ケースの使い勝手を向上するUniversal Dock Adaptor

2007.05.27

iPodアクセサリーマーケットにおけるリスクのひとつに、iPodのモデルチェンジに対して周辺機器が追いつけなくなり、ある日まで売れていた製品がその日を境にまったく使えなくなるという「悪夢」があります。

実はこの現象はApple自身のアクセサリーにも発生することから、ある時期からUniversal Dockという規格を策定し、そのガイドラインに沿った設計をしている製品に対してはiPodのモデルチェンジの際にアダプターを同梱することによって従来の製品でもそのまま新型iPodを使用できるようにする配慮がなされました。

対応製品にはUniversal Dock対応と表記がされており、物理的な接続方法としてはDock付きのすべてのiPodに対応するようになります(電気的や機能的には対応しない場合もあります)。Apple純正品としては、その名の通りのUniversal Dock(充電や同期ができるDock)やiPod Hi-Fi(iPod用スピーカー)などがあります。

universal_dock_adaptor_01.jpg

さて、それを踏まえて、今回MophieのRELO(リロ)シリーズに対応したUniversal Dock Adaptorを発表しました。ニュースリリースではその他のRELOシリーズが現在日本では未発売のために唯一の対応製品であるRadura用という記述をしましたが、今後出てくるiPod nano用RELOシリーズはすべて同じ規格で設計されているため、このUniversal Dock Adaptorが使用できます。

iPodを購入した際に大半の方がなにかしらの保護を考えてプロテクターシール也、ケースなりを一緒に購入されます。せっかく買った大切なiPodが傷ついたり壊れてしまうと悲しいですからね。プロテクターシールのみを選択したユーザーは基本的に問題ありませんが、ケースを選択したユーザーはその時からもうひとつの悩みを抱えることになります。もちろん、プロテクターシートよりも格段にiPodを保護する能力は高いため、この選択肢自体が間違いというわけではありません。

その悩みとは、Dockを使用する周辺機器のほとんどがケースに収納したまま使用することができないということです。これはハードケースであるRaduraにも同様のことがいえ、たとえばiPod Hi-Fiを使用している場合、外出したりしているときにはRaduraを使用して、帰宅したらiPod Hi-Fiで音楽を楽しみたいという使い分けをする際に、必ずRaduraから取り外す必要があります。

もちろん、「取り外せばいいじゃないか」というご意見はごもっともですし、実際にそうすればiPod Hi-Fiをなんの問題もなく使うことができます。しかしながら、手軽さや便利さをすべて排除してしまっては人間は文化的な生活は必要ないということになってしまいます。豊かな生活とは便利さを追求することにつながる部分もあるのです。

すこし大げさに書きすぎましたが、毎回ケースから外さなくてもそのままiPodを使えたらどんなに素晴らしいことだろう、とケースユーザーは考えるわけです。それが叶うならば、人生にたくさんのバラが咲き乱れるかのように華やかな生き方ができるだろう、と(笑)。

universal_dock_adaptor_04.jpg

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それを叶えてくれるのが今回のUniversal Dock Adaptorなのです。本来はiPodを周辺機器に対応させるためのアダプター規格なのですが、それをRaduraを装着した状態で使えるようにすれば良いじゃないかということなのです。幸いにも、MophieのRELOシリーズはもともとさまざまなアクセサリーを出していくために、すべて外寸が同じように設計されています。Universal Dock AdaptorをUniversal Dock対応アクセサリーに装着すれば、iPodをそのまま接続しているのと同じようにRaduraを装着したまま使用することができます。

というわけで、Universal Dock AdaptorがMophieから送られてきたのですが、その時に少し困りました。それをどういう形態でRaduraに添付するか、既存のユーザーに対してサービスするかが問題でした。当社のオンラインストアで購入してくれた方に添付するというのは非常に簡単です。問題は店頭にすでに並んでいるRaduraと、すでに購入してくれたユーザーに対するサービスです。Mophieのお膝元であるアメリカでは3ドル(370円ほど)で販売されるということなのですが、代金を貰うほどのモノでもないと考えました。

取り急ぎ、完全なる解決にはなっていませんが、無料で配布してRaduraおよび今後のRELOシリーズに対する付加価値を高めるという方針にすることにしました。原価分損をしてしまうことにはなるのですが、Mophieのブランドをより認知して貰いつつ、製品の価値を高めることで長い目で見れば「得」になるのではないかと考えた結果です。既存ユーザーの方々には少し手間を取らせて貰いますが、返信用封筒に送り先を書いてもらい80円切手を貼っていただければ、到着次第すぐにお送りします。

すべてのRaduraユーザーのみなさんに、バラ色の人生を。

このブログを書いたスタッフ

プレジデント

ほっしぃ

音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。

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