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- 2024年12月
歴史を勉強するのに漫画が役に立つだろうと思って、自分が子どもの頃に読んでいた学習まんがシリーズを子どもに譲ってみたものの「歴史は変わっているから、いちばん新しいので勉強しないと良くないよ」と言われてしまいました。
ボロくなった本よりも、新しい本が欲しいというのが透けて見えますが、とっくに鎌倉幕府も「良い国」ではなく「良い箱(1185)」のようですし、その通りかなと思います。
今年の年始1月4日付の朝日新聞で、金沢市で『乙夜之書物』という古文書が新たに発見されたことが伝えられ、大河ドラマ「麒麟がくる」の影響もあって本能寺の変も変わってきているようです。「敵は本能寺にあり!」と言った本人、明智光秀が本能寺にはいなかったとか。
実際に本能寺を襲ったのは、重臣である斉藤利三と明智光秀の甥とされる明智秀満が率いた軍で、光秀自身は本能寺から8キロ離れた鳥羽で待っていたという新説。新たに発見された史料を読み込んでの専門家による推理はロマンがあって面白いですね。
光秀本人がわざわざ手を下すことはないので、この説に不思議はないです。他にも、本能寺の変の前日にあった信長が催した茶会を茶道研究の観点から研究して豊臣秀吉の陰謀説というのもあって、スリルとサスペンス。
信長のパワハラに耐えかねての復讐劇というのも江戸時代にできあがったものらしく、下克上の象徴のように言われてきましたが、本能寺の変で信長の悪政に歯止めをかけた智将というのが最近の明智光秀評。
古文書などの史料もその場に居合わせた人間への聞き取り、また聞きしたものが材料にして書き残されたので記憶違いはもちろん、面白いからストーリーを作ってしまうというフィルターがかけられるのもわからなくはないです。
一概に比べられませんが、手元にある学研まんがの伝記シリーズ「織田信長」(1980年初版第2刷)では、本能寺の変の部分は最後の6Pで描かれていますが、小学館版学習まんが少年少女「日本の歴史」(1998年改訂・増補版)11巻では2P。両書とも本能寺の争いのシーンに光秀本人が登場していないのは、今になってみると気になります。
平和な時代が到来すると現れる聖獣とされる麒麟。それだけに攻め入るよりは、首を長くして待っているほうがしっくりきます。
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このブログを書いたスタッフ
マーケティング
ぽーる
雑誌編集者を経て転身。菓子パン、じゃが芋、ベーコン、ソーセージetc.人生を形作ってきたともいえるものを断ってきて、トリニティ入社を機に断酒。コーヒーもやめてみようかと思っていたが、思った以上にトリニティのコーヒーが美味しく、むしろワンモア・コーヒー。
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