- 10月
- 2024年11月
もうほとんど文字を手で書くことがなくなってから、かなり長い年月が経過しました。コミュニケーションにビデオや音声を使う場面も増えてきつつも、まだまだ文字(テキスト)を使うことは多くあります。ただ、以前はほとんどがメールだったものが、LINEなどのチャットツールやTwitterなどのSNS、ビジネスでもSlackやSkypeなどのように、比較的細かな単位でのやり取りが増えてきました。
その中で気になっているのが、句読点の使い方。特に句点です。
比較的論点の少ない読点について先に片付けておきましょう。読点について、特にスマートフォンやコンピューターなどのディスプレイで文字を表示して読むようになってからは、できる限り文章内の文節を明確に区別するように意識して打っています。紙に印刷したものよりも、デジタルで表示する文章の方が区別がつきにくいと考えているからです。ただ、これは読みやすさに影響するものの、あまり大きな違和感ではないので、あまりにも読点がなく読みにくいということがない限りは、それぞれの人の個性もあるので気になっても伝えることはありません。
句点が問題です。
一言で言うならば、句点を打たない文章が多くなってきていて「とてもとても気になる」ということです。私は日本語を専門に勉強したわけでもなく、学校の教師でもないために正しい書き方というのを完全に理解しているのかわかりません。しかし、基本的に日本語というのは最後に句点で終わるというルールがあります。それが無くなっている文章を見かけるたびに強い違和感を感じてしまうのです。
おおよそ、自分と同年代や年上の人はあまり句点を省略していかないように思いますので、若い世代なのだと思っています。上記のようなルールを元にこれまで書籍などは作られ続けてきたので、それが標準になっているからでしょう。
この記事は本当にその通りで、私自身も軽く会話するときには句点を入れないということはよくやっていますし、読点についても、一文を長く書いて区切りをつけるよりは文節として送信してしまうことの方が多くあります。ビジネスにおいても、SlackやSkypeなどでは同様に使用してもそこまで違和感がありません。それは文章としてやりとりしているというよりも、どちらかといえば「会話」しているようにテキストでやりとりしているからです。
もうひとつ考えられるのが、漫画です。ほとんどの場合、漫画では会話と同じように吹き出しに一言二言くらいの口語で書かれるので、句読点がつきません。読点を入れるくらいならば改行してしまったり、句点を入れるくらいならば別の吹き出しにしてしまうということがよくあります。
それぞれに理由があり、用途から考えれば特に問題があるとは思いません。しかしながら、グループウェア上でまとめて文章を書くときやメール、マニュアルなどではとても気になってしまいます。新聞を読んでいるという人もかなり減ってきて、小説などの活字媒体も読まず、ライトノベルやウェブ小説になってきているようなので、これは時代だと思っています。
こういうのも含めて、自分自身がだんだんと「老害」になっていてきているのを感じる昨今です。
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言葉は移り変わっていくというのは理解していますし、本来の意味から変わった言葉が一般的になったものなど数え上げればキリがないほどです。今後、句点を打たなくなるようなことがあるかもしれません。そもそもでいえば、昔には句点はなかったということですから、元に戻るということにもなるのかもしれません。しかし、私のこれまでの人生からすると違和感しかないので、できれば目の黒いうちは句読点はしっかりと使っていきたいなと思っています。
特に社内のみなさまにおかれましては、私が突然死したり、引退するようなことがない限りはお付き合いをよろしくお願いします。
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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