- 10月
- 2024年11月
かなり前に予告した通り、iPod shuffle(3rd)用アクセサリー2種、Crystal CoverとCrystal Cover plusを発売しました。前者は透明感を重視したポリカーボネート製カバーで、後者はさらにケーブルマネージメント機構を追加したモデルです。名前が「plus」などという気の利かないモノになってしまっているのは確固たるネーミング戦略がまだ定まっていないことの現われです。ここらへんはこれからの課題です。
特筆すべきはやはり後者です。イヤフォンなどのケーブルは現在のところポータブルオーディオデバイスとは切っても切れない関係ですが、どうしても万人向けに設計するため、長さが最大公約数的に長めになる場合が多くなります。長は短を兼ねる、というように長めにしておけば、短くて届かないという致命的なことにはならないためです。
しかし、実際の利用シーンで考えると、特にiPod shuffle(3rd)の場合にはクリップで挟んで取り付けるようになっているため、ポケットやカバンに入れるというような長めの使い方よりも、服の端やカバンのストラップなど比較的耳に近い場所に装着することが多いと考えられ、そうするとケーブルはあまり長い必要が無く余ってしまうということになります。
そこで考えたのがCrystal Cover plusのようにカバーしつつも、ケーブルを巻く機構を付けてケーブル長を調節できるようにするとスマートなのではないか、ということでした。これはiPod shuffle(3rd)が発表されたときに、夜中にデザイナーのK大郎氏とiChatのビデオチャットで話して即決した製品です。
デザインのキモとしては、まずなるべくなるべく目立たないようにすること。iPod shuffle(3rd)とは別にしてしまうとどうしても目立ってしまうため、一体型でなおかつあまり主張しないようにということを考えました。しかし、どうしても全部を巻き取れるようにすると大きくなりすぎてしまうため、「調節」することを前提に、巻いてみてなるべく小さくできるように巻き取り機構の高さを調節しました。実際には最後まで巻いてギリギリクリップで留められるくらいの形に落ち着きました。
また、調節は人によって長さが異なるため、引っかけられる切り込みを上下に入れることでどちら側にも留められるようにしました。切り込みの大きさもあまりにきつくしてしまうとケーブルにダメージを与えてしまうため、微妙に引っかかるようなサイズに調整してあります。「今のところ」iPod shuffle(3rd)はApple純正のイヤフォンでした楽しむことができないため、このイヤフォンのケーブルを基準に設計してあります。
もうひとつのCrystal Coverの方は、ぱっと見何もないということをコンセプトに作ったので、あえてブランドロゴは入れないように配慮しました。そしてCrystal Cover plusの方はもともとケーブルが巻かれることが前提ですので、それほど透明感だけではないためブランドロゴを入れるようにしました。
そして、なんと言ってもSimplismブランドのコンセプトである「思ったよりも安い価格設定」を実現するように、クリップ保護フィルム付きで税込980円に設定しました。テクニカルな話で言うと、この製品は2つの金型で成形され、それらを接着する必要があるため製造コストは普通のケースに比べて非常に高いのですが、iPod shuffle(3rd)の本体価格から考えると、1,000円以上というケース(カバー)は「あり得ない」と思いましたので、なんとかこの価格に抑えるようにしました。
実際、製品を使ってみると「かなり便利」というのが実感できましたので、自信を持ってお勧めできる製品です。
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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