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2023.03.12
みなさんこんにちは、企画開発のkankanです。
前回誰も話を聞いてくれないシリーズで、Turtleのデザインの秘密をお話をさせていただきましたが、
今回は、側面がTPU、背面がガラスで構成されている耐衝撃ガラスハイブリッドケース[GLASSICA Round]の秘密についてご紹介したいと思います。
▼[GLASSICA Roundとは]
ざっくりと[GLASSICA Round]についてご説明すると
- 背面がガラスなのに耐衝撃ケース
- 肉厚なTPUが本体をしっかり守る
- サウンドホーン搭載
というケースなのですが、なんと3.5mの高さから落としてもiPhoneを守る耐衝撃ケースになっております。もし[GLASSICA Round]の背面のガラスが割れた場合は、1度だけではありますが、無料で交換できる安心保証がついています。
ちなみにサウンドホーンはなんぞやという方はこちらのブログでご紹介しております。
今回この[GLASSICA Round]なんですが、iPhone 14シリーズから新規で、完全オールクリアタイプが追加されました。実はこの完全オールクリアタイプ、非常に生産の難易度が高いのです…!
▼なぜクリアの生産は難しい?
今までは肉厚のTPUは、色付きしかやっておりませんでした。
なぜかというと、樹脂の整形というのは、厚ければ厚いほど、ヒケという現象が起きるからです。これは高温で流した樹脂が冷えて固まることで収縮し、部分的に凹んでしまうことから起きてしまう現象です。
一定の厚みなら収縮率が同じなので均等に収縮しヒケはでないのですが、[GLASSICA Round]のような形状だと厚みが均等ではないので、このヒケがとても起きやすい形状になっています。
色付きの場合は、成形条件でいろいろ調整してヒケが起きないように調整できるのですが、クリアになると極端に難易度が上がります。樹脂のフローラインや気泡が透明なので見えてしまい、なかなか誤魔化しきれないからです。
そこで一般的なクリアの場合は内側に溝(通称肉盗み)を作って、ヒケの対策をします。
▼作りやすさだけ追い求めるのは、美しくない
では内側の溝で対策をしたら作れるのかというと、そういうことでもありません。内側を肉盗みしたら、端末を固定することができません。そこで必ずリブと呼ばれる柱を立てて、端末を固定する必要があります。
ではこのリブがクリアケースだとどう見えるかというと…
私はこのリブが大嫌いです!!!
色付きならいいんです、どうせ見えないので。でも透明は外からもリブの存在がわかってしまいます。
これは本当に美しくない!!! 特に[GLASSICA Round]にリブ構造はやりたくない!!!
ラウンドしている形状が綺麗なのに、リブが邪魔をします。リブをつければ簡単に解決する話ですが、私の目が黒いうちはリブが見えるようなデザインはしません…!
▼進むのは茨の道、理由はシンプル。
『そっちの方がかっこいい』
では、実際どうしたかというと、全体的に均一の肉厚にするのではなく、ヒケが出やすい肉厚部分だけを肉盗みすることで調整しました。
中心だけ肉盗みをすることで、ヒケも対策しつつ、リブがなくてもiPhoneを固定することができます。
どうですか!
リブがあるのとないのでは、リブがない方が[GLASSICA Round]はシンプルで綺麗な形状に見えると思います。
正直完全に自己満足なのかもしれませんが、そこはデザイナーとしてのこだわりを出させていただきました。
いかがでしたでしょうか?
同じように見えて、[GLASSICA Round]は色付きとクリアで全然違うのです。ぜひとも、[GLASSICA Round]のクリア、使ってみてください!
それでは! ビバ!
iPhoneライフを!!
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このブログを書いたスタッフ
開発
カンカン
デザイン事務所でプロダクトデザインをしていたが、主にスタイリング中心だったため、企画の立案からデザイン、生産販売まで「モノとコト」のすべてに関わりたくトリニティに入社。企画開発チーム所属だが、自分の名刺だけ"商品企画開発デザイン"と、"デザイン"が追加されているのは内緒です。
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