんですよ。「BUNCA」のスピーカーシステムは、大きいホールなどに適したプロ向けのドライバーユニット「2440」と、ホーン型ツイーターユニット「075」を使った特注品らしいんです。

僕は全然詳しくないんですが、アートペッパーを聞くためにチューニングしたんだとマスターに誇らしげに教えてもらったのが強く印象に残っています。このスピーカーが本当にすごくって、スピーカーの正面に当たる席があり僕はいつもそこに座って聞いてるんですが、自分とスピーカーの間に本当に演奏しているプレーヤーがいるんじゃないかってくらいの臨場感が味わえます。

僕が通っていたのはちょうど1年前くらいからで、閉店までの間5回位しかいけませんでした。なぜかというと、決まった営業日がなく、マスターがいる日しかオープンしていない状況だったのです。きっかけは志木に越してきてからグーグルマップでBUNCAを発見し、行ってみるのですが閉まってる…また別の日に行っても閉まってるw

これを何度も繰り返し、ようやく入れたのは通い始めてから1年半後くらいでした。たまたま横を通った時にお店の電気がついてることに気がつき、迷わずお店を訪ねました。最初は「なんだこいつ面倒くせー時間に来やがって」という感じのマスターに出迎えられ、コーヒー一杯いいですか？　と尋ねたら渋々OKしてくれました。

その時に座った席で、もう完全にやられました。音が最高に良かったんです。初めての来店の時にルイアーム・ストロングのレコードがかかっていました。すごいのが、BUNCAにある音源は「当時物」と呼ばれているアナログ盤で、再販ではなく当時の音源が沢山あるんです。

その時の帰り際にマスターに色々と話を聞かせてもらったのがとても印象的でした。ちょっと待ってなといって奥に入っていくとお店で焙煎したコーヒー豆と（ジップロックいっぱいw）その日に流していた音源をその場でCD-Rに焼いてくれました。

しかもコーヒー代はいらないよと。話ができて楽しかったからと。世の中原価、原価、原価と厳しい中、大雑把なマスターの心意気に申し訳なさもありつつありがたくいただきました。

それからは「電気がついてたら行く」というのを自分の基準にして通い続けていましたが、最後に行った今年の1月後半、いつものようにマスターと沢山話をしてコーヒーを飲んで、レコードを楽しんだ帰り、「今年いっぱいで店を閉めることにしたよ」と。とても残念な気持ちになりましたが、その時はまだ年内は通えるんだなと少し安心していました。

ただコロナの影響で外出が余りできなくなり、ようやく顔を出そうかなと思っていた矢先、6月後半に地元のニュースサイトで閉店したという記事を見て、とてもショックを受けました。マスター近頃、体の調子があまり良くなかったので疲れちゃったのかもしれないですね。

最後に行ったとき、今度連れて来たい人がいるとマスターに言ったら、「約束はできないな、約束しちゃったら店を開けとかなきゃいけないじゃんw」 と一言。空いてたらまた来てよと言って、その時初めて名前を聞かれ、握手をしてくれました。今思えば、なんとなくこれが最後かなーと思ってくれたのかもしれません。

短い期間でしたが、とてもいい思い出を作ってくれたマスターとBUNCAに感謝。きっとマスターには届かないと思うけど、今までお疲れ様でした。

写真は、マスターが家に飾ったらかっこいいぞとくれたLP。ちゃんと飾ってますよ！！

ちゃお