- 10月
- 2025年12月
2019.03.30
このトリログの中でもアクセスランキングの上位にいつも入っているのが「Apple WatchのECG機能をなんとか使う方法をいろいろ考え、検証してみた結果(追記あり)」という記事です。
Apple Watch Series 4の目玉機能のひとつであるECG機能は、日本の法制度により使用ができないようになっていますが、それをアメリカで購入したApple Watchを使うと使えるという話を書きました。やはり、日本中でこの機能を使いたいという方がいるようで、アクセスが高い原因なのだと思います。
その後、watchOSのアップデートにより地域を見るようになるという噂が流れており、正式リリースの際には人柱になって試してみるしかないと思っていました。その後、上記記事のコメントでもセットアップ時に弾かれてしまったというご報告をいただいていたので、不安が募ってきましたが、ここはもうやってみるしかないとトライしてみました。

watchOSを5.2にアップデートしてから、恐る恐るECG機能を起動してみると、あっさり起動することができ、当然そのまま測定をする事もできました。このことから、1回セットアップしたApple Watchは問題ないことが判明しました。
ちなみに、前回の記事でもご紹介した友人のVintage Computerがしっかりとした検証記事を書いてくれていたので、ここでご紹介しておきます。
VC社長日記:Apple Watch 心電図機能とiOS 12.2
1. iOS 12.2 正式版では、初期設定時に位置情報を確認し、対象国でなければセットアップできないのか。
やはり正式版にも搭載されていました。米国外でセットアップしようとしても、以下の表示がされて心電図機能は利用できません。2. 既に、iOS 12.1.xで初期設定済みの場合、iOS 12.2にアップデートしても問題ないのか。
問題ありません。そのまま心電図機能が利用できます。3. 既に初期設定済みの場合、iPhoneを初期化しiOS 12.2で再設定しても問題ないのか。
問題ありません。設定済みの情報が iPhone側に保存されているのであれば、位置情報が使用されそうですが、そうなりません。4. 既に初期設定済みの場合、Apple Watchを初期化しiOS 12.2で再設定しても問題ないのか。
問題ありません。設定済みの情報が Apple Watch側に保存されているのであれば、位置情報が使用されそうですが、そうなりません。
ペアリング後ののセットアップは「バックアップから…」と「新しいApple Watchとして…」
の選択肢がありますが、どちらでも問題ありません。5. 既に初期設定済みの場合、iOS 12.2で別のApple IDで設定しても問題ないのか。
これは、1と同じになり、心電図機能を利用できません。
これらの結果より、 初期設定済みの情報はiCloud側に保存されており、iCloud側に初期設定情報が保存されているかどうかが鍵となると推定されます。6. ECGがすでに利用可能な場合、Watch OS 5.2 にアップデートしても問題ないか。
問題なく利用できています。
私の例は2と6に該当するということになりますので、この検証でも問題ないとされています。このように、サービスとして実施しつつも、何か状況が変わったらすぐにしっかりと検証して公開し、そして新しくサービスを継続する努力(アメリカでセットアップして発送することを検証中とのことです)をしてくれるところで購入するのが安心ですね。
★
ECGを使えても使えなくても、Apple Watchの保護などいろいろ製品がありますので、ざっとご覧ください。
追記(2019.4.7):watchOS 5.2アップデートにより「香港およびヨーロッパのいくつかの地域で、Apple Watch Series 4の“心電図” Appを利用可能」となっています。
現時点では「オーストリア、ベルギー、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、グアム、香港、ハンガリー、アイルランド、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、プエルトリコ、ルーマニア、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、米国、アメリカ領ヴァージン諸島」で使用可能という案内になっています。
実際に、友人の人柱志願の方が香港のApple Storeで購入したApple Watchを、日本で購入したiPhoneと通常使っている日本のApple IDにおいてセットアップしたところ、心電図機能が使えたと報告してくれています。なお、購入時にはwatchOS 5.1.3だったようで、これだと香港では使えない仕様なのでwatchOS 5.2にアップデートしたところ、ヘルスケアアプリを起動したところ心電図機能のセットアップ画面になったとのことでした。現在は、アメリカ同様にセットアップ時のGPS情報を見ているようなので、香港にいる間にセットアップすれば使えるようになるようです。

追記(2019.5.15):watchOS 5.2.1にアップデートしても特にECG機能に影響はないようです。ECG機能はクロアチア、チェコ共和国、アイスランド、ポーランド、スロバキアで利用可能になったということです。今後も、マイナーバージョンアップについて確認していく必要はなさそうなので、何か問題などあったら別途記事にしたいと思います。
追記(2019.7.24):watchOS 5.3にアップデートしても、特にECG機能に影響はありません。ここらへんの状況から見ると、一度ECG機能をリリースした場合、後からそれを削除するということはないのだと思います。
- “トランシーバー” Appの修正を含む重要なセキュリティアップデートが提供されます
- Apple Watch Series 4の“心電図” Appが、カナダおよびシンガポールで利用可能になりました
- 不規則な心拍の通知が、カナダおよびシンガポールで利用可能になりました

追記(2019/9/22):Apple Watch 5を購入して試した記事を公開しました。「Apple Wach ECG機能を追いかけるシリーズ(日本で購入したApple Watch 5) | トリニティ」
★
「Apple WatchのECG機能」関連記事
▶ Apple WatchのECG(心電図)機能を日本でも使用できる方法(まとめ編)
▶ Apple Watch ECG機能を追いかけるシリーズ(日本で購入したApple Watch 5)
▶ Apple WatchとwatchOS 5.2と日本におけるECG機能の利用について【追記あり】(本記事)
▶ Apple WatchのECG機能をなんとか使う方法をいろいろ考え、検証してみた結果【追記あり】
このブログを書いたスタッフ

hossy
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
コメントを投稿

名前とメールアドレスを入力してください。
管理者の承認後、コメントが表示されます。