- 10月
- 2024年11月
みなさん、こんにちは。
企画開発デザインのkankanです。
今回は引き続きクリアケースの開発秘話をお届けします。前回カメラ部分を守る設計の話をしましたが、今回はさらにすごい機能をもったクリアケースを紹介します。
今回ご紹介するクリアケースは、Grip系(Aegis Grip&Turtle Grip)の2つです。
このケースは角が膨らんでいる形状で、通常のTPUケースのAegisやハイブリッドケースのTurtleに比べて衝撃をより吸収する構造を持っています。
その結果、なんと米国国防総省が規定する装備品の耐久性能に関する規格「MIL-STD-810G」の落下テストをクリアした、正真正銘の衝撃吸収になります。
ただ、今回お話するのは、衝撃吸収の部分ではなく、デザインについてお話したいと思います。
このGrip系の特徴は4つの角が膨らんでいるところにありますが、側面が内側にくびれている部分がそれ以上の大きな特徴になります。
衝撃吸収性能を高めようとすれば、単純にケースの厚みを増やせば簡単ではありますが、そうするとケースが大きくなりすぎます。そこで、側面の手の当たる部分を凹ませてくびれを作ることで持ちやすく、また凸の部分がひっかかりになり、滑りにくい形状になっています。
と、くびれに関しては機能的部分の形状(デザイン)ですが、実は一番こだわったのは、角の形状と上部のラインです。
機能部分を強調するなら、一番訴求のある角に特徴を持たせるのが一般的な考え方です。例えば、角のラウンドの形状を少し変えて全体のバランスをあえて崩すことで、その部分強調することができます。
また、上部部分を側面と同じように凹ませることで、より角が強調され機能的に表現できます。
ただ、やはりクリアケースということであくまでも主役はiPhoneです。iPhoneの角のラウンドに合わせ、あえて上部を凹まず主張を最小限に抑えることで、iPhoneに馴染むスタイリングを完成させました。
あえて個性的に主張はせず、スマートフォンのデザインを崩さずに、最高のパフォーマンスを実現できる・・・それがGripシリーズです。
是非ともこちらも使ってみてください。
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[開発者のこだわり バックナンバー]
・Vol.1 クリアケースの隠れた機能
・Vol.2 形状からわかる機能と印象
・Vol.3 最強のクリアケース
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このブログを書いたスタッフ
開発
カンカン
デザイン事務所でプロダクトデザインをしていたが、主にスタイリング中心だったため、企画の立案からデザイン、生産販売まで「モノとコト」のすべてに関わりたくトリニティに入社。企画開発チーム所属だが、自分の名刺だけ"商品企画開発デザイン"と、"デザイン"が追加されているのは内緒です。
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