- 10月
- 2024年11月
みなさま、「トリエンナーレ」という言葉をご存じですか?
じつはこの言葉、「3年に1度開かれる国際美術展覧会」を指す言葉です(2年に1度開催される場合は「ビエンナーレ」)。日本国内でもさまざまなトリエンナーレが開催されているのですが、先日、その中でも特に有名な、「越後妻有トリエンナーレ」に行ってきました。
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ(だいちのげいじゅつさい えちごつまりアートトリエンナーレ、英称:The Echigo-Tsumari Art Triennial)は、新潟県越後妻有地域(十日町市、津南町)で開催される世界最大規模の国際芸術祭。
「人間は自然に内包される」を理念に、新潟県越後妻有地域の約762平方キロメートルの広大な土地を美術館に見立て、アーティストと地域住民とが協働し地域に根ざした作品を制作、継続的な地域展望を拓く活動を目的とする芸術祭である。
2022年開催の8回展は、コロナ禍による1年の延期を経て、4月29日(金)から11月13日(日)までという、非常に長い会期で開催されていました。私がお邪魔したのは、そのうちの2日間だけなのですが…ぜひ再訪したいと感じる、素晴らしい芸術祭だったため、簡単に概要などをご紹介させていただきます。
越後妻有トリエンナーレレポート
▼越後妻有トリエンナーレの魅力
1:作品の量がとにかく多い
新潟越後妻有地方の各所に、さまざまな作品が点在しています。とても数日では見て周れないほどのボリュームのため、リピーターが多いのだそうです。
2:作品が魅力的
「越後妻有トリエンナーレ」は、里山の自然などをそのまま生かした野外彫刻作品や、大きなトンネル・空き家や廃校などを丸ごと活用した作品といった、大規模な展示が目白押しです。また、現地でしか見ることができない「新潟の風景に溶け込んだ芸術」を、地域の姿や歴史ごと堪能できるのは、「越後妻有トリエンナーレ」ならではの魅力です。
3:パスポートでお得に展示を見ることができる
「越後妻有トリエンナーレ」は、無料展示と有料展示が混在しています。『有料展示ごとに料金を払う』方法でも楽しめますが、よりお得&より快適に会場を周れるよう、専用パスポートが販売されていました。ページを捲るとスタンプラリー台紙のような作りになっていて、記載された展示を1度ずつ(※)楽しめます。また、パスポートを提示すると、さまざまな提携施設が割引価格で利用できます。
※ 特定の施設は、3回まで利用可能。
番外編:食べ物が美味しい
食べ物がとっても美味しかったです! 新米の時期だったため、まずご飯がおいしいです。再訪したぽんしゅ館の日本酒も、さすがの美味しさでした。
▼おすすめスポット
まつだい「農舞台」
「都市と農村の交換」というテーマのもと、地域の資源を発掘し発信する総合文化施設とのこと。「農舞台」周辺に広がる里山には、草間彌生「花咲ける妻有」をはじめ、世界的なアーティストの作品が点在していました。「農舞台」の建物内の展示やカフェもとってもオシャレ! ぜひお手洗いにも立ち寄ってみてください。
なお、「農舞台」里山の頂上付近には「松代城」があります。このお城は、中が丸ごとアート展示になっています。全3階すべてが異次元のような空間で、圧倒されること間違いなし。20分ほどの山登りをしないとたどり着けない場所ですが、とてもおすすめのスポットです。
清津峡渓谷トンネル『マ・ヤンソン/MADアーキテクツ「Tunnel of Light」〜」』
清津峡渓谷トンネルを丸ごと利用したアートです。トンネル全体が芸術作品であり、場所によって様々な景観が楽しめます。トンネルの窓から見る清津峡の大自然も、圧巻の一言です。
十日町『越後妻有里山現代美術館 MonET』
施設自体がひとつのアートである美術館です。展示作品も、見る人の感性に訴えかけるような魅力を持った作品ばかりでした。
十日町『鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館』
絵本作家、美術家の田島征三が手がけた、廃校を丸ごと利用した空間型の絵本。廃校になった真田小学校の最後の在校生3人が主人公で、タイトルは『学校はカラッポにならない』とのこと。本当に、絵本の中に入り込んだような体験ができました。
このほかにも、魅力的な展示が多すぎて、とても語り尽くせません…。
なお、公共交通機関や車を使って移動するのもオツですが、主要スポットを効率的に回ることができる公式ツアーも、とってもおすすめです。
次回開催は1年早い2024年を予定しているそうで、今から次回開催が待ちきれません。トリエンナーレ開催期間の合間にも、さまざまな催しが予定されていたり、常設展示は引き続き鑑賞可能であったりするそうで、こちらも要チェックですね! ご興味が湧いた方は、ぜひ公式Webサイトなどをチェックしてみてください〜!
※ 掲載内容は2022年越後妻有トリエンナーレ(8回展)の内容です。
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このブログを書いたスタッフ
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ひらり
長崎に生まれ育ち、自分を活かせる場を探して上京。携帯電話会社などで顧客対応その他を経験後、トリニティと出会う。漫画や映画が好き。常時脳の2割を妄想に割いているためか、心はわりといつも穏やか。真面目さを売りにしているが、ただの心配性という噂もある。脱インドアを目指し、土日のどちらかは外出することを心がけている。
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