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1ドル112円を突破。円安時代のもの作りとは。

2014.11.01

投稿者 : ほっしぃ

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NY円、続落 1ドル=112円30~40銭で終了 日銀緩和で6年10カ月ぶり円安:日本経済新聞

本当は110円を突破したときにエントリーを書こうと思っていたのですが、もろもろのタイミングを逃してしまったため、今回6年ぶりの円安水準であった112円を突破したという事で、もう一度良いタイミングが来たので書いてみたいと思います。

円安は日本企業にとって良い結果をもたらすと言われていますが、これは本当にごく一部の大手製造業のみの話で、一般的な企業では素材も含めて輸入の方が多く、実際には円安になっても輸出が増えたということもないのでデメリット以外はあまり見当たりません。株価は上がるといいますが、単に一部企業の株価が上がるだけでは上場をしていない99%以上の中小企業にはなんら関係のないことです。したがって、私は過度な円安は 輸入が多い日本にとってデメリットが多いと思っています。

円安時代を迎えて、これからのもの作りを変えていく必要があるのかもしれません。
まず、基本的な理解としてドルを手に入れるのに必要な日本円の価値として相対的に日本円が下がることが円安です。つまり、これまで1ドルを買うのに100円だったものが、110円になれば円安ということになりますし、逆に90円になれば円高ということになります。(そんなことは分かっているよという向きもあるでしょうが、誰でもわかるように書きたかったので)

ちょうど1年前の2013年11月1日の為替相場を見ると98.23円、2年前の2012年11月1日の為替相場では79.9円ですから、去年と比べて約13%円安、一昨年と比べると実に約33%もの円安になったことになります。

これがビジネスにどのように影響してくるのかというと、ドル建てで決済している場合、1ドルの価格のものは1年前であれば98円で購入できたのに、今では112円を出さなければ購入できなくなったわけです。これを製品の原価と考えれば、1年前と同じ価格で販売したとすれば13%も利益を削られるということになります。利益率がもしも20%だったとするならば、同じように販売するのであれば残りは7%しかないということになりますから、それほど利益率が高い分野ではないと考えると当社を含め、各社非常に厳しい状況に追い込まれていると思います。

当然、最近の製品は徐々に円安になっている為替レートを元に計算しているのでこれほどのショックは無いものの、それでもいつまで続くのかは誰にも予想ができませんし、あまりにも円安を想定しすぎて価格設定をしてしまうと、販売価格が上がってしまうので競争力を失うところがあります。そのため、価格付けをするときの為替レートは非常に難しい判断を迫られます。また、過去に付けてしまった価格はそう簡単には変えられないので、単に利益を削って販売していくしかないということになります。

しかしながら、当然それにも限界があるので、長く販売している製品、たとえばBlueloungeの製品などは価格改定を検討せざるを得ない状況になります。私たちのオリジナルブランドであるSimplismも価格設定を再検討しなければいけないことになり、価格としてはどうしても上げていく方向にならざるを得ません。

そこで、段々現実味を帯びてくるのが日本での生産です。もうひとつの方法として以前から取り組んでいるのが海外販売比率の向上で、これはドルでの販売を増やすことで50/50になったとすれば円高でも円安でも特に変わらないということになります。しかしながら、まだその道のりは長く、今のところは売上高のほとんどが日本国内での販売です。

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当社で純日本製として販売している「次元シリーズ」はすべての調達を日本で行なっています。そのため、仕入をするのに支払う通貨は当然日本円ですから、為替レートには一切左右されないということになります。そして、次元シリーズの販売価格は税抜2,800円前後です。今回iPhone 6用として販売をしている製品の平均単価はおおよそ2,300円です。こう考えるとケース本体から付属品、パッケージに至るまですべて日本製の次元シリーズと大きな差が無くなってきているのです。

次元シリーズの発端としては、日本でしか出来ない製品を作ろう、難しいことにチャレンジしていこうというところがあったのでかなりコストをかけて作りましたが、一般的な製品ではもっとコストを下げることが可能です。そう考えると、日本での生産はコスト面においてかなり中国製品肉薄してくることになります。

また、以前にも書いたような記憶がありますが、中国の製品単価と日本の製品単価はまだそれだけで比べれば中国の方が安いのですが、実際には運賃やサーチャージ、輸入関税などがかかってきますし、中国生産の悩みのひとつであるクォリティコントロールのために日本から社員を派遣することや現地でスタッフを雇うコスト、また開発期間や生産管理の難しさなど見えないコストがたくさんかかってきますので、実際のところは単価以外も考えたコスト差はかなり縮まっているといえます。

110円を越えたら、本気で取り組まなければいけないと考えていた日本生産、動き出すときが来たようです。また、これが定着するのであれば近いうちに価格改定を行なう必要が出てきますので、当社取り扱い製品をご購入検討されている方はお早めに。

このブログを書いたスタッフ

プレジデント

ほっしぃ

音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「 Simplism 」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は24時間365日のウェアラブルデバイス「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。

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