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野良猫のミミ男と壮絶なバトルを繰り広げた結果「ポケモンゲットだぜ!」の心境に陥った件(後編)

2022.04.16

投稿者 : あこ

こんにちは、あこです!

今回は前々回前回の続きのブログを書こうと思いますが、過去の内容を要約すると…家にご飯を食べに来る野良猫を保護するため、まずは捕獲しようと、捕獲器を組み立て、なんやかんやあって捕獲まで漕ぎつけた、というものでした。

そして、今回は、いよいよそれからの本格的なバトルについて書いていきたいと思います…。

ミミ男を病院に連れていくぞ

ようやく捕まったミミ男。野良猫であるため、何か病気や具合が悪いところがないかなど調べる必要もありますし、去勢手術も必要です。捕獲時に暴れたために血も出ているようでした。

ですから、ここでまずやらなければいけないのが病院への連絡です。かかりつけの動物病院に電話で連れて行っても問題ないかを確認しました。

1箇所は完全予約制ということやネットに入ってない野良猫ということで当日受診はダメでした。そしてもう1箇所は毎週のように通っていた期間があったり、そうでなくてもうちの犬猫や預かっていた子を含め10匹以上は診てもらっているので、私の活動のことも知ってくれており、ギリギリでも診てくれるとおっしゃっていただきました(泣)。

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鼻が悪くて毎週病院通いしていた預かりのちび

ですので、感謝の言葉もそこそこに、ありがてぇ! と思いながら急いで準備することに!

そして実は捕獲後のここからが一番大変だったんです…。

血みどろのバトル、ミミ男VSワタシ

病院の先生に診ていただけるとなったものの、捕獲器のままでは状態を目視で確認するくらいしかできないとも言われてしまったので、なんとしても、洗濯ネットに入れて、連れていく必要がありました。

なぜ洗濯ネットなのか? というと、猫はネットに入れるとかなりおとなしくなり、診察が格段にしやすくなるからです。飼い猫で、普段はなんでもない子でも病院に連れ出そうとするが否やまったく捕まらない、暴れ回って手に負えないということもあるのです。それが野良猫であれば…言わずもがな大変なことになりますよね。

ということで、病院に連れて行けばいいというだけでなく、洗濯ネットに入れ、キャリーバックに移してから連れていくという重要な使命が生まれました。

また、後から気づいたのですが、保護活動するならあらかじめ病院に事情を話して予約しておくのが良いなと思いました(汗)。もし捕まらなかったらキャンセルできるような形でお話ししておいて。できるかどうかは相談してみないとわかりませんが。

さて、そんなわけで外で作業するわけにもいかないので一旦玄関に捕獲器を入れて扉を閉めます。犬たちもリビングに入れて玄関には出てこれなくしました。

犬たちは野良猫に興味津々で、特にラブ美は野良猫と見ればダッシュをしたり尋常ではない興奮状態になるので、この時点で、犬たちの吠えと興奮は割と絶頂。もちろんミミ男は捕まってパニックですよね。おそらく捕獲器の扉が降りた際に暴れたのか、血も出ているのだから手負いの獣状態です。

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猫が大好きすぎるラブ美(ミニチュアダックス)

手負いでかつ、危機的状況に置かれたらそりゃ毛を逆立てて威嚇もしましょうよ…。

両手にがっつり防護手袋をつけなければどうにもならないような状況でした。

そして、相手は猫。捕獲器からなんとかネットに移そうとしたものの…失敗。隙間から抜け出して玄関で大暴れ。そして、あろうことか犬たちのいるリビングに飛び込んでしまったのです(汗)。

犬たちは吠えまくって追いかけるし、当然ミミ男は逃げます。もう手には負えないような状況でした。

しかし、リビングから出られてしまうわけにもいきません。リビングの扉をしっかり閉めまして、ミミ男がキッチンのステンレスの収納スペースの隙間に逃げ込んだところで、再度捕獲に踏み切りました。

その隙間に向かってひたすら吠える犬たちを別の部屋に閉じ込めて、たも網と洗濯ネットを構え、床に這いつくばりながら少しずつミミ男をネットに入れていくワタシ。

当然ミミ男もただでは捕まりません。むしろ犬たちに追われたことにより、きっとミミ男の人生でもっとも大きいトラウマをこさえた状態で、最大級の威嚇をしていきます。噛むし引っ掻くし、防護手袋越しでも痛いくらいでした。

しかも狭いスペースで、逃がすことのできない作業ですから、2月だというのにびっしょりと汗をかき、一瞬も油断できない戦い。

最終的には防護手袋も牙が貫通し、血がだらだらな状態で、それでもなんとかかんとか粘って粘って…捕獲成功! ただ、1枚目のネットはファスナー部分が壊れていたので、そこでもまたピンチだったんですが、二重にしてキャリーケースにいれ、なんとか出かけられる状態になりました!

