- 10月
- 2024年11月
先日、制作したNuAnsのノベルティTシャツの苦労話を…とHossyが言及していましたので、アンサーブログを書きます。
そうですね、苦労ポイントとしては、いくつかありましたが、ポケット取り付けが一番時間がかかりました。
ポケットの条件は、以下です。
- FLIPHOLDERが入るサイズ
- NuAns製品と同じウルトラスエード(オリジナル生地)を使用
- 製品に使用しているタグをポケットにも取り付ける
1)は一般的なポケットのサイズで作ればOKなので、すぐにクリア。2)オリジナルの生地指定となると、既存のポケット付きTシャツは使えないため、
ポケット生地の手配 ▶ 型紙作成 ▶ カット ▶ サンプル施策 ▶ カット(量産) ▶ 貼り付け位置指定 ▶ 縫い付け(量産)
といった手順を想定しました。
普段裁縫をしない私。TENTさんよりいただいたデザインイメージをベースに、生地をどのくらいのサイズで発注すればいいのか算出するのと、サンプル試作をするために、ポケットをひとつ作りつつサイズ出しをしようとしました。既製品のポケット付きTシャツを見ながら流用できそうな型紙を探しつつ(実寸データはネットでは見当たらなかった)、それをふがふがしながら加工して、ポケットっぽいものを起こしました。折り返しとかいろいろあるので、結構大きくする必要があるんですね…。へぇ…。
そしてやっと完成が見えてきた頃、更新されたデザインデータを見ると、ポケットの形が変わっとる! (ベース型からシンプルな四角になってた)
四角になったのと、中国で実際の製品に使用している生地を使えるようになったことも重なり、メートル数をシビアに出す必要がなくなりました。また、ウルトラスエードは生地の性質上、カットしてもでも布のほころびが出ないので、そのまま切りっぱなしにしようとのことで、折り返しや縫い付けも考えなくてもよくなりました。
ポケット形状に関してはそんな感じの流れでクリアしました。試作してもらったこちらの写真は両面テープで貼り付けているとのことで、次は洗濯しても取れない状態で固定する方法を探します。
中国の提携工場でNuAns製品に貼り付けをするときに用いているホットメルトという溶着剤+熱を加える方法を使えないか確認しましたが、この場合「タグがズレてしまうのでできない」との回答。また、日本国内でTシャツを選出していたので、これを中国に送付してまた日本に送り返すとなると、送料や関税がかかってしまう…。中国でTシャツを探して購入するにもTシャツを使う展示会までにそこまでの時間はないし、よいTシャツが見つかるとも限らない…。
ということで、最終的には200枚くらい作りたい所、とりあえずは展示会向けとして数十枚の用意ができればOKという了承をもらい、国内加工に決定しこちらを使うことしました。
1つサンプルを試作してみました。糊を貼り付けて、アイロンで圧着します。自然乾燥でも貼り付くようです。
手切りなので、線が荒いですがしっかりと貼り付いていて、FLIPHOLDERも入るし、良い感じ。
…と思いきや、Tシャツの前後もしっかりと貼り付いていた…。糊の一部が染みて後ろ側まで行って前後がくっついてしまいました。糊付けするときは液を付けすぎないようにして、中に厚紙など敷く必要があるみたいです。2回ほど洗濯もしてみてOKなので、こちらの糊で進めます。
その後、マーケメンバーにヘルプしてもらいながら、日本で貼り付けを請け負ってくれる業者が見つかり、中国でカットしたポケットを日本で手配したTシャツに貼り付けて、完成に至りました。
…完
といきたいところでしたが、実は貼り付けたポケットが着用時や乾燥機後に剥がれてしまう事態が発生し、糊の継ぎ足しによる貼り付け直しをしたのでした…。
試作時はアイロンを用いましたが、業者さんでは糊付け+自然乾燥をしてくれたようで(説明書ではそれでもOKとあります)、アイロンを使った方がより強固に貼り付くようです。また、フチのギリギリまでの糊付けが必要だったみたいですが少し甘かったようです。
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このブログを書いたスタッフ
マーケティング
もぐたん
マーケティングチーム所属。マウス右手、左手に菓子を握りながら真面目に任務に励む。菓子でお腹がまんぷくになりお昼ご飯を食べられないことがしばしば。最近の趣味は公園の散歩で新宿御苑の温室が聖地。
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