- 10月
- 2024年11月
強気なタイトルで失礼いたします。
ただ、少なくともトリニティ史上、もっともiPhoneの保護ガラスが貼り付けやすくなるツールということは間違いなく、ここでご紹介させていただきます。
なぜスマホ保護ガラスの貼り付けが難しいのか
どうして保護ガラスを貼るのが難しいのか、改めて整理したいと思います。
・保護ガラスの位置合わせの難しさ
iPhoneをはじめ、ほとんどのスマートフォンのタッチパネルに使われているガラスは、すべての方向で曲面で丸く削り取られています。このため、保護ガラスを貼ろうにも、端から合わせて貼ることができません。
また、最近のスマホの進化により、ホームボタンなどがなくなり、位置合わせのための目標がないモデルがたくさん発売され、真っ黒な板に透明なガラスをなんのガイドもなく貼らなければいけない、ということになります。
さらに、貼り付けている時の自分の指で、スマホのガイド位置が見えにくくなるなどの問題もあります。
・ホコリの混入
どんなに掃除しても出てくるホコリ。ホコリを抑えるには風がなく、湿度が高い場所が最適です。昔はフィルムを貼るのは風呂場で行なうといい、というような話もありました。実際にホコリっぽいところではどうにも防ぐことは難しいです。ホコリが入ることで吸着面との間に気泡が入り、とても目立ってしまうという問題があります。
・保護ガラスの貼り直しの難しさ
ガラスを一度貼り付けて、位置がずれている! と感じた時に、もう一度ガラスを剥がして貼り直そうとすると、剥がす時の静電気などによりホコリを吸い寄せ、粘着面と本体の間にホコリと気泡が入ってしまうことが多々あります。
保護ガラスのメリットは感じつつも、上記のように「でもガラスの貼り付けは難しんでしょう?」という漠然とした不安をお持ちになられていたかと思います。
トリニティでは10年前から、こういった課題にどこよりも先駆けて挑戦してきました。そして現在、集大成とも言える貼り付けツールが完成しています。
トリニティの貼り付け対策の歴史
バブルレスフィルム(商標取得済み)
厳密にいうとガラスではなくフィルムですが、このバブルレスフィルムの登場以前は、吸着槽の厚みが0.03mm程度の薄さでした。そのため、吸着面でホコリの段差を吸収することが難しく、どんな小さなホコリが混入してもしっかりと気泡が残っていました。
そこに0.05mmの分厚い吸着面を設定、ある程度のホコリの大きさであれば、ホコリの周りの気泡が抜けるようになりました。
2010年のiPhone 4から開始、どこよりも早くこの機能を開発し発売していましたが、そのあと多くのフォロワーが出回り、今ではガラスにおいても業界のスタンダードとなっています。
魔法のツールシリーズ
2013年から、さらなる貼りやすさを目指して貼り付けのための専用ツールを開発、「(貼り付けが簡単にできる)魔法のツール」という名前で展開、付属し始めています。
いくつかの世代がありますが、Lightningコネクターを利用した位置合わせができるツールになって、長い期間、販売をしています。
貼るピタ
2019年、過去の貼り付けツールの経験を生かし、いよいよ集大成とも言える貼り付けツールを発売しました。これはスマートフォンを保持するトレイと、ガラスをトレイに固定する樹脂ツールでできています。
このツールによって、位置合わせについてはほぼ何も確認することなくピッタリと貼り付けができるようになります。
このツールの開発にはいくつかの課題がありました。
- 位置合わせの正確さ
- 大量生産でも梱包が簡単であること
- シンプルな構成でコストを抑えること
どれも当たり前のことなのですが、お客様は貼り付けツールが欲しいのではなく、保護ガラスが必要で購入いただいております。一度貼ったら捨ててしまう貼り付けツールのコストは上げずに、シンプルな構成で実現する、ということがもっとも大切なことでした。
どのようにしっかりとガラスをトレイに固定し、工場での梱包時に少ない手順で取り付けできるのか、いくつもの形状を検討し、試作を作り、完成しました。
ツールを試作するまで、実際どのように機能するのか、ほとんど理解してもらうことができず、試行錯誤が続きました。最終的にはしっかりとしたツールが完成し、実際に使ったお客様の声でもかつてなくご好評をいただき、最高の貼り付けやすさだと評価いただくことができました。
貼るピタの先
冒頭でも私たちの集大成としている貼るピタですが、ここにさらなる改良を考えています。近い将来、発売できるかもしれません。
貼り付けツールはガラスをきれいに貼ったらすぐに捨ててしまうものではありますが、ちょっとだけでも気にしてみていただけたら嬉しいな、と思っております。
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このブログを書いたスタッフ
開発
ようへい
開発、生産工程に関わる。家具メーカーのセールス時代に星川と出会い、意気投合してトリニティに転職。製品開発で中国に何度も通ううちに辛い食べ物に覚醒。隙があれば食べ物にハバネロソースをかけてしまうため、周囲から嫌がられている。
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