- 9月
- 2024年10月
私は好きか嫌いかの2択であれば、車好きだと思っています。高校生の時に運転免許を取得してから、知人に売ってもらったトヨタスプリンター(E80型)、日産スカイライン(R31)、日産グロリア(Y31)、GMCサファリ(2代目)、Alfa Romeo 147と乗り継いできました。最後の147のみが新車で購入しましたが、それ以外は中古での購入でした。なお、そのAlfa Romeo 147はトリニティ設立時に資金にするために売却をしました。
この中で一番愛着があったのはAlfa Romeo 147です。新車だったという事もあり、そのフォルムの美しさを眺めるのが好きでした。かなり綺麗にしていたということもあり、2年後に売却したときにも購入金額から100万円くらいしか下がらない査定が出ました。
そして、現在は車を所有していません。よく良い車に乗ってそうと言われますが、車自体の所有欲がないというのが実際のところです。
トリニティを設立してからも少しの間は、愛車であったAlfa Romeo 147は売却してしまったために車はない生活でした。倉庫は当初は自宅内、その後も自転車で行ける圏内だったので車の必要性がありませんでした。
その後に、小さな三菱ミニカトッポが仲間入りし、少しアップグレードした「Audi A4 Avant」に変わりました。ここまでは、たまに必要なタイミングでは社用車を拝借していました。しかし、それも今はトリニティの方でも車自体の必要性がなくなったため売却してしまったため、まったく車がない状態です。
ちなみに、そのAudi A4を購入したときの記事はいまだにたくさんのページビューがあるほどの人気コンテンツです。小さな会社の経営者が高級車を購入する際にメリットや気をつけるポイントなどを書いている記事ですが、私のようなコンサルタントでもなく税理士でもないけれども実際の経営者が書いているという意味で同じ立場にいる人が多く読んでいるのではないかと思います。
トリニティは駅前ではないものの、徒歩7分と駅近に位置しています。私自身もさらに駅よりに住んでいるため、移動だったり普段の買い物に車を使う必要性がないと考えています。
・車による移動で失われるもの
よくよく考えてみると、特に首都圏にいる限りにおいてはという限定ではありますが、車での移動は失うものが多いと思います。
すぐに思いつく限りでも、移動時間が読めなくなる、駐車場を探す時間がかかる、駐車場の費用がかかる、移動中に何もできなくなる、事故の危険に晒される、などがあります。
移動時間が読めなくなるという点について、以前と比べれば、マップアプリの飛躍的な改善で道に迷うということはなくなりましたが、それでもマップアプリの乗り換え案内を駆使して電車を利用するよりは時間が読めないために早く出発する必要があります。つまりは、その分他のことができなくなるということですから、以前に書いた理論でいえば大きな損失です。駐車場を探す時間もこの損失金額に含まれますし、実費としての駐車場代は見えるコストです。
自分の時間をお金に換算する考え方として、「1円玉を落としても拾うな」という言葉があります(たとえ方はいろいろあります)。この言葉の意味は、たとえば日本の平均年収が420万円だとして、ここから計算すると1ヶ月あたり35万円、おおよそ20日労働すると1日あたり1万7,500円、実労働で7時間とすると1時間あたり2,500円、1分あたりで41円となり、1秒に換算すると0.7円となります。
この計算からすると、1円玉を落として、拾うという動作にもしも2秒かけるとすると、コストは1.4円になります。あまりに急いで拾うと腰を痛めるかもしれませんので3秒ならば2.1円ですから、そうすると1円に対して2.1円のコストをかけて拾うわけですから、損失の方が大きいということになります。
もちろん、実際には当然ですが拾います。ただ、ここから考えると、1秒のコストというものは見えないけれども発生していて、その意識を持って仕事をしましょうという話に結びつけるわけです。無駄な会議を1時間もやれば、2,500円のコストがかかるわけですから、その分の成果を見込めないといけないわけです。当然、役職が高くなって年収が高くなれば1秒あたりのコストが上がってきますので、より効率的にやらなければいけません。
電車代に比べて、ガソリン代と駐車場代の見えるコストおよび時間のロスという見えないコストを支払う車での移動は経済的損失が大きいと考えています。もしも、手に持てないような荷物を運ぶという用途があったとしても、それも配送した方がトータルコストが低いといえます。
もうひとつ大きな損失だと考えているものが、移動中に何もできなくなるということです。今の仕事スタイルでは、メール、ソーシャル、グループウェアなどの情報を読み取り、そこにリプライや承認を重ねていくことで仕事が回っていきます。車を運転していく場合には、当然ですがこれらがすべてストップします。
事故リスクは電車も無いとは言えませんが、圧倒的に車の方が多い危険性です。特に私のポジションはすぐに代替が利かないので、このリスクを避けるのが会社のリスクを減らすことにもなりますので、経営者はこの点も考慮すべきかと思います。
マクロ的な目線で言えば、排気ガスの問題や資源枯渇の問題、電気自動車もその電気を生み出すのに原子力を使わなければいけないので原発再稼働となるようでは本末転倒かと思います(私は安全性の確保、事故時のコントロール対策、核廃棄物の処理問題が解決できない限りは長期的には原発以外の選択肢を確立すべきとの立場です)。
「良い車に乗っていそう」「車好きそう」などの簡単な会話からここまで考えを拡げてしまいました。ただ、整理して考えてみると、好き嫌いはおいておいたとして、ビジネスにおいて車に乗るのは失うものが多すぎて、選択すべき手段ではないと言えます。
今後、私に対して「良い車に乗っていそう」「車好きそう」などの簡単な「フリ」を投げてしまうと、ここまでややこしいことを言われてしまう可能性がありますので、どうかご注意ください(笑)
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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