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2021.11.09
みなさんこんにちは。企画開発のkankanです。
今回はずっと引き伸ばしていたサウンドホーンについてご紹介いたします。
まず、サウンドホーンとはなんぞや? というところなんですが、初めて搭載したのは2012年発売のiPadのケースです。
昔のiPadは背面側にスピーカーがあり、音が後ろに飛んでしまうので、それを前に音が飛ぶようにした構造がサウンドホーンの始まりです。
その後形を変えてiPadで搭載し続けていましたが、今回はiPhoneにその機能を応用させました。
iPhoneを始め、世の中のスマートフォンはスピーカーが下部にレイアウトされたものが多いです。しかし、例えばスマートフォンでビデオを見るときに、私たちが見ているのは前面なので、下部にスピーカーがあると音が自分とは違う方向に散らばってしまいます。
スピーカーの穴を下部ではなく前面に持ってくることで、スピーカーから出る音がより大きくなります。
さらにサウンドホーン構造にすると、ビデオ視聴やゲームなどで、横向きに持ったときにスピーカーを塞がないというメリットもあります。
では、実際どれくらい音が大きくなっているかといいますと、まずは音の大きさを測る単位として音圧“dB(デシベル)”についてご説明しなければいけません。
▼相対単位と絶対単位
騒音などを表すときにこのdBが使われることが多いです。例えば図書館は40dBくらいだったり、飛行機のジェットエンジンは120dBだったりと、そういった表記を目にしたり聞いたりしたことがあると思います。この表記は絶対単位としてのdBです。
今回はこの絶対単位としてのdB表記ではなく、相対単位としてのdBをベースとして算出します。すごくわかりやすくいうと
- Aは◯dBと音圧を表現するのが絶対単位のdB
- AはBより◯dBという音圧を比較するのが相対単位のdB
ということです。
今回どれくらい音圧が変わるかを比較するので、この相対単位のdBで考えていきます。
▼音圧の測定
iPhoneから5cm離した距離で測定しました。
結果は下記の通りです。
何もつけてない状態と比べると大体8〜9dBアップしていることがわかります。たったそれしかアップしていないの? と絶対単位の数値と比較すると大したことがないと感じるかもしれません。しかしこれは絶対単位ではなく相対単位での結果です。そして8〜9dBアップはケースをつけていない状態から比べると約2.5倍音圧がアップしていることになるのです。
参照:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
なんで8〜9dB増えると2.5倍も増えたことになるの!? と疑問に思った方、非常に説明が専門的すぎるので島村楽器様が提供しているデジタル楽器情報発信Webサイト、【Digiland】にて詳しく掲載されております。
▼実際聞こえ方に変化あり!
いろいろと難しいことをお話ししましたが、本当にシンプルに音が前に飛んでくるので、こればっかりは実際体験してもらうしか経験はできないかもしれません!! ぜひとも一度体験してみてください。
サウンンドホーンを搭載したケースはこちら。
ちなみにサウンドホーンの技術は、当社にて実用新案取得済みの構造になります。
それでは!ビバ! iPhoneライフを!
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このブログを書いたスタッフ
開発
カンカン
デザイン事務所でプロダクトデザインをしていたが、主にスタイリング中心だったため、企画の立案からデザイン、生産販売まで「モノとコト」のすべてに関わりたくトリニティに入社。企画開発チーム所属だが、自分の名刺だけ"商品企画開発デザイン"と、"デザイン"が追加されているのは内緒です。
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