- 10月
- 2024年11月
今回は、私がよく利用している「Gemini」の利用例をご紹介します。
日常業務はGoogleのサービスを使っています。データ保管はGoogle ドライブ、データの集計はGoogle スプレッドシート、テキストの作成や共同編集・議事録はGoogle ドキュメントを利用しています。そのため、生成AIは必然的に「Gemini」を使うことになりました。
初めは、AIツールをどのように使ったら良いのかがわからず、なくてもいいかなと思っていました。
しかし、ほどなくして、インボイス制度が施行されるにあたり、取引先の登録番号を調べる必要が出てきました。試しに無料版のGeminiで調べてみることにしましたが、調べていくうちに「株式会社◯◯」と「◯◯株式会社」は同じ会社ですとの回答に遭遇します。
Geminiの回答にはまだまだ不安なところが大きかったので、日常業務に活用するまでには至りませんでした。
しかし、最近ではXや日経新聞でも、生成AIという言葉をよく目にするようになり、InstagramでもAIツールやそのハウツー記事が広告に流れてくるようになりました。
そこで、久々に、「株式会社◯◯」と「◯◯株式会社」は同じ会社ですか?」と聞いてみたところ…。
違う会社ですと回答してくれました! 不安が少し薄れたので、日常業務で使えそうかをまた試してみることにしました。
Geminiへの相談例
①「二次面接の結果、採用を決めた相手にメールを送ります。採用通知のメールの文面を作成してください。」
生成AIの王道の使い方といえば、メールの返信テキストの作成です。「プロンプト」という、Geminiへの指示やお願いごとはかなりざっくりでしたが、きちんと回答が返ってきました。私のプロンプトがざっくりだったため、結局、書き換えましたが、伝えるべきことが分かって助かりました。
② 「ユニークな有給休暇取得推奨日はありますか?」
健康経営の一環として、有給取得率70%を目指しています。全員が70%以上取得できている状態ではありますが、世の中ではどのような日を有休取得推奨日にしているのだろうと思い、聞いてみました。
「お花見だから休んでいいよ」とはとても言えないなぁ…ということで、社内に共有するまでには至りませんでしたが、アイデアを出してもらうのも生成AIの得意分野であることが実感できました。
③「以下のPDFファイルを要約してください」
使用頻度が高いお願いごとです。日本語で書かれているので、ただ読めばいいだけですが、要約してもらえると理解するスピードが断然速くなります。
打ち合わせで発表する自分の考えをまとめることに時間をかけたいのに、まずは、その内容を打ち合わせ参加者に知ってもらうために要約しなければならない…。私の要約は美しくないですし、時間もかけたくないので、重宝しています。
この他、スクリーンショットをテキストに起こしてくれたり、2つのPDFの相違点を書き出してもくれます。
④「社内で評価指標の見直しを進めています。…5段階評価の評価指標を作ってもらえますか? 」
自分がこれまでに関わったことのない分野の業務を始めるときは、まず、Googleで検索したり、本を読んだりして、一般的な基準やルールを調べてから業務を進めていました。ここが地味に時間のかかるところです。
しかし、Geminiを使うと、これからやりたいことと前提条件をGeminiに質問することで、一般的なそれらしい回答が返ってきます。もちろん、このまま使うことはなく、私たちの会社の現状や理想に合うよう調整や変更をしていくわけですが、ゼロから始めるのと、1から始めるのとでは作業スピードが雲泥の差です。
自分の中に仮の基準値を作るという作業時間を大幅に短縮することができました。
もし、回答が自分の期待している方向と異なっている場合は、追加のリクエストをして、修正してもらうこともできます。
【番外編①】Geminiへの質問 「ガンダムが国宝に指定されるためには、何が必要でしょうか?」
巡り部でご一緒させていただいているひらりさんとランチを食べていて、ふと、先日訪れたはにわ展の埴輪も国宝に指定されるのであれば、いずれガンダムも国宝に指定される日が来るのかもしれないという話題になりました。
とりとめもなく考察してその場はお開きとなりましたが、Geminiに聞いてみた結果がこちらです。納得感があります。
【番外編②】Geminiへのお願い「会社のサークル「巡り部」のロゴを作成してください。「巡り部」は、美術館や史跡などを巡り、絵画、彫刻、国宝などを鑑賞するサークルです。」
画像生成は英語の方が精度が高いという記事を見かけて、Google翻訳で英訳してプロンプトを作りました。
できあがったロゴは、日本語がおかしい部分もありましたが、それなりにまとまったデザインです。
しかし、神社仏閣の印象が強いデザインだったので美術館のイメージに変えてもらい、ピンクとグレーのかわいらしいイメージにしてほしいといったリクエストを続けて、いくつか作ってもらいました。このブログのトップ画像がリクエストを重ねた結果できあがった画像です。
左右対称なように見えて、微妙に異なるのがちょっとデザイン的に違和感がありますが、Illustratorを使えない私がロゴを作れたのはちょっと嬉しいです。ただ、できあがったロゴをGoogle レンズなどで再検索してみると、似たようなデザインがたくさん出てきます。実際の業務で使えるかはまだ不安が残るところです。
まとめ Geminiにいろいろ聞いてみよう!
Geminiを使い始めた当初は「どんなプロンプトだったら、きちんとした回答を返してくれるのか」ばかりが気になって、X やインターネットで情報を収集する日々でした。しかし、今思えば、頭に浮かんだ質問をとりあえず打ち込んでみるだけでよかったと思います。
これまでご紹介した例のように、ざっくりしたプロンプトだと回答も曖昧になりますが、回答を返してくれないということは決してありません。この書き方だと、ちょっと的外れな回答が返ってきてしまうと思えば、もう少し詳しく書いてみればいいですし、追加で質問するのもありです。
AIのサービスがどんどん登場し、無料プランと有料プランとで、精度やセキュリティに違いがあるのもややこしいですが、まずは、聞きたいことを聞いてみるところから始めるのがいいと思います。一方、Geminiの回答は鵜呑みにせず、自分で考えたり、周囲と相談したりすることも大切にしていきたいところです。
最後に、Geminiに校正してもらって、タイトルは「Geminiに相談しすぎて、周囲に若干引かれ始めました…」から「Gemini に頼りすぎて、周囲に若干引かれ始めました…」に変えてくれました。ブログタイトルの提案も得意なGeminiのご紹介でした。
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このブログを書いたスタッフ
経営企画
あさすけ
とてつもない悩み性であったが、この会社に入ってから「死なない! 大丈夫!」が合い言葉に。日々、色々な人に助けられながら元気に働いている。透き通った歌声の、トリニティの看板娘。
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