- 11月
- 2024年12月
その3からのつづき…。
・デジタルAV機器の利便性を高めるHDMIコントロールをサポート
液晶やプラズマディスプレイと周辺AV機器をHDMIで接続するようになり、映像と音声が高品位に再生できるようになりました。HDMIはそれだけではなく、AV機器を操作する上でも非常に高い利便性を提供してくれます。それがいわゆる「HDMIコントロール」です。
HDMIコントロールは通称であり、HDMIという規格上ではConsumer Electronics Control(CEC)という名称になっています。HDMIではこのCECのガイドラインに則って開発されたHDMI接続のAV機器ではある程度の互換性を保ちながら、相互のコントロールを可能にしています。
特にディスプレイ(テレビ)とDVDやHDDレコーダーなどの録画機器は非常に密接な関係にあり、操作もできるだけ簡単に行なえることが望ましいとされています。そこでこのCECを利用したコントロールをいち早く採用しはじめたのがPanasonicとSharpで、それぞれビエラリンク、ファミリンクという名称となっています。その他、今年のモデルではSonyからブラビアリンク、東芝からはレグザリンクなど、CECを利用したコントロールがひとつのトレンドとなっています。
前置きが長くなりましたが、このCECは実用的にはHDMI 1.2aから使われ始め、1.3aではいくつかの拡張がなされています。そして、これはなぜかよくわかっていませんが、これまでのHDMI SwitcherではこのCECがサポートされておらず、Switcherを通すと正しく動作しないというのが一般的でした。当社で取り扱いしているGefen社のHDMI Switcherも同様でした(ただし近日中に発表される新製品ラインナップではサポートされているとのことです)。
これまで多くのHDMI Switcherを見てきてなぜCECがサポートされていないのかが疑問だったのですが、今回のHDMI Switcherでは「当然」CECをサポートすることを前提として進めました。開発の方に確認したところ、それほど難しい話ではないということだったので、余計今までは何だったんだろうと不思議なのですが…。
というわけで、自分自身が一般ユーザーとして考えても、HDMI Switcherを使うことによってこの便利なCEC機能が使えなくなるというのは非常に困るということから、Simplism HDMI SwitcherはCEC対応とし、ビエラリンクやファミリンクなどが利用できます。実はこれ、結構購入の動機に結びつくものではないかと考えています。
ただし、当然Switcher(切替機)ですので、選択されていないチャンネルにおいてはHDMI機器との接続がなされていないということになりますので、そのチャンネルのCEC機能は使うことができません。つまり、HDMI Switcher上で1chが選択されていた場合には、1chにはCEC機能のやり取りが可能となりますが、2〜4chには伝わりません。CEC機能は信号の相互やり取りを行なうため、1対多数ということは基本的に考えられていませんので、これはHDMIの仕様の問題のため、HDMI Switcherではどうすることもできません。
また、「〜〜リンク」という名称で機器間のリンク機能を搭載している製品の中で、HDMIのCECを利用していないものもいくつかありますが、そちらは動作させることができません。さらに、メーカーによってはこのCECラインを使いつつも独自に拡張している場合がありますので、いくつかの機能は同じメーカーでないと動作しない場合がありますので、あらかじめご注意ください。
つづく…。
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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