- 11月
- 2024年12月
あまり知られていない過去として、私は小さい頃にずっと将棋をやっていて、一時期は将棋のプロになろうと思っていた頃もありました。千駄ヶ谷にある将棋会館に通ったり、近くの将棋道場でおぢさんたち(女性はいませんでした)に囲まれながら将棋をやり続けていた時期があります。詰将棋の本と扇子を常に持ち歩いて、週刊将棋や将棋世界を隅々まで舐めるように読んでいた少年時代でした。
今になって思えば、すでに中学生になった時点で奨励会(将棋の世界におけるプロへの登竜門)へ入会していなかったところで望みはなかったのですが、ある将棋大会で中学生にもかかわらず鼻水を垂らしていそうな小学生にいとも簡単にひねられてしまったことから、この道で生きていくのは無理だと悟って諦めたのでした。それでも、将棋自体が嫌いになったというわけではなく、頻度は下がったものの将棋を指すこともありましたし、将棋関係のニュースなどはちょこちょこと見ていました。
iPhoneには柿木将棋というアプリが常にメイン画面にあり、最近はずっとゲームをするとしたらこれくらいしかやっていませんでした。この柿木将棋くらいであれば、コンピューターの強さを最強に設定していたとしても、よっぽど適当にやらない限りは負けることはありません。
そして、コンピューターとプロ棋士がハンデ無しで戦うという電王戦の行方はとても気にしていました。数年前まではコンピューターはアマチュアには勝ててもプロには勝てないというのが定説だったのですが、どんどんと改良が加えられ、元名人の米長邦雄氏が負けたというニュースも話題になりました。今回は本当に掛け値無しに普通の棋戦と同じような真っ向勝負でもありますし、個人的には人間がコンピューターに負けるということになってはならないと思っていたので、結果からするとプロ棋士の負け越しというショッキングな出来事に悔しいというよりも悲しいという気持ちでいっぱいになりました。
勝負には絶対はないとはいえ、団体戦で負け越すというのはただのまぐれとは言えませんし、最終戦の三浦棋士は将棋界でもトップレベルといえるA級順位戦を戦っている棋士です。また、棋譜の内容を見てもそれほど大きなミスをしたということではなく、全体的に押し切られたという感じでしたので、まさに力負けしたという印象です。一般的にはコンピューターは先の先を読むのが得意なので終盤に強いということと、性能が非常に高いために指し手時間がかからないので人間側が時間を使ってしまうと読み切れずに不利になるということが言われていますが、今回はそのどちらも当てはまらないというのが怖いところです。
次回(来年)のことはまだ決まっていないようですが、次も将棋連盟側が受けるとすれば、今回を上回る本当のトップ棋士であるタイトル保持者も出していかなければなりません。その時に負けるようなことがあっては…。今から想像すると恐ろしくなってしまうくらい、本当にコンピューターの力はものすごく進化して強くなっているようです。
ちなみに、チェスは相手の持ち駒を使えなかったり、動きに制限があったり、駒を成って違う役割になる、というようなことがないために選択肢が少なく、ほとんどコンピューターに勝てなくなってしまっているようです。囲碁は将棋と比べてもまだまだ多くの選択肢があり、コンピューターの力は及ばないと言われていましたが、ハンデ戦とはいえプロ棋士が初めて負けたということが起こったようです。記事に寄ればアマチュア六段くらいの実力があるのではないか、と言われているようです。そうすると、ここからさらに進化していけば…と考えてしまうのは自然の流れです。
こうすると、段々とコンピューターは人間を越えていくということが次々に起こってくるのだと考えざるを得ません。しかし、人間にしか思いつけないような戦略や策略を駆使して、なんとかプロの方々には頑張っていただきたいところです。心から応援しています。代わりにといっては痴がましいですが、柿木将棋は今さっきやっつけてきました(笑)
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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