- 9月
- 2024年10月
今朝早くにAppleの決算発表が行なわれ、上記のような2つの方向性の違う記事が出ていました(さすがにいつもの新製品発表と違ってリアルタイムで見ようということにはなりません)。1つ目は事実で、2つ目は主観の混じった記事ですが、一般人の私たちには非常にわかりにくいですね。だって、過去最高の売上高・純利益(経費などを差し引いた後に残った利益と考えてみてください)が過去最高なのに株価が下落するのですから。
2つ目はタイトルにもあるように「予想下回る決算」ということがミソです。つまり株価に影響があるようなアナリストなどの予想はもっと高い売上高・純利益だったらしく、それを期待していた投資家は「がっかりした」ということになります。ただし、一部は決算が出たら利益確定として「売る」場合があるので、Appleは新製品発表後にもいったん株価が下がることが多いようです。
もっと売れるはずだった、というのは、この参入も激しく、「1対その他全部」のような構成図の中でiPhoneでいえば29%増になっているわけですから決して悪い数字ではないとも思えるのですが、実際には「思ったよりも売れなかった」ということなのでしょう。
私たちが特に日本で感じているのは周りのiPhone利用率が恐ろしく高いということだと思います。実際につい最近下記のようなリリースが出たばかりです。つまり日本においては実感とデータは合致しているわけです。
ただ、逆に言うとすでに占有率の高い地域ではこれ以上伸びが期待できず、なおかつ日本でもそうですがキャリアの2年縛りが多いので、一般的には今後2年間は買う可能性が低いということになります。そうすると、今まだ市場が成熟していないマーケットで伸ばす必要があるのですが、そのラインナップとしては足りないということなのかもしれません。
しかし、日本ではキャリアが最新機種を売ることに専念するため旧機種はすぐに姿を消してしまいますが、いつも2世代前までは生産・販売を継続していて、それを低価格機種として新興国などに売り込んでいるわけです。モノとしての魅力があれば型落ちでも十分成り立つというのはAppleの一過性のトレンドを追わないデザインのおかげなのかもしれません。なお、今回は日本でも1世代前のiPhone 4Sも販売し続けていますが、これはLTEへの乗り換えに対して自動的に料金が上がってしまったりエリアの問題などが絡んでいるのかもしれません。
さて、私のような零細企業を経営している人間からすると、今回のように過去最高でもがっかりされてしまうというのは上場企業って大変だなと思ってしまいます。常に右肩上がりを求められ、少しでも販売が横ばい(落ちてすらないのに)とか伸び悩みとかを感じられるとぐぐっと株価が下がり、「Appleの凋落」などという記事がたくさん出てきてしまいます。おそらくApple CEOのTim Cook氏などはそんなことに一喜一憂しないのだと思いますが、それでも厳しい世界だなと思います。
もちろん、そんなビジョンも力もない戯言ですが、私はどんなことがあっても上場なんかすまいと思った朝でした。
あわせて読みたい
このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
コメントを投稿
ログイン
登録
他のサービスIDでログイン
Log in with Facebook Log in with Twitter Log in with Googleログインせずに投稿する場合には名前とメールアドレスを入力してください。
管理者の承認後、コメントが表示されます。