[製品開発ストーリー Vol.5] インパクトのある価格を実現

2006.10.15

[製品開発ストーリー Vol.4] パッケージデザインの変遷のつづき…

パッケージデザインはこの後にさらに急転直下の出来事に遭遇するのですが、それはもう少し後の話になるので、なるべく時系列に沿った形で進めましょう。

製品自体は金型待ち、パッケージの入稿は終了。あとは納期と価格の決定を行なうためJudyと長い時間Skypeを使ってのやりとりをしました。通話することもあるのですが、基本的にはテキストチャットで、必要なときにカメラを使って見せながらのコミュニケーションを取りました。テキストベースにする意味は、文書としてログが残るところで、あとで見返したり、一応「証拠」として残るのが重要になる場合もあります。

さて、納期と価格ですが、これに密接してくるのがオーダー数です。オーダー数がわからなければ納期は算出できませんし、納期がわからなければオーダー数も見えません。オーダー数が見えなければコストという意味での価格はわからないのですが、実売価格がわからなければ受注見込み数量が決まりません。なんだか禅問答のようなのですが、このバランスの折り合いが難しいところです。特に当社では自社による製造は初めてなため経験則というものがありません。

まずは、Judyにはだいたいの予想オーダー数量をいくつか出し、そこから算出されるコストからだいたいの予想価格を算出します。細かいところは企業秘密になりますが、商品に対してかかる費用としてはだいたい下記のようなものがあります。

・コスト(原価=製造工場よりの出荷価格)

・運賃(製造工場から当社倉庫までの運賃)

・関税(台湾で製造された製品で、シリコンを素材に使用した保護カバーという区分では3.9%という関税が課されます)

・輸入消費税(消費税4%とそれに地方消費税25%)

・倉庫運用費用(入荷検査や出荷仕分けなど)

・国内送料(お店などへの納入にかかわる送料)

そしてもちろん、お店や流通会社へのマージンも考えなければなりません。当社は実店舗を持っていない輸入商社ですから、お店の場所を貸していただいたり、説明をしていただいたり、レジで現金を回収していただいたり、宣伝をしていただいたり、と多くのことを代行してやっていただいているので、マージンという考え方よりも手数料を支払っていると考えた方が良いと思っています。

さて、いろいろ計算すると普通に考えると市場価格が1,280円(税込)になりそうでした。これはこれでなんら悪くない価格だとは思いましたし、iPod nano(2nd)発売翌日に発表された最大手の商社も1,280円で発表していましたので無難ではあります。が、しかし、普通だと面白くないですし、記念すべき最初の製品でもあるのでできる限り多くのお店に置いて欲しいので、インパクトのある価格を付けようということで、多少無理して(笑)、980円(税込)という価格設定をしました。この製品に触れて、当社の存在を知っていただいたり、少しでも興味を持ってもらえることがあるとしたら、広告宣伝費として考えることもできます。

というわけで、980円(税込)に価格を設定したことにより、営業的うたい文句として「最短納期、最安値」ということを言えるようになりました。これがオーダー数に大きな影響を与えることになります。

このブログを書いたスタッフ

プレジデント

ほっしぃ

音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。

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