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2009.07.10
「そうそう、こういうのも考えたんだけどどうだろうか」
Blueloungeの創始者でもありデザイナーのDominic氏が比較的軽い口調で小さなカタログを見せてきたのは、The SanctuaryやSpaceStationの構想やデザインを熱く語って一息ついた時のことでした。The CableBoxはこの口調が物語るように、扱いとしてはほんの少し低いような位置で、カタログも他の2種と比べるとサイズ自体も小さいものでした。
しかし、The CableBoxを見たとき、これまでこういうものは見たことがなかったので、実は一番興味を引いたのです。一緒に居た、パートナーの方が「これはヤバイですよ」と漏らしていたのが印象的でした。
デザイナーズブランドのありがちなところで、コストから積み上げていって価格を決定するプロセスにはまりそうで、当初は4,980円になってしまいそうだったのを、さまざまなところでコストダウンするようにして、なんとか3,980円で発売を開始できたのです。
そして、「ヤバイ」の言葉の通り、The CableBoxは大ヒットを記録し、Good Design賞を受賞後にはさらに加速しました。その中のフィードバックから、日本に合わせたサイズが必要だということを痛感していた私たちはなんとか頼み込んでCableBox Miniを作ってもらうことに成功しました。これで足下だけでなく、デスクトップにも置くことができるコンパクトなサイズを実現することができました。
さて、最後に足りないものといえば、デザイン雑貨としてベーシックなモノトーンなスタイルも良いのですが、やはり、好みや部屋のカラーに合わせたカラーバリエーションが必要だということになりました。実際には、先行発売したホワイトとブラックと、このカラーバリエーションは同時にスタートしました。
これまでBlueloungeの製品ではほとんどカラーバリエーションというのはホワイト、ブラック、シルバー程度の落ち着いたものが多かったので、今回は初めてのカラーバリエーションということになり、Dominic氏も悩みに悩んだのです。当初、OKと言えるくらいのものができあがってきたのですが、どうしてももう1セットサンプルを作ってみたいという要望が出てきたため、ホワイトとブラックを先行発売して、カラーは後から出すという選択をせざるを得ませんでした。
やはり、デザイナーとして時間がないからと妥協するわけにはいきませんし、我々としても、妥協させるわけにもいきません。したがって、先に水面下で話を進めてしまっていたお客様にはご迷惑をお掛けしたのですが、ようやく昨日、発売するに至りました。
ビビットな発色はこれまでのBlueloungeにはないポップなバリエーションで、たくさん集めてしまいたくなるほどのキレイなラインナップになりました。どうしてもオフィスやデスク周りは地味な色になりがちですが、毎日仕事をする上では美しく時間を過ごしたいものです。
これまで、電源やACアダプターなどが汚くぐちゃぐちゃとなってしまっていたところを、完全におしゃれでスタイリッシュなスペースに塗り替えてしまうことができます。
なお、このCableBox Miniは現在日本のみで販売されているオリジナル製品です。アメリカでは「こんな小さいところには何も入らないぜベイベー(追悼:忌野清志郎氏)」ということで、販売するかどうかもまだ決まっていないそうです。
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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