- 9月
- 2024年10月
前々から、「軽くて薄いMacBookが出たら買うんだけどなぁ」と嘆かれていた皆々さまは「もちろん」購入されたことでしょう。かくいう私も賛辞を呈しただけではなく、1台購入しました。なお、SSDは価格に見合うとは思えなかったので標準のハードディスクモデルです。
世間的には賛否両論もあるようですが、希望を言い出したらきりがないわけで、そして薄さを実現するためにはある程度のトレードオフはあるわけで、それほどアメリカ市場に渇望されていたわけではなさそうなMacBook AirをAppleが作ったという事実をしっかりと受け止め、消費者として最大のエールである「購入」を賞賛の証として送るのが正式な作法なのではないかと思います。
さて、今回のMacworldはMacBook Airだけではありません。Steve Jobs氏の基調講演をベースに考えると下記の項目が発表されました。
・Airport(日本ではAirMac)ベースステーションにHDDを内蔵した「Time Capsule」
・iPhone/iTouch向け新ファームウェア
・映画のレンタルサービスとApple TVバージョンアップ
Time Capsuleについては、LeopardのTime Machineがネットワーク越しのファイルサーバーをバックアップ先に指定できないということがひとつの不満でしたが、これで解決することになります。1TBモデルで59,800円はAirMacベースステーション単体で21,800円と考えるとほんの少し割高感はあるものの、特にラップトップの場合には外出先から戻ってきた場合に、毎回HDDを接続しなければならないという煩わしさから解放されるというだけでも「Air」の価値は大いに見いだすことができるといえます。これは「買い」のアイテムだといえます。
iPhone/iPod touchの新しい機能追加は特にiPhoneにとっては無料で便利な機能が付いて他の携帯電話との差別化として好印象なのと対象的に、iPod touch側はiPhoneにもともと入っていた機能を移植した項目が多く、しかもそれほど高額ではないにせよ有料であるというのはあまり納得できることではありません。もともとiPhoneで提供されていた機能をあえてiPod touch搭載しなかったはずなのに、今になって路線を変更し、その対価をユーザーに求めるというのは、わざと出し惜しみをして後から追加することによって儲けよう、という計画だったと穿った見方をするとされても仕方がないかもしれません。iPhoneの値下げの時に、すぐに過ちを訂正したように、今回のiPod touchの有料アップグレードも見直して欲しいところです。
映画レンタルサービス開始については、いつぞやのiTunes Music Store(当時)のサービス開始の時の悪夢を思い出させます。Appleの(ハードやソフトではなく)サービスの場合、日本での開始が遅れる、もしくは予定されていないことがあります。これはAppleだけの問題ではなく、日本を取り巻く環境の問題もあり一筋縄ではいかないことは重々承知ではありますが、それでも残念なことには変わりがありません。まだ光ファイバーの敷設などまったく終わっていないアメリカに比べて、日本はダウンロード販売(レンタル)をサービスインするにはネットワークという意味での環境は整っている方だといえますので、早く外堀を埋めてもらいたいところです。
Apple TVは、正直なところあまり使うことが無くなってしまっていたため、今回のバージョンアップが無償で提供されたということもさることながら、AppleとしてまだまだApple TVの付加価値を高めていく方向に進んでいくということが見えただけでも嬉しいことです。実際のところ、まだアップデートが提供されていないのですが、Apple TVはリビングで誰もが簡単に使えるように設計されているのですが、ログインや認証などが無い状況でお金を払うということができてしまって良いのかどうか…。それでも、予告編を見て気に入ったら借りて見られるという「流れ」は正しい方向であると確信しています。
ということで、今回の発表では昨年のiPhoneほどの衝撃的なものはなかったにせよ、Appleの好調さを伺えるものだったのではないでしょうか。ただし、今回の基調講演で一番残念だったのは、発表されたものすべてが何かしら事前に噂になっていたことばかりで、まったく新しい発表がありませんでした。Jobs氏お得意の「One more thing…」もなく、もう少し夢を持たせて欲しかったところではあります。
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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