- 10月
- 2024年11月
ニュースでも記事を公開したとおり、トリニティ株式会社として、格闘家ぱんちゃん璃奈選手とスポンサー契約を再締結することにしました。批判的な意見もあるとは思いますが、再起をしっかりとサポートしていきたいと考えています。
私自身、逮捕のニュースを聞いたときにはまさに青天の霹靂。「何かの間違いではないか」ということが先行して、にわかに信じることができませんでした。逮捕されるまさにその前日、本人と今後の試合の話もやりとりしていたくらいでしたから。
その後、担当者よりスポンサー契約の解除と返金の申し出があり、本人とも話した上で契約書通りの対応を行ないました。すべてのスポンサー料の返金や、決まっていた仕事も失い奈落の底に落ちたと思います。
犯罪行為を行なうというのは1番やってはいけないことであり、どんな理由であろうと許容されることではありません。実際に、事情は説明されているものの「だから仕方ない」ということにはなりません。
本人には自分のしたことの重大さ、罪の意識をしっかりと持ち、深く反省し、2度とこのようなことを起こさないという誓いを立ててもらいました。
一方、人は過ちを犯すことがあり、そこで人生が終わりということではないと考えています。反省し、罪を償い、再犯しないという固い意志のもと、転んでも立ち上がることができると信じています。
「もしも、これからの人生、すべてを忘れて岡本璃奈という1人の人間として生きていくならば、私たちが関わることはないでしょう。もしも、ぱんちゃん璃奈としてもう一度格闘技に真剣に向き合っていくのであればサポートします」
ぱんちゃん璃奈選手には、このように伝えました。そのときには本人が方向性をまだ決められないくらい事件の余波がありましたが、結果として再起し、前を向いて歩き続けることを選択したので、スポンサー契約を再締結することにしました。
再起にあたりスポンサードすることについて、さまざまな意見があり、社内でも反対の声もありました。これまで近くで本人の努力を見てきた上で、巷で言われるような派手な生活や遊んでいたということはなく、格闘技が好きで、強くなりたいと願って、日々練習を重ねていたということは私がよく知っています。
これからの人生において犯してしまったことはずっと記憶に残ることでしょう。批判されることもすべて覚悟の上で、それでも今できること、どうしてもやりたいことは格闘技だということだったので、これからはそれに専念して頑張っていってもらいたいと思います。
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逮捕後に最初にした会話は30分ほどでしたが、その半分以上は号泣していました。「本当にみなさんに申し訳ないことをしてしまいました。期待を裏切って申し訳ありません」というのを繰り返していました。その後も、当社に謝罪に来社したときにも、もう泣かないで冷静に話しましょうと言っていたのに、冒頭から泣いてしまっていました。最後はしっかりと謝罪し、社内のメンバーにもその想いは伝わったと思います。
格闘家として強さを求めてきたけれども、1人の人間としては弱い部分もあるのだと改めて感じました。それは私自身でも、誰でも同じなんだと思います。
外からは華やかに見えつつも、格闘家は現役期間が短いし、怪我をしたら急に終わってしまうというそこはかとない不安は誰しも抱えているのだと思います。その中で怪我で1年ほどは試合ができないことが発生し、(自らの判断ミスだと思いますが)投資案件で巨額の損失が膨らみ、前が見えなくなっていたのだと思います。
そんなに頻繁に会うことはありませんでしたが、いつも試合のこと、格闘技の技術のことばかりを話していました。世間の向かい風に吹かれて、熱い気持ちが冷めてしまわないか心配なところはありますが、「自分のしたことなのですべて受け止めて頑張ります」と宣言していたので、これからに期待しています。
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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