- 10月
- 2024年11月
私は気が小さいので、ネットで炎上するのが怖くてなかなか意見を表明できないのですが、ここではちょっとだけずっと思っていることを主張したいと思っています。それは、移動しているととてもよく感じる「エスカレーターの片側空け問題」です。
以前よりは少なくなってきたのかもしれませんが、それでも日々見かけるエスカレーターの片側空け。関東では右側を空け、関西では左側を空けるというような文化的、歴史的な面白い点はおいておいて、効率という面においてはまったくもって非合理的な移動方法となります。
・効率について
片側を空ける大きな理由としては、急ぎたい人が早く登っていけるというところに尽きると思います。確かに、個人個人の事情からすると少しだけ到着が早くなるという事はあるでしょう。しかしながら、全体で考えればものすごく効率が悪いということになります。
ちょっと前のデータですが、上記のビジュアルを見ていただくと分かると思いますが、1分間に輸送できる人数は片側空けしない方が多いという結果になっています。実際には、かなり詰めて前と後ろの人との間隔がない状態で歩くと、場所によっては逆転する場合もあるようですが、現実的には関東でいえば右側が空いた状態で左側にエスカレーターに乗る人の列ができているということが多く、これではまったく非効率的です。
・安全性について
もうひとつ考慮すべきなのは安全性です。上記のように、一部においてはかなりピッタリとくっついて同じ速度で片側を歩くと、場合によっては全体の輸送効率が高い「時もある」ようですが、安全性という意味において片側空けはまったく推奨されません。
日本エスカレーター協会というのは存在しないようで、日本エレベーター協会がエスカレーターについても案内をしています。詳しくは上記のリンクを見ていただくと分かりますがパッと思いつくだけでも下記の問題があります。
- 止まっている人と歩いている人でぶつかったり、荷物が当たったりする。
- 動いている階段を歩くのでバランスを崩す可能性がある(特に下降は危険な印象があります)。
- (関東の右空け状態の場合に)左手を怪我していて右手しか手すりにつかまれない人が困る。
- 子供と横並びで手を繋いで安全にエスカレーターに乗ることができない」などの問題点があります。
ほんの少し早く到達するために、大きなリスクを負ったり、人への配慮を欠けるというのは、聡明なるみなさまにおかれましては、忌避すべきことでありましょう。
・現実問題、どうすべきか
こういうことが分かっていたとしても、なかなか慣習を破って空いている側に立つことは難しいかもしれません。私は気が小さいので、右が空いているときには右に立ち止まってエスカレーターに乗ります。しかし、後ろから舌打ちされたり、稀に急いでいるのでどいてくれと言われたりすることがあります。私は気が小さいので、完全に無視するのですが、鉄道会社やビル会社などには各エスカレーターに啓蒙のポスターを貼るなどして、これが正しい乗り方だということをアピールして欲しいです。それがあれば、私は気が小さいので、そのポスターを指さすことができます。
★
最後に、下記がつい先日香港空港で撮影した写真です。誰もどちらかの列だけで並ぶということもなく、片側を空けることもなく、効率的にエスカレーターに乗っているので、全体として早く上の階に辿り着くことができます。こういうところは見習って欲しいです。私みたいな気が小さい人間が怯えずにエスカレーターに乗ることができるような世の中になってほしいものです。
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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