[製品開発ストーリー Vol.8] スクリーンプロテクターのあれこれ

2006.11.03

[製品開発ストーリー Vol.7] パッケージの大どんでん返しのつづき…

パッケージの問題もなんとかクリアして、あとは製品が完成してくるのを待つだけということになり、どうしても製品をこの目で見てから大量生産に入りたかったので、直接台湾に向けて出発したのが9月28日の夜でした。

個人的には台湾は5年ほど前にComputex in Taipeiという展示会の視察に訪れたことがありましたが、その時は台北のみの滞在でした。今回の目的地は台南という台湾の中でも南側の都市です。 航空券の手配の関係で成田から台北を経由して高雄空港に到着しました。Judyが空港まで迎えに来てくれていて、久しぶりの再会。

まだ最終的なサンプルができあがっておらず、翌日のお昼くらいにできあがるということで午前中はスクリーンプロテクターを作っているところに行くことになりました。それでも見せてもらった最終前のサンプルは思っていたよりもしっかりとできていて少しだけ安心しました。

台湾滞在2日目。台南市内から車で30分くらいのところでスクリーン・ホイールプロテクターを作っているところを訪問。シリコンケースはディスプレイとホイール部分をくり抜いたデザインにすることにしたため、そこを保護するためのスクリーン・ホイールプロテクターを同梱することにしていました。

Spec.gif

一概にスクリーンプロテクターといってもいろいろな種類があり、今回選択したのは素材にPETを使用したもので、その上にさらにコーティングを施してスクラッチガードレベルを高めているものです。このコーティングが非常に優れたもので、現地に行って素材を見せてもらったところ、金属のタワシを渡されてそれでこすってみても傷つかないというデモンストレーションをしてもらいました。たしかに、まったく傷が付きませんでした。最初はここまでとは思ってなかったのが正直なところでしたが…(笑)。

film.jpg

そして接着剤を使用しないでディスプレイに貼り付かせるために、貼る側の面に薄くシリコン素材を塗っています。これで再剥離することができ、ベトつくこともないわけです。

次に実際にiPod nano(2nd)を持って行き、きちんと装着できるかどうかを確認させてもらいました。ここの人たちはまだiPod nano(2nd)を見たことがなかったようなので、初めて実機に貼り付けるということでした。

前にスクリーンプロテクターを貼るのに(不器用なので)苦労した記憶があるので、慎重に貼ってみると…うまく貼れません…。どうしても空気が入っていまいます。しかし、よく見てみるとスクリーンプロテクターのサイズが若干ながら大きいのです。

実はiPod nano(2nd)は製品が発表された翌日に設計図面は開発者向けに公開されており、その資料を見る限りにおいてはiPod nano(1st)と同じディスプレイサイズだったので、iPod nano(1st)向けに作られていたものをそのまま流用したとのことでした。しかし、実際にはiPod nano(1st)が前面を1枚のパネルで構成しているのに対して、iPod nano(2nd)はディスプレイ部は別に構成されていてその部分にわずかながらに溝が存在するのです。iPod nano(1st)は多少大きくても、ずれていても1枚構成なので貼ることができるのですが、iPod nano(2nd)は溝にかかってしまうと空気が入ってしまうのです。

これは製品として添付するわけにはいきませんので大いに焦りました。しかも、この日が金曜日でしたが、最終の出荷は翌週の水曜日を予定していました。Judyがまくし立てるように中国語でなにやらいろいろ話していましたが、その後に「これは金型を変更しないと対応できず、およそ0.3mm修正しますが、それには通常5日かかります。」というのです。それでは出荷に間に合いません。ものすごい焦りと落胆で声も出なかったのですが…Judyから神の声が。

「通常は、そうなのですが、今の交渉で夜を徹して作業することで3日でやってくれることになりました。そこから大至急パッキングすればなんとか出荷に間に合いそうです。」

台湾訪問しょっぱなからこれほどの大ピンチに見舞われるとは思っていませんでしたが、改めて台湾に直接来て良かったと痛感しました。これがサンプルを送ってもらって…という手順を踏んでいたとしたら、と考えるとどれくらい出荷が遅れたことか…。

しかし、大ピンチはこれだけでは終わらなかったのです。

このブログを書いたスタッフ

プレジデント

ほっしぃ

音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「 Simplism 」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は24時間365日のウェアラブルデバイス「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。

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