- 10月
- 2024年11月
長らく、新しい製品の話もなく、Appleという企業の思い切りの良さからすればいつ無くなってもおかしくないとは思っていたところではあったものの、その時は音もなく訪れました。
「1,000 sogns in your pocket」というキャッチコピーで生まれたiPodシリーズは、まずはオリジナルともいえるiPod classicが先にその寿命を閉じ、iPod nanoやiPod shuffleは価格やサイズ的な要素もあり、まだまだニーズとしてはあるのかもしれません。しかし、人々がiPhoneを中心としたスマートフォンをライフスタイルの中心に据え、ひとつのデバイスであらゆることをこなすようになった今、音楽再生専用ということに「Appleは」意味を見いださなくなったのかもしれません。
また、Appleの提唱する音楽を楽しむスタイルがApple Musicに代表されるストリーミング型であるとすると、現在iPod touch以外では体験できないというところも大きな理由のひとつかもしれません。
正直、私自身は音楽はすべて持ち運びたいという気持ちがあるため、iPod nanoやiPod shuffleはメインの音楽プレーヤーとして常用したことがなく、早々にiPhoneにすべてのライブラリを移行したタイプです。なので、私自身がもったいないと言える立場ではないのですが、今でも現役としてニーズがあるものを止めていくのはすごいな、と純粋に思います。
Appleのビジネスの中でiPhoneやMac、iPadなどと比べると売上は激減しているといえますが、それでもマーケットシェアとしては1, 2位を争う存在であったわけで、新たな開発をしていない中でいうと利益は十分に出ていたと思いますので、このタイミングで販売終了にするのはAppleの余裕の成せる業なのかもしれません。それにしても、Appleを支えたiPodシリーズの終焉も特にアナウンスなくひっそりとその存在を消してしまうとは、いささか冷たいなと感じるのは私だけでしょうか。
iPod nanoは当社が初めてケースを作った製品で、これがなければ我々のオリジナル製品は生まれなかったですし、Simplismという看板ブランドも生まれませんでした。毎年、いかに使いやすくするか、いかに問題を解決するか、いかに美しいままで使えるか、などを考え、製品を作り続けてきました。
iPod shuffleの思い出は、某全国コンビニエンスストアチェーンでiPodを売り出したことがあり、その時にケースも一緒に取り扱うということで、当社取り扱い製品を大量に導入したことがあります。近くのコンビニエンスストアで自社取り扱い製品が売られているという状況にワクワクしました。実際には、iPod本体をその場で買うことができない仕組みだったため、あまり本体は売れず、当然ケースも売れなかったという苦い思い出でもあります。
純粋に音楽を楽しむデバイスとして、人々のライフスタイルを変えてくれたiPod nanoとiPod shuffle、さようなら。ありがとう。
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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