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- 2024年11月
健康経営に関する取り組みの一環として、2月17日(金)に第16回衛生講話を実施しました。今回のテーマは「更年期障害」です。
更年期は年齢を重ねると誰にでも訪れるものですが、更年期障害は自覚症状がなく更年期を終える人もいますが、つらい症状に悩まされる人も多く、約8割の女性が何かしらの症状を自覚してると言われているそうです。
女性は40代半ばで急激な女性ホルモン(エストロゲン)の低下があり、このホルモンの減少により起こるのが更年期障害です。エストロゲンには、骨量の保持、脂質代謝、脳・中枢神経系や循環器を健康に保ち、肌のツヤ・ハリに作用するホルモンで、ホルモンの低下により起こりやすい疾患には以下のものがあります。
- 子宮内膜症
- 子宮筋腫
- 子宮頸がん
- 不妊症
- 骨粗鬆症
- 高血圧
- 動脈硬化
- 高脂血症
- 糖尿病
- 認知症
更年期の症状としては、
- 顔がほてる
- 汗をかきやすい
- 腰や手足が冷えやすい
- 息切れ、動悸がする
- 寝付きが悪い、または眠りが浅い
- 怒りやすく、すぐイライラする
- くよくよしたり、憂鬱になることがある
- 頭痛、めまい、吐き気がよくある
- 疲れやすい
- 肩こり、腰痛、手足の痛みがある
などがあり、この症状の重さによって「簡略更年期指数(SMI)」を出すことができ、その指数によって食事や運動に気を付ければ良いレベルなのか、治療が必要なレベルなのかが判断できるのだそうです。
更年期障害の治療には、「薬物療法」と「非薬物療法」があります。
薬物療法
- ホルモン補充療法
- 漢方療法
- 向精神薬
非薬物療法
- カウンセリング
- 心理療法
- 運動療法
- 食事療法
- サプリメント
産業医からのおすすめは医学的エビデンスがある薬物療法で、ホルモン補充療法(HRT)は最近注目されている治療法だそうです。
ここで重要なのが、ホルモンが急激に低下する前にホルモンを補充し、ホルモンの低下をゆるやかにさせる治療法なので、閉経して何年も経ってからこの治療法を始めるのでは遅いということです。このような治療法の選択肢があるということを知識として知っていることが大切です。
更年期障害というと、女性に多いイメージがあるかと思いますが、男性にもあります。
男性ホルモン(テストステロン)の低下により起こり、記憶力低下や睡眠障害などの精神・心理症状や、筋力低下や骨密度低下、内臓脂肪増加などの身体症状などがあり、男性更年期(LOH症候群)にも同様に「薬物療法」と「非薬物療法」があります。
更年期障害を長期間放置してしまうと、うつ病や自律神経失調症になってしまう人もいるそうです。
なんとも説明のしがたい体調不良や心の不安定感を私自身も感じていますが、様々な治療法がありますので、歳だからしょうがないと我慢をせず、つらいときは病院を受診し早めの対策をするのが健やかに歳を重ねていくうえで大切ですね。
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このブログを書いたスタッフ
ヴァイスプレジデント
ふみか
あまり表に出てくることはありませんが、あれやこれや裏でトリニティを取り締まり中。にゃんこと枝豆をこよなく愛し、モフモフに囲まれた穏やかな生活を夢見ています。。
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