このとき、私の心に浮かんだ言葉が「ミミ男、ゲットだぜ!」という言葉だったのは、直前にポケットモンスターの新しいゲームアルセウスをプレイしていたからでしょう。

このゲームでは今までのポケモンとは異なり(私はポケモンライトユーザーなので知らないだけかもしれませんが)、ポケモンの攻撃を主人公も受けるというシステムになっていて、そりゃリアルだったらそうなるよな、という内容なのです。

ですから、ポケモンによる攻撃を受けながらもポケモンをゲットするという主人公と、野良猫による攻撃を受けながらも野良猫をゲットしようとしている自分が重なりまして、こんな心境になったのです。

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実際にミミ男が入っている様子

動物病院へ急げ!

さて、しかしかながらそんな達成感に浸かったのも一瞬のこと、時計を見るともうギリギリどころか診察時間を15分も過ぎていました(汗)。でもなんとか診てもらえるかも…という一縷の望みをかけて、まだ止まらない血を止血する時間も惜しく、そのままチャリに乗って動物病院に直行。川越の両津勘吉と言われるのではないか? というくらい漕ぎまくったと思います。ええ。

病院に到着。

照明はついていましたが、鍵がかかって開く気配はありません。ダメもとで電話してみました。

すると…なんと診てもらえることに( ;  ; )!

ありがたや〜!!

汗と血でダラダラな非常に見苦しい状態のワタシでしたが、快くミミ男を診てくださることになり、その日のうちに去勢手術まで行なっていただけることになりました!

また捕まえるのは難しいだろうからって(汗)。本当に感謝しかなかったです!

そんなわけでミミ男を預け、夕方迎えに行くことに。

ちなみに家に帰って私の傷跡を見てみると、血はさすがに止まっていましたが、脂肪? みたいなのが飛び出していて取れました(汗)。痛くはなかったんですが、指先にだってそりゃ脂肪くらいあるよな、と変なところで勉強になったなと思った私です。

心配していた腫れはなく一安心。

昨年末、他の猫に噛まれた時は倍くらいに腫れ上がって指を曲げるのも辛かったので、不幸中の幸いでした。

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昨年末、猫にやられた翌日あたりの手。一見無傷に見える右手の手のひらもバッサリやられていたので、両手が不自由していました…。

この日は去勢手術と、エイズ、白血病検査、三種混合ワクチン接種、血液検査、コンベニア(2週間効く抗生剤)注射を行なっていただきました。基本的な初期治療という感じでしょうか。また、ちょうど捕まえるちょっと前に喧嘩でもしたのか、耳と顔に傷を作っていたので、リターンの可能性も考え、耳の先端、傷があった部分はカットもお願い(野良猫に対して手術してありますよ、という印のため)。虫下しの薬などの投与もありますが、家にもあるので、まあ十分だと思います。マイクロチップに関しては今回は避けました。理由はリターンする選択肢も考えていたからです。

もちろん、里親さんを見つけられれば一番ですが、昼間の死闘を考えると、やはり家猫として慣れていくのはできたとしても時間がかかり難しいのではないか、と思ったのも大きいです。

さて、しかしながら、最低でも2週間は我が家で様子を見よう、そう思い、夕方菓子折りを持ってミミ男を迎えにいきました。なお、このときの病院代が約3万円ほどでしたので参考までに。女の子の場合は避妊手術費用が高いので、もう少しかかると思います。

ミミ男の帰還

戻ってきたミミ男は昼間の暴れっぷりが嘘のように、ゲージにキャリーを入れたらすんなり出てきて、最上段のベッドまで登りました。

まだ麻酔が覚めきってないようで、微かに揺れながら、虚な目をしています。

猫は環境が変わるとご飯を食べない場合も多く、さらに手術などもしているため、この日はそっと見守ることにし、ゲージを布で覆って就寝しました。

翌朝はまだご飯を食べた形跡がなかったですが、まあこれは想定の範囲内です。

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翌朝のミミ男

顔つきなどはだいぶしっかりして見えましたので(イカ耳だけど)、食べやすいように、ベッドの近くにもご飯を置いて、この日は仕事にレッツゴー。

帰ってからまた様子を見ることにしました。

まとめ

さて、もう少し書きたいところですが、区切りどころがわからなくなりそうなので、一旦ここまでで区切ります!

とりあえず、一言にまとめると「野良猫捕獲は大変だった」という感じです(汗)。とはいえ、まだまだ野良猫はいるので、そちらの捕獲も折を見てやっていきたいなと思っています。

また、ミミ男の家猫修行についてもまた書く機会があれば書かせていただきたいと思います。

それでは!

 

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このブログを書いたスタッフ

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あこ

雑誌やWebメディアの編集、Webマーケティング事業など経験後、縁あって2021年9月トリニティに入社。元バンドマンで5弦ベース弾き。音楽ジャンルは問わず聴く。今は10匹以上の保護犬猫と一緒にもふもふライフを過ごしている(預かりボランティア含む)。お肉は食べない人。好奇心旺盛で、とりあえずいろいろやってみる派。

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