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- 2024年11月
2021年に入ってから、世間を騒がす半導体不足はAppleの新製品の生産にも影響を与え、今後の世界経済にも影響を与えていくことになりそうです。
私ごとですが、過去はSSD、HDD、USBメモリなどの仕入れをしていたことや現在もwearaの製品開発に携わっているため、この辺りのニュースには敏感に反応してしまいます。
今日は、半導体について少し説明できればと思います。
半導体とは
小さなICチップのようなものが思い浮かびます。ただ、それ自体がどんな役割を果たすか分かりづらいですよね。大雑把に言えば、半導体は「電気を制御するスイッチ」のようなものです。
例えば、電球を電池につないだだけではただ光るだけですが、半導体を使うことによって、好きなときに光らせたり、消したりできるようになります。同じように、モーターを動かしたり、止めたりするときにも、半導体が電気の流れを制御するスイッチとして働きます。一応、Wikipediaはこちら。
半導体は何に使われている?
一例ですが、みなさんが所有しているものでは、スマートフォン・PCなどの通信機器や炊飯器・冷蔵庫などの生活家電、自動車など電気を使って駆動するものです。みなさん、お世話になっていると思います。
さて、特に今日伝えたかったことですが、
なぜ半導体不足が起きたのか?
新たな需要の発生
これは新型コロナウイルスとの関係が深く結びついています。新型コロナウイルスにより世界でパンデミックが起こり、多くの工場が閉鎖され、入手が困難になりました。また、世界的に巣ごもりにより、家電製品の需要が増加。よって注文が殺到。また、学校ではタブレット教育の需要や、家にいる時間が増えたことでテレビゲーム機の需要なども影響しています。
対中制裁
対中制裁により、サプライチェーンが乱れたことにより、供給が遅れました。
発注キャンセル
新型コロナウイルスの影響により、各企業が発注していた半導体のキャンセルをしました。当然、長期的な打撃を受ける可能性があるのでやむを得ないことなのですが、結果的には需要が高まってしまったことによって、半導体不足を引き起こしました。
その他
- ルネサス(日本)火災
- 台湾水不足
上記がすべてではないですが、このような理由で半導体不足が起きています。私たちの生活で想像できることは、家電製品などが少し値上がりする懸念があります。何か変化が起こるとそれが連鎖して新たな変化を引き起こすことになるのだなと改めて学んだ気がします。
さて、ここ数ヶ月、新聞を読んでいるとTSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd.)をよく目にします。
時価総額60兆円超ですから、日本のトップのトヨタの約2倍。半導体ファウンドリ(製造)では、50%以上のシェアなので、それだけの時価総額になっても不思議ではないですね。
下記は、半導体メーカーの売上ランキングですが、2017年にはTSMCはベスト10にも入ってなかったので、かなりの躍進といえます。AppleやAMD、Qualcomm、Nvidiaなど各社から半導体製造を請け負っており、Appleから受注するということは、それだけ技術力が高い証明にもなると思います。
▼半導体メーカー売上ランキング
参照:半導体メーカーの世界ランキング2021:インテルとサムスンに続くのはあの企業、不足は何年まで続く? |ビジネス+IT
日本政府がTSMCに工場誘致をしていましたが、先日、熊本に作ることが発表されました。投資金額は7,000億~8,000億円ということですが、日本政府が総投資額の50%(4,000億円)も補助するとのこと。補助してでも建設してほしいということなんでしょう。
それだけ、これからのデジタル化やITに半導体が重要であり、今後の世界経済に影響を与えるでしょう。
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このブログを書いたスタッフ
セールス
ぼん
小売業界を中心にバイヤーや事業責任者を経験。メーカーに憧れがあり、縁あってトリニティに入社。トリニティ製品はバイヤー時代に仕入れを行なっていたので実は長い付き合い。仕事は『Enjoy・Speed・Teamwork』をモットーに、趣味として捉えている。健康も気に掛けつつ、毎日、勉強と改善で楽しんでいきます。
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