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落球試験ではわからない画面保護ガラスの強度

2019.03.18

以前投稿した、「ガラスの表面硬度「H」って何だろう」の記事ですが、未だたくさんの方に読まれているようで、やはり表現されている硬度の意味が分かりにくいのだろう、ということを感じています。

そこで、今回は「落球試験」について説明したいと思います。

よく、ガラスやフィルムの強度を表す指標として、「○○gの鉄球を高さ○○mから落下して大丈夫」というような性能表記がなされています。

当社も落球試験は行なっておりますし、保護フィルム製品においても同様に記載していますが、最近の保護ガラスには記載はしておりません。

この落球試験ですが、実はこれだけでは本当の強さは(完全には)わからない、ということをお伝えしたいと思います。

落球試験だけでは、なぜ強度が分からないのでしょうか。

まず、この落球試験は、「前提条件が限定的になってしまう」という事情があります。

試験の前提として、本物の端末に落球をして試験することはできません。なぜかと言いますと、破壊限度ギリギリまで落球の高さなどを調整するのですが、厳密に言えば一度でも落球させてしまうと目に見えなくとも細かいクラック、マイクロクラックが入り、強度が落ちてしまっている可能性があります。

また、保護ガラス側が割れる分には保護ガラスだけを取り替えればいいのですが、本体側だけが損傷することもあります。つまり、落球試験では高さを変えたりするたびに新品の実機を用意することが必要になってしまうのですが、何十台も用意することはどうしてもできません。

私たちも含めてパッケージなどに「〇〇mからの落球試験でも割れない」と書いている場合、試験前提としては、

分厚い板ガラスなどの台座の上に保護ガラスを置いて、保護ガラスの中心部に対して落球したとき

という意味が一般的になります。

ここでよくよく考えてみると、保護ガラスの第一目的は、実際に使用している携帯電話に貼っている状態で、守ってくれるのかどうかです。

  • 落球試験は実機と違い、保護ガラスの下に分厚い板ガラスの台座が敷かれていること。
  • 保護ガラスの中央部に落下させる試験であって、通常の携帯電話の使用で割れる原因のほとんどが保護ガラス中央からの打撃ではなく、端部からの衝撃で破損していること。

上二つの理由により、落球試験が完全に実使用上での強度を正確に表現できているかというと、強度を表す一つの指標ではあるが、それだけでは足りない、ということになります。

他の指標として使っている前出の鉛筆硬度試験は、保護ガラス自体の強さではなく、表面コーティング層の強度を示していますので、正確にはガラス硬度を伝えているものではありません。

さらに、「モース硬度」という鉱物、鉱石自体の硬さを表す表現も使われることがありますが、これは鉱物などの表面を引っ掻いた時の傷のつきにくさ、を図るものであって、割れにくい、とはイコールではありません。硬いけど脆い、ということは多々あります。

保護ガラス自体の強度をお客様に正確にお伝えしたい、という意味で各メーカーは色々な表現を用いてパッケージやウェブに掲載しておりますが、なかなか表現が難しい、というのがお分かりいただけましたでしょうか。

そんな中、実使用において本当に割れにくい、最新の日本の技術を使ったガラスを販売しておりまして、次回はそちらのご案内をさせていただこうと思います。

このブログを書いたスタッフ

開発

ようへい

開発、生産工程に関わる。家具メーカーのセールス時代に星川と出会い、意気投合してトリニティに転職。製品開発で中国に何度も通ううちに辛い食べ物に覚醒。隙があれば食べ物にハバネロソースをかけてしまうため、周囲から嫌がられている。

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