- 10月
- 2024年11月
健康経営に関する取り組みの一環として、10月15日(金)に第1回衛生講話を実施しました。衛生講話とは、健康に関するさまざまなテーマについて、産業医の方から従業員向けに行なっていただく研修のことをいいます。第1回は「たばこの有害性」をテーマに実施しました。
▼衛生講話の様子
衛生講話は社内のダイニングで実施しました。コロナのご時世ですので、密にならないよう各部署から1〜2名ほど選出し、当日は10名ほどに参加してもらいました。当日参加しなかったメンバーには衛生講話の様子を撮影した動画を見てもらいました。中国の大気汚染問題で知られている「PM2.5」がたばこにも含まれていることを初めて知りました。喫煙ができる居酒屋だと、大気汚染問題で名前の挙がる北京に匹敵するほど、PM2.5の濃度が高いというのが一番の驚きでした。
(衛生講話の主な内容)
- 健康増進法の改正による喫煙所規制の厳格化
- 70種類以上含まれる発がん物質
- 喫煙・受動喫煙による影響
- たばこにも含まれているPM2.5
- 副流煙の方が発がん性物質が多く含まれている
- スモーク・ハラスメント
- 受動喫煙による死亡者
- 加熱式たばこの有害成分と高い依存性 など
▼トリニティのたばこ事情
トリニティは、同じ敷地内で運営しているイタリアンレストランのトラットリア・トリニータも含めて、埼玉県受動喫煙防止対策実施施設等認証制度で「敷地内禁煙」の認証を受けています。社内や店内はもちろん、敷地内は屋外でもたばこを吸うことができないことになっています。たばこのニオイや煙が苦手な私からすると、大変ありがたい環境です。中には喫煙習慣のある社員もいますが、家や公共の喫煙所、お酒を飲むときだけ吸うという人もいるようです。
▼禁煙はとても大変そうなイメージ
私は一度もたばこを吸ったことがないため、禁煙の辛さを実感することができませんが、超ヘビースモーカーの両親を見ていると、禁煙するのはかなり難しいのだろうなと思っています。
両親は私が生まれる前から喫煙しており、私としても両親がたばこを吸っている姿は日常だったので、幼いころは「たばこは良くないもの」という認識がそもそもありませんでした。
しかし、中学か高校の授業でたばこと副流煙の毒性を知り、自分がすでに15年くらい副流煙を吸い続けていると思ったら途端に怖くなりました。そこで、両親に授業の内容を伝えて、たばこは体にも悪いし、副流煙も悪いみたいだからやめた方がいいと伝えてみたところ、この家に生まれたからには仕方ないと言われてしまいました。「えーそうなるー?」…と思いましたが、体に悪くても、周囲の人にも毒性が及んでいると頭で分かっていてもやめられないほど依存性が高いものなのかと思うと、たばこは恐ろしいなぁと感じました。
ただ、両親が心穏やかに過ごすためには禁煙という選択肢はあり得なかったので、私はこれまで副流煙を吸い続けてきたし、体に害があるといっても、もう仕方ないと自分を納得させた覚えがあります。
▼禁煙外来の成功率は通院患者で50%程度
「禁煙外来の費用を会社で負担する」「禁煙補助剤の購入費用を会社で負担する」という項目が健康経営優良法人の認定要件にあります。喫煙者ばかり費用補助があるのは非喫煙者からしたら不公平なのではないかとも思ったのですが、非喫煙者の受動喫煙を防ぐということも考えると、あながち不公平な制度ではないように感じてきました。
しかし、私の両親しかり、頭でたばこは体に悪いもの、周囲にも悪影響があることを分かっていても、やめられないのがたばこと思います。会社が禁煙外来の費用を負担してくれたところで、本当にやめられるものなのか、衛生講話で産業医の方に質問してみました。
Q. 禁煙外来にかかった人のうち、禁煙に成功した人はどれくらいでしょうか?
A. 通院されている患者さんで、50%くらいの方が禁煙に成功しています。
成功率50%…お金をかける割には低いように感じました。先生曰く、本気で禁煙しようと思う意思や覚悟を持っている人が成功しやすいとのことでした。禁煙ってやっぱり簡単ではないのですね。
▼禁煙を続けられている人の話
社内には禁煙に挑戦・継続中のぼんさんがいます。ぼんさんから禁煙の話を聞くと、朝の出勤時、喫煙所に立ち寄らないようにしたところから始めたそうです。
1日の中で朝の一服をスルーすると、そのあとはたばこを吸うタイミングがなく、そうこうしているうちに1日が終わり、たばこを吸わない日が増えていって、気づいたらランニングがめちゃ楽になったと話していました。
(ぼんさんの過去のブログ)
ぼんさんの話を聞いて、同じように禁煙した人を思い出しました。
その方はバイクの世界選手権を取材している方で、ヨーロッパ・アメリカ・東南アジアと全戦を取材していました。取材先となるサーキットではジャーナリストも、参戦しているチームのメンバーもたばこを吸っている姿をよく見かけます。
コロナが流行する前の記憶になりますが、日本でレースをするときも、トイレ付近の人通りの多いところに喫煙所が設置され、どの時間帯も喫煙している人がいました。健康増進法改正前ということもあってか、喫煙にはかなり寛容だった印象です。そんな喫煙者に優しい環境で、なぜ禁煙するに至ったのでしょうか。
空港で乗り換え時間にちょっと一服しようと思っても、喫煙所がフロアの真反対にあったり、別のターミナルにしかなかったりで、限られた乗り換え時間内に喫煙所に行くのが思った以上に大変になってしまった。喫煙所に着くころにはたばこを吸う時間があまりなくて、ゆっくりするどころではない。なので、いっそ吸うのをやめてみた。はじめは吸いたい気持ちが強かったけれど、吸わないうちに、体が疲れにくくなっている自分に気づいた。カメラやパソコンなどの重い機材を持ち運んでも息切れしなくなった。結果、たばこを吸わない方が体が楽なことに気づいた。
なんというサクセスストーリー! この話は両親と一緒に聞いていたのですが、じゃあ、私たちも禁煙しよう! とはなりませんでした。ぼんさんとこのジャーナリストの方の話からすると、「喫煙所に立ち寄らない、立ち寄れない」ことが禁煙を続けられるきっかけとなったように思いました。家で好きなときにたばこを吸えてしまう両親はなかなかマネができないですね。
▼禁煙はした方がいいのか
個人的には禁煙した方がいいのかどうかはわからないという気持ちです。自分が副流煙を吸い込むのはもちろんイヤですが、両親が心穏やかに過ごすためと思うと、禁煙して! と強くは言えないものです。たばこを吸う人はみんな同じ感じなのかなと思うと、誰に対しても禁煙をすすめづらい気持ちです。
ただ、そんな両親も妹に子どもが生まれてからはリビングのど真ん中ではたばこを吸わなくなりました。台所の換気扇の下で吸っています。孫はやっぱりかわいいんだなぁと少し寂しい気持ちになりつつ、何かがきっかけでたばこを吸わなくてもいいようになればいいなぁと祈るばかりです。
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このブログを書いたスタッフ
経営企画
あさすけ
とてつもない悩み性であったが、この会社に入ってから「死なない! 大丈夫!」が合い言葉に。日々、色々な人に助けられながら元気に働いている。透き通った歌声の、トリニティの看板娘。
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