あまり外出しない私ではありますが、リフレッシュ休暇を利用してへんりーさんと四国・尾道旅行に行ってきました。今回、尾道での超目玉イベントはしまなみ海道サイクリング。へんりーさんに誘われて、サイクリングを楽しむことになりました。

しまなみ海道は尾道から今治に続く全長約70kmの道です。尾道から今治までの間には小さな島がいくつかあります。70kmは到底走りきれないので、尾道からフェリーで向島に渡り、岩子島の厳島神社にちょっと足を伸ばしてから因島大橋に向かうことにしました。

前泊していた道後温泉から尾道にはバスで移動し、途中、因島大橋のパーキングエリアでバスを乗り換えます。そこには立派な石碑があり思わず記念撮影。写真右奥に見えているのが因島大橋ですが、このときはその大きさを知るよしもありませんでした。

尾道で自転車をレンタルしたら、フェリーに乗って向島に移動します。私たちみたいな観光客だけでなく、地元の学生や生活しているみなさんも乗り合わせるので、その土地に暮らしているような気分になりました。自転車にまたがったままフェリーに乗るなんて初めてでワクワクしました。

まずは、腹ごしらえです。昔見たNHKの朝ドラの影響か、尾道といえば鉄板焼きというイメージだった私は、ソースのおいしい香りに誘われて、お好み焼きをテイクアウトしました。普段、糖質を気にしている私にとっては至福の時間です。

お腹も満たされたところで、岩子島に向かってサイクリング再開です。向島の中央部は住宅街で、抜けると視界が開けて岩子島が見えてきます。

この赤い橋を渡った先が岩子島です。橋を渡るためには、どこかで坂道を上らなければならないはずなのに、なかなか上る道を見つけられずに迷いました。そして、雲行きが怪しくなってきました。

このあたりでだんだん気づいてくるわけですが、島を走り、橋を渡るということは、すなわち、坂道を上ったり下ったりを延々と繰り返すことになります。島のコーナーを曲がるたびに坂を上っては下り、島が小さければ小さいほど、坂は急になります。あまりに必死すぎて写真を撮る余裕もありませんでした。急な上り坂はペダルが前に踏めず、自転車を押して前に進みました。こんな急な坂は人生初めてだったので、なんだかおかしくて笑いが止まりません。

雲が流れて晴れてきました。中央の橋が先ほどの因島大橋です。

そして、またヒーヒー言いながら坂を上って下って上って下って…何度上って下ったかわからなくなったころ、ようやく、目的地の厳島神社に到着しました。

普通の神社に見えなくもないですが、本殿から鳥居を見ると海岸に建っていることがよく分かります。これまた見たことのない景色です。

この勢いに任せて、因島大橋にも向かいます。例のごとく、自転車を漕ぐことに必死すぎて、写真がありません。気づいたら、こんなに近くに来ていました。道の奥の方に見えているのが、へんりーさんです。

ここからさらに橋の入り口まで坂を上って上って上って、へんりーさんの後ろ姿が見えなくなって、引き返そうか悩みながらせっかくここまで来たしと思って上って…ついに橋の入り口まで到着することができました。橋の下は一面海で、海の上に立っているようで不思議な気分になりました。

お昼過ぎに出発して、帰るころには日も傾き始めました。

帰りもフェリーに乗って尾道に帰ります。帰りはお散歩中のワンちゃんと乗り合わせました。船の先頭が大好きみたいです。

結局、因島大橋に着いたころには、尾道から10km地点だったようなので、往復で20km。岩子島の厳島神社に寄り道して、プラス10kmくらいでしょうか…。全長30kmくらいは走ったに違いありません。ホテルでシャワーを浴びたあと、ヨガをして翌日の筋肉痛に備えたのですが…なんと足はまったく筋肉痛になりませんでした！　途中、膝が痛くなりましたが、それも翌日には回復。ただ、肩の付け根の筋肉をほぐしていなかったので、めちゃめちゃ筋肉痛になりました。小胸筋のあたりでしょうか…。坂道で前のめりになって漕いだときに力が入ったみたいです。

はじめへんりーさんからしまなみ海道を自転車で走ると言われたときは、絶対に無理だと思ったのですが、景色もきれいだし、道も整備されていて安心だったので、1日3,000歩の私でも楽しく乗り切ることができました！　運動不足で、運動するにも自信がないという方は景色の良いところをサイクリングできるといいかもしれません。