- 10月
- 2024年11月
みなさんこんにちは! 開発のRedです。
以前、CREALITY Ender-3 V3 KEという3Dプリンターの購入レビューを書きましたが、今回は、CREALITY社よりEnder-3 V3 Plusという機種をご提供いただいたのでご紹介させていただきます。
<Ender-3 V3 Plus 主な特徴>
① 造形サイズ
造形可能サイズ:300mm x 300mm x 330mm
Ender-3 V3 KEとの体積比で、58%ものサイズアップです。
ここまで大きなものを造形できるとなると、小物入れや引き出しなどの日用品から、サンダル、バケツのような大きなものまでさまざまなものを造形できてしまいます!
今後、引き出し式の工具入れをピッタリサイズで設計して作ってみようかなとも思っています。夢が広がりますね!
② 造形スピード
造形最大速度:600mm/s 最大加速度:20,000 mm/s²
ノズル駆動用モーターが、X軸とZ軸で2つ、さらにはY軸で2つの、合計4つもモーターを搭載しています。
Ender-3 V3 KE は2つだったので、2倍の数のモーターを搭載しています。
これにより、造形の高速化を実現しています!
最速設定にしても、造形精度がほとんど落ちないところもスゴいところです。後ほど紹介します。
③ 造形可能材料の種類の豊富さ
造形可能な素材:PLA、TPU、PETG、ABS、PLA-CF、PETG-CF、CR-carbonなど。
シリコンのような柔らかさのTPUから、かなり頑丈な炭素繊維材まで、かなり多くの種類の造形が可能です。
④ プリンターの外観の高級感
土台やメインのフレームには、航空宇宙用のアルミニウム合金が使われています。
実際に見てみると、アルミ合金のボディには余計な継ぎ目がほとんどなく、とても高級感のある仕上がりになっています!
見た目だけでなく、フレーム自体の強度もかなり強いということで、長い間活躍してくれること間違いなしです!
その他にもノズルのメンテナンス性が良い点や、サイレントモードなど、さまざまな特徴がありますが、そちらについては今後書いていこうかなと思います。
<実際に造形してみた様子>
まず造形速度に驚きました。
造形速度を最速の600mm/sに設定して造形した様子です。
造形されているか心配になるほどかなり速いスピードでノズルが動いていますが、問題なく造形できています。
一例として、こちらは自分でデータを作った一軒家を造形してみた写真です。
データを8cm四方くらいに縮小して印刷したため、かなり細かいフェンスの部分は潰れてしまっていますが、それ以外の部分についてはしっかりと造形できています。
<造形スピードによる造形制度の比較>
一般的な3Dプリンターの造形速度である300mm/sの場合と、600mm/sの場合の仕上がりの差を比較してみました。
今回の比較は、同一のプリンターで同条件の下、造形速度のみを変更して比較しています。
材料はご提供いただいた、Hyper-PLAのホワイトを使用しています。
使用したデータは、3Dプリンターのベンチマーク用としてお馴染みの船のモデルです。
※造形の精度や造形時間の差をわかりやすくするために、モデルの大きさを1.5倍ほど大きくして造形しています。
見た目として、ほとんど差がない結果となりました。
造形の層の乱れや抜けが心配でしたが、特に見受けられませんでした。
3Dプリンターが不得意とする空中に層を作らなければいけない部分(船の窓枠の上辺)については、むしろ600mm/sの設定の方が綺麗に仕上がっているように感じました。
サポート材なしで空中に層を作る必要がある場合は、ノズルの速度が速い方がたわみが少なく、くっ付いてくれます。
600mm/sの設定でも十分仕上がりが綺麗なので、造形作業の効率がかなり上がります!
<まとめ>
今回は、CREALITY Ender-3 V3 Plusを紹介させていただきました。
本体価格は10万円弱と、3Dプリンターの価格帯での位置づけはミドルクラスといったところですが、持っている性能としてはかなり良く、コスパの高い1台という印象です!
ぜひ、購入を検討されてみてはいかがでしょうか? おすすめの1台です。
購入ページのリンクを貼り付けてありますので、ぜひ1度覗いてみてはいかがでしょうか?
以上、開発のRedでした!
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このブログを書いたスタッフ
開発
れっど
家具メーカーでオフィス家具の設計開発デザインをしていたが、企画段階から量産化まで携われる仕事を求めて、2023年6月にトリニティ入社。週末はドライブしに行ったり趣味でDIYしたり、充実した日々を過ごしています。
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