Quirkyの新オフィスはクリエイティビティを刺激して、新しいモノを生み出すきっかけを与えてくれる

2012.04.22

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ちょうどニューヨークで商談もあり、みんなのアイディアをカタチにする「Quirky」のオフィスに見学に行ってきました。以前のオフィスにも行ったことがあるのですが、そこよりもかなり大きい場所になったとは聞いていましたが、訪れるのは初めてでした。ビルの外にバナーがあるというのに、いきなり驚かされました。「新しい発明のカタチ、ここにあります」というような感じでしょうか。

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建物の7階なのですが、直通のエレベーターがあります(他の階にも止まるのかもしれませんが、ボタンを押しても動作しませんでした)。エレベーターを出るとすぐに受付があり、中は元々倉庫だったところを完全にリフォームして作った広大なオフィスがありました。

当社も一応、元々製麺工場だったところをリフォームしてオフィスにしています。それなりにお金をかけて働きやすい環境をと思って作ったのですが、Quirkyのオフィスはもう桁が違うほどの投資をしつつ、遊び心満載のオフィスです。

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受付を抜けてすぐのところにはたくさんの製品が壁一面に展示されています。3年前に契約した時にはほとんど製品がなかったのに、今では毎週新しいモノが出てきています。

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そして、入ってすぐにある大きなガラス張りの部屋がQuirkyプロジェクトのコアとも言える、3Dプリンターなどが並んだサンプル製作ルームです。ここで、アイディアを手に取れる形にしていきます。

アイディアからスケッチに入り、3Dデータになってモデリングされるのですが、どうしてもハードウェアはサンプルとして手にとって使ってみて使い心地などを確かめなければ最終的に生産に入ることができません。当社を含め、普通の会社はこれを工場でやりますが、Quirkyは高価な3Dプリンターを何台か所有しているので、その場でサンプルを作ってしまえるというのは、モノ作りをする上では非常に大きなアドバンテージです。中国にデータを送って作ってもらって送ってくるのを待つ必要がないというスピード感は本当に大きいのです。

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広々とした空間が心の余裕を生んでくれそうですし、アンティークな佇まいの中で最先端のことをやっているというのが面白いギャップなのでしょうね。最近見たIT系のベンチャー企業も同様で、0と1のデジタル世界に住んでいながらもオフィスは木をふんだんに使ったナチュラル感溢れるところでした。

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Quirkyオフィスのひとつの特長が、たくさんのミーティングルームがあるということです。何かあればすぐにミーティングルームにこもるらしく、元々あるデスクはほとんど使っていないという人も多くいるようです。それぞれのミーティングルームには名前が付いていて、コンセプトが異なっていてデザインもそれに伴って変わっています。それぞれ楽しんで作っているのだな、という感じがしました。ちなみに、1枚目の写真は大きなミーティングルームですが、チェアがハーマンミラーのセイルチェアでした。このチェアは同じく当社で取り扱いをしているJawboneのデザイナー イヴ・ベアールがデザインしたものなのです。なにか、ものすごく私たちが取り扱いしている製品たちに繋がりを感じてしまいます。

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数あるミーティングルームの中でも面白いのはここではないかと思います。デスクの下には便器が置いてあります。「下らないアイディアは流してしまえ」というのかもしれません。そして、このミーティングルームの名前が…意味はわかりますよね…。

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ちょっとしたレストランができるのではないかというくらいの大きさのキッチンがあります。ここでキッチン関係製品のテストをしたり、写真撮影をしたりするそうですが、普段はもちろんみんなで集まって何か作ったりすることができます。訪問したのが金曜日の夕方でしたが、すでになにやら酒盛りが始まっていたような…。

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楽しく仕事をしているのは間違いないのですが、それでも時と場合によっては夜中まで仕上げをすることがあるのでしょうか、シャワー室がありました。当社では、シャワー室を作ってしまったらダメだな(住んじゃうかもしれないという意味で)、ということを話していましたが、ここにはありました(笑)

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まだまだ面白いところがたくさんあります。これはトイレのドアで、スタッフたちの「変顔」で構成されています。中は撮るのを忘れてしまいましたが、きっとかなり面白いことがあったのではないかと思います。

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この部屋はまさにアイディアのカケラがたくさん転がっています。スケッチがたくさんあったり、作ったサンプルがあってどんどん形が変わっていっているところが見られたりと、最終的な製品を知っていると面白いものばかりです。自分自身もモノ作りをしている立場からすると、それぞれの過程が見えるというのはとても楽しいことです。そして、彼らのモノ作りは我々を遙かに凌駕しているといえます。

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最初の頃は15人くらいだったQuirkyのスタッフも今では70人くらいいるそうで、システムとしてしっかりと人がアサインされて、安定的に製品が作られるようになってきていますし、アウトプットとしてのセールスも徐々に一般の店舗にも置かれるようになってきて、順調にセールスを伸ばしているようです。日本でもこれからもっとアウトプットの幅を拡げていかなければいけないと強く感じました。

最後に、Quirkyのオフィスはかなりのお金がかかっていて、人にもかなりの投資をしていると感じました。その中からたくさんの新しいアイディアがカタチになって出てくるのではないかと思いました。そしてよくあるベンチャー企業のような投資がたくさん入って一時期はお金持ちだけれども、それを使い切って終わりとならないようにアウトプットが出てきた段階に差し掛かっているように思いました。

そして、面白いのはこのようなベンチャー的な仕組みなのですが、基本的に彼らがやっているビジネスはITではなく、製造業なのです。ITの力を目一杯使ってはいますが、実のところ地道にハードウェアという手に残るモノを作って、それを出荷して生計を立てているのです。

同列に語っては申し訳ないかもしれませんが、私たちも同じことをしているので、いつかもう少し彼らのようにクリエイティビティ溢れるオフィスにしていきたいなと思いました。こんな楽しいオフィスから、楽しいモノが生まれてくるのだと思います。

ここからたくさんの発明が生まれることを。

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このブログを書いたスタッフ

プレジデント

ほっしぃ

音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。

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