貼りやすさを追求したバブルレスフィルムシリーズ

2011.05.14

投稿者 : ほっしぃ

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昨年のiPhone 4、iPod touch(4th)などで人気を博しているバブルレスフィルムシリーズ、【Simplism】iPad 2用バブルレス/防指紋保護フィルム(クリスタルクリア)と、【Simplism】iPad 2用バブルレス保護フィルム(アンチグレア)を同時にリリースしました。

過去にバブルレスシリーズについては語ったような気がしていましたが、パッと検索したところエントリーがヒットしてこなかったので、(書いていたとしても古いので再掲の意味を込めて)その特長について書きたいと思います。まずベーシックなところはそれぞれの該当ページを読んでいただいて、それを前提に書いていきたいと思います。

・保護フィルムの貼付失敗における2大原因とは

液晶保護フィルムという製品は本当に世の中に浸透していて、携帯電話の画面やカメラの液晶、パソコンの画面やテレビまで幅広く製品ラインナップがあります。そして、巷でよく聞くのは「保護フィルムを買ったけれども失敗してしまった」という声です。かくいう私も以前にMacBook Pro用アンチグレアフィルムを購入したものの貼付に失敗して、それなりに高い金額を無駄にしたという苦い経験があります。

液晶保護フィルムを貼付する際に失敗してしまう原因が大きく2つあります。

1つ目は貼付位置の間違いによる失敗です。たとえば、iPad 2で考えれば気をつけておかなければいけないポイントがあります。「縦横の位置がはみ出ないように、なおかつホームボタンとカメラホールの位置とフィルムの穴の位置を正確に合わせること」が求められます。

特に画面が大きなiPad 2の場合はこれを満たすのは非常に難しい要求です。当社の思想としては「人間が貼っているのだから、フィルム位置は多少はずれるもの」ということを前提に、サイズはほんの少し実際の液晶よりも小さく、カメラホール、ホームボタンは実際よりもほんの少し大きく設計しています。たまにレビューなどで、「ほんの少しサイズがずれている」などと書かれているのを見かけますが、この「遊び」がないと本当に正確に貼らなくてはならず困難を極めます。

たとえば、「遊び」がほとんど無い状態のフィルムを作ることは可能ですが、たった0.1mmでも正確な位置よりもずれたとすると、片側ははみ出ることになり、はみ出るということは浮いてしまって縁が白くなってしまいます。

私のお勧めとしては、位置合わせはホームボタンとiPad 2の液晶画面の底面のライン(液晶の端とフィルムが並行になるようにしてまっすぐにする)を使って、その位置を両方合わせてからゆっくりと上に貼っていき、カメラホールの位置が合っていれば成功です。

この貼付位置の問題については、実のところ、私たちのようなフィルムを製造している側からすると、なかなか解決策を提示することは難しいです。ただ、フィルム貼付サービスを実施しているお店もありますし、以前展示会では器具を使ってピッタリ貼れる製品もありました。ここらへんは、今後もう少し考えても良いかなと思っています。

さて、長くなりましたが、次が大事な2つ目の失敗原因です。

それが「埃の混入による気泡の発生」です。電車などで見かける人々が、意外と気泡がたくさんあるのに使い続けているのを見てびっくりすることもありますが、これらのほとんどの原因が埃の混入です。

埃が液晶と保護フィルムの間に入り込み、埃が保護フィルムのハードコート面(ようするに堅いところ)を押し上げてしまい、結果、その周りに空気が入ってしまうのが基本的な原理です。

まず基本的な対策は、SimplismのiPad 2用保護フィルム製品はすべて保護フィルムだけでなくクリーニングクロスと埃取りテープが同梱していますので、まずクリーニングクロスでよく液晶面を拭き、その後に埃取りテープで細かい埃をくっつけて取り除いてから貼るように考えています。

しかしながら、これでも埃の混入は絶対に防げるわけではありません。貼ってる間に空気中に舞っている埃が付着してくることもあるからです。ですから、「お風呂場でシャワーを浴びて、その後にフィルムを貼付する」という話まであるくらいです。実はこれ、割と論理的で、お風呂場でシャワーを浴びるということで湯気が空気中の埃を取り込んでくれるので埃がかなり減ります。また、衣服などに付いている埃が落ちる場合があるので、裸なのにもちゃんとした合理的理由があるのです。ただ、その光景を想像すると滑稽でもありますが…(笑)

そして、これをもってしても埃の混入を完全に避けることができないのです(前述の方法はなかなか一般的でもないですしね)。

これはかなり前からの課題で、購入したお客さんの満足度を下げる最大限の原因でもあり、店頭でのトラブルの元でもありますので、これを何とかしたいと常々考えていました。保護フィルム製品はたくさんあれど、この問題を解決したら差別化に繋がるだろうと思っていた矢先、あることから解決の糸口を見つけました。

・気泡が入りにくいバブルレスフィルムで解決

その方法を具体的に細かく訳にはいかないのですが、たくさんのテストを重ね、最終的には日本の素材会社に当社向けに特別仕様のフィルム原反をオーダーすることで、オリジナルフィルムを誕生させることができました。

基本的には埃が混入することは避けられないという思想の元、埃は入るけれども気泡はできないという仕様になっていますので、もちろん前段階でクリーニングクロスで拭いたり埃取りテープを使うのが望ましいですが、最終的に小さな埃が混入してしまったとしても、気泡がいったんできてしまったとしても押しつぶすことができるようになっています。

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ネーミングもかなり悩みましたが、割と直接的な名称である「バブルレスフィルム」というフレーズが商標登録もされていなかったために採用しました。分かりやすくて良いですね。そして、昨年から販売し続けていて非常に好評なのですが、競合他社からコピー品が出ないところを見ると、そう簡単に作ることができないようです。私たちも中国でも何度も何度もテストを繰り返しましたが、最終的には日本の素材会社にしか実現できませんでした。

なお、埃自体を除去するわけではないので、よーく見ると埃は存在しています。ただ、貼付する際に気付かなかったほどの埃ですから、それほど気にせずに使っていただけると思います。(どこかのレビューで少し使ったら埃が混入して埃と同化したとマイナス評価があるのを見かけましたが、これは最初から入っていて、それを巻き込んでいるので気泡ができないというバブルレスフィルムの真骨頂なわけです

この新しい気泡が入らないバブルレスフィルムは、素材が特殊で、なおかつ日本で作っているために、市場にある製品よりは少し価格が高くなってしまっていますが、それだけの価値があり、本当に気泡が入らないので多くの方に満足していただいているようです。

冒頭に書いたように、このバブルレスフィルムシリーズはiPhone 4からリリースしてきたのですが、今回、さらにiPad 2シリーズではさらに他社が追随してこられないように、新たな要素を加えました。今回は長くなってしまったので、この点については次回のエントリーに続けたいと思います。

このブログを書いたスタッフ

プレジデント

ほっしぃ

音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。

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